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石田憲司 | 簡易評価: ざんねん | 見た日: 2011年11月16日 | 見た回数: 1回
個人的には残念映画殿堂入りの「ハイキック・ガール」から1年。帰って参りました。日本人本格アクション女優(を目指している)武田梨奈主演映画。その名も「からてがーる」。
前作と比べると遥かに物語になっている。また、前作さんざん文句を言っていたスロー繰り返しの連続。についても気にならない程度。おそらく1〜2回のみではないでしょうか。
元々アクションと言うか格闘技の素養のある人を集めて作っているので、実際の戦うシーンなどに文句を付けるほどのもんじゃない。遥かに「少林少女」なんかよりは動ける人を集めてますしね。
その前作の反省を活かしたのか、監督の違いによってまともになったのか、映画部を関係者が見たのかは知りませんが、とにかくスピード感も躍動感も出てたので、本場香港アクション。とかではないですがそこらの邦画と比べるとそれなりに良い部類じゃないかと。
さて、褒めるのはそこらへんにして本題。なんでダメなのか。
まず、なんだかんだで主演の武田梨奈さんが別段かわいいぞ。と言う印象を“受けない”のはひとつ大きなマイナス点。どっちかと言うと美人なタイプではあると思うんですが、どうもねー。
これに関してはかなり個人的な嗜好なので、ファンからすると何を言っているのかね。とクレーム付きそうですが。出来ればもうちょっと化粧っけをおさえて、素朴感というか純粋さと言うかその辺をアピールした方がこの手の作品には生きるんじゃないかと思うんですがね。
本作では影の主役と言うか、悪役に連れ去られたもう一人の空手ガールがいらっしゃるわけですが、そちらの女の子も運動能力主体での選考なので、うーん。イマイチ。
ま、こちらはこちらで素朴すぎると言うかなんと言うか。こちらはもうちょっとちゃんとしてあげたら逆に映えるかなとも思うんですが、これも個人的な嗜好でしょうか。
おっと、個人的な嗜好で映画をおとしめてしまっては怒られそうですね。
では、別の観点でせめて行きましょう。なんと言うかセリフ回しを聞いているだけでこっちが照れちゃうんですな。
一番違和感なく聞けたのが、外国人のラスボスクラスの敵、リチャード・ウィリアム・ヘセルトン。もちろんカタコト。。
ついでに言うと、この辺は前述で褒めたことの裏返しなんですが、動ける人ばかりを集めたことで、正直演技の方がおろそかになっていて、変に演技過剰でこれまたなんか照れちゃう。
プロじゃないことの裏返しなのか、過剰に感情がこもりすぎてたり、逆に全く自然体ではなく堅かったりと正直格闘シーン以外のなんやかんやが全て無駄に思えて仕方ない。
アクションを褒めたと言う点は否定しませんが、やっぱり演出なのね。というのも残念ポイント。
この映画、エンディングにジャッキー映画の様にメイキングが流されます。映画部でも褒めていた「チョコレート・ファイター」も同様ですね。あちらはリアルに蹴ったり殴ったりいやー、リアルファイトだねぇ。と感心した訳です。
で、今作もワイヤーアクション無しの本格〜と銘打ってる訳なので、さぞや激しく・・・と思ったらこちらはやられる方も結構演技でやられてて、リアルさ加減に水をさす。
まぁ、確かに主役二人もそう重たい打撃を打てる感じではないし、それでいてあの巨体な人々をなぎ倒さないと行けない訳なんで仕方がないのかなぁ。とも思うんですがね。
えらく軽そうな打撃のわりにばったばった倒してるなぁ。と、ちょびっとだけ思ってたんですが、そういうからくりでしたか。
さらにです。それに輪をかけると言うか脱力させてくれるのがそれらに乗って流れるエンディングテーマ。腰砕けポップスが流れます。歌ってるのはそう、主演の武田梨奈さん。これがまた武闘派とはかけ離れた曲で「デトロイト・メタル・シティ」のクラウザーさんが歌いたい曲?と思わせる甘ったるーい歌。
例えば「バイオハザード3」のエンディングで浜崎あゆみさんが急に登場した時のがっかり感を思えば、自分のケツは自分で拭くと言うその潔さの点では評価できるんですが、結局のところあなたはシリアスなアクションスターになりたいの?それともアイドル?と突きつけたい気持ちでいっぱいです。 彼女のかわいらしさ目的で見に行ってる人が、やっぱりコーイウかわいらしい歌を歌ってほしいねー。とか思ってるからなのか?
