いま、高校1年生の娘が「いちばん怖かった」というので、じゃあ、小学3年の娘にみせましょうということで視聴……という段取りのつもりだったのですが、「あの、（ホラー好きの）お姉ちゃん（高1）が、怖がる映画なんて怖いに決まっている！」と、ものすごい抵抗に遭いました。

かれこれ40分くらい取っ組み合いをして、「大丈夫だって、『死霊のはらわたII』を見られたんだから！」というのだけど、「ゼッタイニイヤ！ うおー！」って、DVDプレイヤのリモコンの取り合い。

コロナで娘の柔道教室もずっと休みで、体を動かし足らなかったからか、だんだん抵抗そのものが目的になってきた娘、さいごには十分体を動かしたことで満足したらしく、最終的には一緒に視聴。

「ピエロ」がこわいくらいで、きっちり楽しんでくれましたよ？

最近の映画はすべて「5年生の娘」を中心に世界が回っている柴田です。

いろいろホラーを見たけけれど、思い返すと「ザ・ホール」が一番怖かった。

なーんて、娘が言うので、じゃあもう一回見てみなさいと、嫌がる娘に視聴強要。

こういうことをすると多方面から怒られるのだけど、子供が何を見るかは、子供が小さい時には、それなりに親の責任で決めて良いと僕は思う。

実際見終わったら、十月も

これで、怖いものがまたひとつ減った

と言っていたし。

家族で視聴。

ホラーだとは思ってなかったのだけど、けっこうしっかりとホラーでした。

泣き叫ぶ娘と息子。

最近流行りのカクカク動く少女や、ずるずる穴に入り込んでいく風景。

ごめん、ホラーだとは思ってなかった。ジョー・ダンテだから借りて来たのだ。「グレムリン」好きでしょ？ それにホラーの棚には置いてなかった。

わー、ぎゃー、怖いー。

いや、でも、待ちなさい。もう最後まで見なさい。よく見ないから、怖いのだ。このまま途中でやめたら、君の中でもっと怖い物語になる。これまでのホラー映画だってそうだっただろう。

後半、「穴」についての謎解きが行われます。それを見て、

娘（非常に落ち着いた様子で）：わかった。
僕：へ？
娘：なにも、怖い話じゃなかった。この穴は、このみんなに必要な穴なんやな？
僕：そうそう、そういう話なんだよ。

＊　＊　＊

Amazonのこのレビュー、諸手を上げて賛成です。まさに我が意を得たり。

僕もこのレビュアーとおなじで、作品としては4ツ星くらいなのかな、とも思うのですが、まさによいジュブナイル・ホラーなのです。

だからジュブナイルとして子どもたちと見られたことと、ジョー・ダンテなので、僕は最高評価で。