いやー、実に楽しい。思い起こせば小学生くらい（中学かな？）に見たあと、学校でどれくらい流行ったかを考えればこの映画の出来の良さが伝わるってもんですよね。酔っ払ってふらふらで強くてかっちょいい。という、甘いモノと辛いものを同時に摂取してる・・・という表現は変だな。なんかイイのあるかな？おとなになってみても、あの時の興奮そのままに楽しめるってのはやっぱり一級品ですねー

師匠のキャラも際立ってるし、憎めない悪さ、ずるさを持ち合わせたジャッキーも可愛らしい。トレーニング中はそりゃもう、自分じゃできないとわかっていてもついつい影響されちゃうし、当の本人（ジャッキー）はずるーくサボろうとしてみたり、緊張感も程良い抜け具合があって心地がいいです。

ラスボスもこれまた半端無く強くて、通常の酔拳使ってるジャッキーをどんどん追い詰めちゃうくらいなので、そりゃもうハラハラしっぱなしってもんです。そんな状況でもやっぱりフニャフニャと半分オフザケ気味に（当人はいたって本気で）へんてこな新技繰り出してみたりするあたりが、緊張の中の緩和というか、強弱のギャップがあってそれがよりバトルを盛り上げる。
ふざけて変なネタかませると大抵の映画は失敗するもんですが、その点で行くとこれは稀有な一本。もー、こんなの見せられたら（世代的にも）ブルース・リーの存在、忘れちゃうなー。