もうちょっと続けましょう。
伝説の黒帯が今回のお宝。だそうです。それを持っていると世界的に認められてお仕事わんさかくるそうな。ちょっとしょぼい話じゃないですか?
エア・ジョーダンを買うファン心理なんでしょうか?少なくとも同業者のレブロンがそんなのを必死になって探すシーンは想像ができないんですがね。 象徴として持ってるのはいいけどさ、それがあるからって別段強くなれる訳でもあるまいに。
そんな黒帯を神棚に飾って大事にしている世界なのですが、ラストバトルでは邪魔になったんでしょうかね。ポーイと投げ捨てられていたような・・・。
だってねぇ。邪魔だし。
いや、でも待ちたまへ。道着を着て戦えばその黒帯を使えるではないか。ところが主人公は女子高生。ひと霧衣装にこだわりを持っているのです。 空手道場に講師として呼ばれた時はジャージ姿(こだわり?)。ラストバトルではやはり永遠の衣装なんでしょうかね?やはり学校の制服(こだわり??)です。
その辺、特にラストバトルなんて相手をなめているとしか思えないんですがね。ほれ、強敵がいるかもしれないラスボスのところへ乗り込むんですよ。
動きやすさとかそういうのを重視すべきじゃないんでしょうか?動いてるうちに背中が破れちゃった。とかそーいうのは気にしないんでしょうか?
気にしないんでしょうね。なんせクレナイ空手の一子相伝の継承者ですもの。
しかもその制服を着て、町をフラフラ歩いているとラスボスの居城に到着。
あれ?そういえばどうやってその黒幕を知ったんだ??しかもすぐに目的地に到着。結構広いビルの中みたいなのに。
なんやかんやでラストバトル。この映画で一番セリフ回しがうまく感じるという外国人。彼は一応かっちょいい。それに強い。なのでか弱い乙女武道家は武士道精神を無視した二人掛かりでボコボコにします。
いやいや、正義のヒロインたる者、少なくともその辺は一対一じゃないのか?
しかも、「オォ、アレハクレナイソウジロウノ黒帯ジャナイノカ!?ダマシタナ!?」とか動揺しながら黒幕に詰め寄ろうとしたその隙にですよ。不意打ちとはこのことか。
前後左右二人掛かりで襲いかかり。僕の素人目にもわかるほどグロッキー状態。勝負は決した。と、思った僕は浅はかでした。ここで手を抜かないのがプロ格闘家。仕上げにかかる極悪さで武士道精神どこへやら。
改めて両サイドから同時に攻撃。そう、これで決めないと映画がしまりませんものね。彼女らの代名詞ハイキックでサンドイッチです。
修羅の門ではないので双龍脚とかは出来ないんですが、二人掛かりでタイミングを合わせればほれこの通り。血縁があればタイミングを合わせるのは簡単であると、立花兄弟に教わった人も多いはずです。
とはいえ育って来た環境も体格も違う二人がケリ足のスピードを考慮しつつタイミングを合わせると言うのは至難の業のはず。それをいともたやすく行ってしまうとはさすがはクレナイ宗次郎の血を引く娘たち。
と言うことで、突っ込みどころは満載だし、やっぱり評価をあげるなんてことはとてもじゃないけど言えないんですが、撮り方(というか監督かな)が変わったと言う点のみは若干ましになったかな。
ハイキックガール・カラテガールと来たので3作目(続編)に期待したいところ。さぞやまた多くの話題を提供してくれることと思います。 映画タイトルも気になるところですね。技の名前→格闘技の名前→と来たなら、今度は・・・ジャパニーズ・ガール??
