スコーピオン・キング2 The Scorpion King 2: Rise of a Warrior

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監督:ラッセル・マルケイ
出演:ランディ・クートゥア、マイケル・コポン、カレン・シェナズ・ダビ
時間:109分
公開:2008年
ジャンル:
アクションアドベンチャー

コメント一覧

石田憲司 | 簡易評価: ざんねん | 見た日: 2010年12月21日 | 見た回数: 1回

中国いっちゃったかー。そうですかー。ちょっと期待薄かなー。という「ハムナプトラ3/呪われた皇帝の秘宝」を見る前にちょっと準備運動を・・・と視聴。
そもそも、「ハムナプトラ2/黄金のピラミッド」のスピンオフで生まれた「スコーピオン・キング」のさらにスピンオフ作品。しかも映画上映なしのビデオ映画と来たもんだ。こりゃもう期待するほうが難しい。とはいえ、殊の外(ある意味本編より)楽しめスピンオフだったので、ほのかな期待はあったんですがね。

まずこの映画のジャケット。あの偉そうな顔のでかいおじさんが一番の有名人でランディ・クートゥアというジョシュ・バーネットだの、ノゲイラだのとガチで戦ったこともある有名な格闘家。「スコーピオン・キング」が同じく格闘家のザ・ロックを起用したからでしょうかね?ちなみに彼は本作の悪役です。が、ベイダー卿のように主役を食っちゃう悪役ってのも存在はしますが、残念なことに本編中では微妙な立ち位置。最後の戦いなんか彼の姿すら殆ど映らないんだな。途中で本職を彷彿とさせるレスリングなんかを披露して、腕十字とか決めちゃったりしたり、ラストバトルの前哨戦で殴り合いを披露しますが、そこまで。なんかもったいない。
まぁ、とは言ってもジャケットにケチ付けるまでもないかな?ハムナプトラの他のシリーズとのつながりも感じられる絵ですし、なんといっても雰囲気が重要ですもんね。

では主人公。ジャケットじゃ、一番影の薄いちっちゃく全身が写ってる彼です。東南アジア系の彼なんですが、うーん。確かに「スコーピオン・キング」のザ・ロックことドゥエイン・ジョンソンはサモア系なんですが、頑張って成長してもあれにはなれん気がするな。でまた困ったことに彼に魅力を感じないんだな。

物語は基本RPG、ドラクエですよ。父を殺した暴君をやっつけるためには伝説の魔法の剣が必要なんですって。それは黄泉の国にあって大変な冒険を旅の仲間と共に乗り越えて入手。で、ラストバトル。ってやつです。中ボスも出てきますしまさにそんな感じ。ちなみに、魔法の剣の力とは言っても一番目立ったのは衛兵の剣を一刀両断に折ったことくらい。ラスボスを倒すのには必要らしいんですが、特別感はあまり感じられませんでした。
また、なんというかシリーズの空気感が古代エジプトなのにどんどん離れちゃってるような気も・・・ま、3で中国行くんだしそれは勝手な思い込みかな。

こーいう剣や魔法のファンタジーは嫌いじゃないし、作品自体も別段そこまでけなすほどじゃないってのもあるんですが、これがそれなりに人気シリーズで、あと意外に拾いものだったスピンオフ作品の続編・・・という属性がついてしまうばっかりに「イマイチ」が「残念」にランクダウンしちゃうんだな。

前作に引き続き、結局スコーピオン・キングにはなりません(当然ですね。前日譚やし)。このあたりはちょっと勿体無いなぁ。「スコーピオン・キング ZERO」とかにしといてくれたら普通にスルーできたし、2のタイトルを残しておくことでそのあたりの物語の映画化はできたんじゃないかと思うんですが・・・。もっかい「スコーピオン・キング」見たくなっちゃったな。

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