おもったより悪くはなかった。というのはよく書いている書き出しなんですが、今回、冒頭ではちょっと厳しかった。あの悪しき伝説の作品「ファイナルファンタジー」そのものではないか。
あの奇妙で微妙にひとを模した人形たちが若干違和感ある動きで歩き回ったりする・・・。
最近だともうちょっとレベルが上ってるんでゲームでももっとできが良いのかもしれないけどそんなのをいきなり見せられたこちらの身からすると、う、ちとしんどいかも。
とか思ったのでした。

ただ、そういった常に付きまとう人間描写の違和感はさておき、アルカディア号含め人以外はカッチョよろしく出来ている。なんだったら実写版の「SPACE BATTLESHIP ヤマト」よりできが良い。あ、これは褒め言葉にならないな・・・。とにかくアルカディア号がダークマターの黒い雲（そんなのあるのか？）の中から飛び出してくる所なんて、アニメ版にないカッチョ良さすらある気がする。話も、へー、そんなことがありましたか。と言うようなもんで、そこも悪くはない。もともとハーロックかっちょいいとは思うものの話全然知らないしさ。

じゃ、なんでそこまで評価が上がらないのか。一つは前述の3DCGの人間の気持ち悪さ。※だから異星人は別になんとも思わない。

で、もう一つ。あれ？かっちょいいはずのハーロックですが、なんかかっちょよく感じられない。もっと超弩級の完全無敵の渋さと完璧さをもった男の中の男じゃなかったっけ？
過去の過ちを悔やんで暴走・・・？そんな軟弱なキャラなのか？
これは声を小栗旬くんがやってるからということではなく、設定次点の問題じゃないのかな？もっと話をシンプルにして、ハーロックもイメージ通りだったらもう一段上の評価だったろうに・・・。

準主役（というか主役）にもう一人三浦春馬くんがヤマというキャラの声を演じ手て、別段声は問題ないんですが、んーと、そもそものオリジナルキャラの造形が本人そのままですな。
他にも蒼井優ちゃんに古田新太さんと有名所を贅沢に備えた品揃え。俳優の声優業にありがちな声の違和感というかギャップとかも感じなかったし概ね良好。

ということでいくつかののマイナス点はあるけれど、基本的にかっちょいいことには変わりなかったんで、がくんと評が下るということはなかったです。

スリーナインとか、この辺の映画、いっかいしっかりと見てみてもいいかもなー。