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個人的には残念映画殿堂入りの「ハイキック・ガール」から1年。帰って参りました。日本人本格アクション女優(を目指している)武田梨奈主演映画。その名も「からてがーる」。
前作と比べると遥かに物語になっている。また、前作さんざん文句を言っていたスロー繰り返しの連続。についても気にならない程度。おそらく1〜2回のみではないでしょうか。
元々アクションと言うか格闘技の素養のある人を集めて作っているので、実際の戦うシーンなどに文句を付けるほどのもんじゃない。遥かに「少林少女」なんかよりは動ける人を集めてますしね。
その前作の反省を活かしたのか、監督の違いによってまともになったのか、映画部を関係者が見たのかは知りませんが、とにかくスピード感も躍動感も出てたので、本場香港アクション。とかではないですがそこらの邦画と比べるとそれなりに良い部類じゃないかと。
さて、褒めるのはそこらへんにして本題。なんでダメなのか。
まず、なんだかんだで主演の武田梨奈さんが別段かわいいぞ。と言う印象を“受けない”のはひとつ大きなマイナス点。どっちかと言うと美人なタイプではあると思うんですが、どうもねー。
これに関してはかなり個人的な嗜好なので、ファンからすると何を言っているのかね。とクレーム付きそうですが。出来ればもうちょっと化粧っけをおさえて、素朴感というか純粋さと言うかその辺をアピールした方がこの手の作品には生きるんじゃないかと思うんですがね。
本作では影の主役と言うか、悪役に連れ去られたもう一人の空手ガールがいらっしゃるわけですが、そちらの女の子も運動能力主体での選考なので、うーん。イマイチ。
ま、こちらはこちらで素朴すぎると言うかなんと言うか。こちらはもうちょっとちゃんとしてあげたら逆に映えるかなとも思うんですが、これも個人的な嗜好でしょうか。
おっと、個人的な嗜好で映画をおとしめてしまっては怒られそうですね。
では、別の観点でせめて行きましょう。なんと言うかセリフ回しを聞いているだけでこっちが照れちゃうんですな。
一番違和感なく聞けたのが、外国人のラスボスクラスの敵、リチャード・ウィリアム・ヘセルトン。もちろんカタコト。。
ついでに言うと、この辺は前述で褒めたことの裏返しなんですが、動ける人ばかりを集めたことで、正直演技の方がおろそかになっていて、変に演技過剰でこれまたなんか照れちゃう。
プロじゃないことの裏返しなのか、過剰に感情がこもりすぎてたり、逆に全く自然体ではなく堅かったりと正直格闘シーン以外のなんやかんやが全て無駄に思えて仕方ない。
アクションを褒めたと言う点は否定しませんが、やっぱり演出なのね。というのも残念ポイント。
この映画、エンディングにジャッキー映画の様にメイキングが流されます。映画部でも褒めていた「チョコレート・ファイター」も同様ですね。あちらはリアルに蹴ったり殴ったりいやー、リアルファイトだねぇ。と感心した訳です。
で、今作もワイヤーアクション無しの本格〜と銘打ってる訳なので、さぞや激しく・・・と思ったらこちらはやられる方も結構演技でやられてて、リアルさ加減に水をさす。
まぁ、確かに主役二人もそう重たい打撃を打てる感じではないし、それでいてあの巨体な人々をなぎ倒さないと行けない訳なんで仕方がないのかなぁ。とも思うんですがね。
えらく軽そうな打撃のわりにばったばった倒してるなぁ。と、ちょびっとだけ思ってたんですが、そういうからくりでしたか。
さらにです。それに輪をかけると言うか脱力させてくれるのがそれらに乗って流れるエンディングテーマ。腰砕けポップスが流れます。歌ってるのはそう、主演の武田梨奈さん。これがまた武闘派とはかけ離れた曲で「デトロイト・メタル・シティ」のクラウザーさんが歌いたい曲?と思わせる甘ったるーい歌。
例えば「バイオハザード3」のエンディングで浜崎あゆみさんが急に登場した時のがっかり感を思えば、自分のケツは自分で拭くと言うその潔さの点では評価できるんですが、結局のところあなたはシリアスなアクションスターになりたいの?それともアイドル?と突きつけたい気持ちでいっぱいです。
彼女のかわいらしさ目的で見に行ってる人が、やっぱりコーイウかわいらしい歌を歌ってほしいねー。とか思ってるからなのか?
