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柴田宣史 | 簡易評価: まあまあ | 見た日: 2015年04月10日 | 見た回数: 1回
さいきん、何度目かの『フェルマーの最終定理(サイモン・シン)』を読み返しているのです。何度読んでも、ソフィ・ジェルマンの下りに胸を打たれます。ソフィ・ジェルマンは、女性に学問がふさわしくないとされた時代に、性別を偽って数学の素晴らしい仕事をなした女性で、映画化されてもおかしくない、ドラマティックな人物です。
本作もその手なのかしらと思い込んでいたのですが、そんなに女子不遇を前面に出しているわけでもなく、けっこうあっさりとした作品だったように思います。「ビッグアイズ」みたいなんだったら、精神力を使うかなーと思っていましたが、それは杞憂でした。
北斎の娘は有名な絵も残っていますが、そこは良い意味で漫画らしく、北斎のゴーストライターとしての活躍も描かれます。
漫画原作らしく、エピソードの切り貼りなんでしょう、断片的な構成でしたが、江戸の風俗も小気味よく描かれていて、まあ、たのしかったですよ。「なかなか」でもいいかも。
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さいきん、何度目かの『フェルマーの最終定理(サイモン・シン)』を読み返しているのです。何度読んでも、ソフィ・ジェルマンの下りに胸を打たれます。ソフィ・ジェルマンは、女性に学問がふさわしくないとされた時代に、性別を偽って数学の素晴らしい仕事をなした女性で、映画化されてもおかしくない、ドラマティックな人物です。
本作もその手なのかしらと思い込んでいたのですが、そんなに女子不遇を前面に出しているわけでもなく、けっこうあっさりとした作品だったように思います。「ビッグアイズ」みたいなんだったら、精神力を使うかなーと思っていましたが、それは杞憂でした。
北斎の娘は有名な絵も残っていますが、そこは良い意味で漫画らしく、北斎のゴーストライターとしての活躍も描かれます。
漫画原作らしく、エピソードの切り貼りなんでしょう、断片的な構成でしたが、江戸の風俗も小気味よく描かれていて、まあ、たのしかったですよ。「なかなか」でもいいかも。