結構秘書の彼がいいキャラで好きです。ちゃんと主人に口答えできる、良い秘書のカガミというか何というか。あと、だんだんモーガン・フリーマンが打ち解けてきてわがままなところを見せ始めるとことか、コピ・ルアクのくだりだとかいい感じ。

この二人だからこそっていう所ありそうなんだけど、邦画リメイクで女優さん二人でやったやつってどうなんだろーねー。天海祐希さんも吉永小百合さんも決して悪いということじゃないんだけど、例えばジャック・ニコルソンのあの微妙な表情とか雰囲気とか、年齢的にもちょっと難しい所あるんだろうなー。とは思っちゃう。

「死ぬまでにしたい10のこと」ってのを割と若い頃（映画館で見たから結構前）に見た覚えがあるんやけど、そん時よりも明るくカラッとしてて気持ちの良い作品に感じたのは、よりその時に近づいてるからだろうかね？

いつだったか遺灰はピラミッドに・・・みたいなことを言ってた遠い記憶があるんだけど、（復活の呪文の関係で変えるわけにはいかないけど）エベレストってのも洒落てますな。

なんも考えずに楽しめばよし! という映画。
金持ちで女好きで4回結婚して傲慢で友達のないジャック・ニコルソンと、真面目で人が良くて苦労もして家族を愛しているモーガン・フリーマンという、びっくりするくらい「いかにも!」、いやいや何の不安要素も無いキャスティングで、余命半年のおじいちゃんが金にモノを言わせて、短い余生を思いっきり楽しめ! と世界を跳びまわる。
ほら、もう何も言うことなしでしょ。
ふたりの旅のきっかけになった「Bucket list」は自分がもうすぐ死ぬとしたら何をする？というリストで、ここから話が展開するのもいい。「棺おけリスト」という日本語の響きも好き。

しいて言えば、棺おけリストの項目と、ふたりの旅があまりリンクしていないように見えたことが残念。終わったことからリストを消していくのだけど、リストの全貌も明らかになっていないし、リストとは関係なさそうな国にもちょろっと寄ったりするし。

ふたりに同行しているジャック・ニコルソンの秘書トミーが、スパイシーでぴりっと効いていて、爽快。そしていい人!!