もうちょっと続けましょう。
伝説の黒帯が今回のお宝。だそうです。それを持っていると世界的に認められてお仕事わんさかくるそうな。ちょっとしょぼい話じゃないですか?
エア・ジョーダンを買うファン心理なんでしょうか?少なくとも同業者のレブロンがそんなのを必死になって探すシーンは想像ができないんですがね。
象徴として持ってるのはいいけどさ、それがあるからって別段強くなれる訳でもあるまいに。
そんな黒帯を神棚に飾って大事にしている世界なのですが、ラストバトルでは邪魔になったんでしょうかね。ポーイと投げ捨てられていたような・・・。
だってねぇ。邪魔だし。
いや、でも待ちたまへ。道着を着て戦えばその黒帯を使えるではないか。ところが主人公は女子高生。ひと霧衣装にこだわりを持っているのです。
空手道場に講師として呼ばれた時はジャージ姿(こだわり?)。ラストバトルではやはり永遠の衣装なんでしょうかね?やはり学校の制服(こだわり??)です。
その辺、特にラストバトルなんて相手をなめているとしか思えないんですがね。ほれ、強敵がいるかもしれないラスボスのところへ乗り込むんですよ。
動きやすさとかそういうのを重視すべきじゃないんでしょうか?動いてるうちに背中が破れちゃった。とかそーいうのは気にしないんでしょうか?
気にしないんでしょうね。なんせクレナイ空手の一子相伝の継承者ですもの。
しかもその制服を着て、町をフラフラ歩いているとラスボスの居城に到着。
あれ?そういえばどうやってその黒幕を知ったんだ??しかもすぐに目的地に到着。結構広いビルの中みたいなのに。
なんやかんやでラストバトル。この映画で一番セリフ回しがうまく感じるという外国人。彼は一応かっちょいい。それに強い。なのでか弱い乙女武道家は武士道精神を無視した二人掛かりでボコボコにします。
いやいや、正義のヒロインたる者、少なくともその辺は一対一じゃないのか?
しかも、「オォ、アレハクレナイソウジロウノ黒帯ジャナイノカ!?ダマシタナ!?」とか動揺しながら黒幕に詰め寄ろうとしたその隙にですよ。不意打ちとはこのことか。
前後左右二人掛かりで襲いかかり。僕の素人目にもわかるほどグロッキー状態。勝負は決した。と、思った僕は浅はかでした。ここで手を抜かないのがプロ格闘家。仕上げにかかる極悪さで武士道精神どこへやら。
改めて両サイドから同時に攻撃。そう、これで決めないと映画がしまりませんものね。彼女らの代名詞ハイキックでサンドイッチです。
修羅の門ではないので双龍脚とかは出来ないんですが、二人掛かりでタイミングを合わせればほれこの通り。血縁があればタイミングを合わせるのは簡単であると、立花兄弟に教わった人も多いはずです。
とはいえ育って来た環境も体格も違う二人がケリ足のスピードを考慮しつつタイミングを合わせると言うのは至難の業のはず。それをいともたやすく行ってしまうとはさすがはクレナイ宗次郎の血を引く娘たち。
と言うことで、突っ込みどころは満載だし、やっぱり評価をあげるなんてことはとてもじゃないけど言えないんですが、撮り方(というか監督かな)が変わったと言う点のみは若干ましになったかな。
ハイキックガール・カラテガールと来たので3作目(続編)に期待したいところ。さぞやまた多くの話題を提供してくれることと思います。
映画タイトルも気になるところですね。技の名前→格闘技の名前→と来たなら、今度は・・・ジャパニーズ・ガール??