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フォード VS フェラーリ FORD V FERRARI
画像表示切り替え監督: | ジェームズ・マンゴールド |
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出演: | マット・デイモン、クリスチャン・ベール、ジョン・バーンサル、カトリーナ・バルフ、トレイシー・レッツ |
時間: | 153分 |
公開: | 2019年 |
ジャンル: 伝記、ドラマ、実話 |
コメント一覧
石田憲司 | 簡易評価: おすすめ | 見た日: 2021年12月20日 | 見た回数: 1回
柴田宣史 | 簡易評価: なかなか | 見た日: 2021年12月02日 | 見た回数: 1回
とりあえずツイートをはっつけておいて。
Wikipediaでわざわざ言及されてたけど、例の御仁は、実際はあんなにわかりやすい悪役ではなかったようだけれど。
— 柴田宣史 (@sbtnbfm) December 2, 2021
こういう車の映画って、数瞬のコマを気持ちよく繋げてくのが妙味じゃないですか。本作、車が走ってるところから、ピットの様子、人物のアップ等々細かく入れていくんだけど、これがまたたいへんな職人技を感じるんですわ。ピンセットで作られた巨大なジグソーパズルを見ているような感覚。
ので、画面のドライブ感は十分。そこにおっさんくさい話が乗っかってるわけですが、役者がね、手堅い人たちなんで、まあ、楽しかったですよ。
ただ、悪役。ツイートにも書いたけど、おそらくそんなに悪く描かれるような人物ではないだろうし、ちょっと憎まれ側の描かれ方が浅薄だった気がしなくもないかしら。
ド直球のスポ根もの&バディムービー的なな感じがあってとっても好みでした。
ちなみに、フェラーリが敵は敵で、レースシーンなんか真っ向勝負してるんだけど、一方でたしかに「敵は身内にあり」だなぁ。このあたりは大企業のしがらみというか、自由にできなさ具合というかなんというか。
単純にレーサーの視点だけ見れば「ラッシュ / プライドと友情」のほうがそれっぽくていいんだけど、現実問題あちらもドライバーの性格やら印象で車に乗れたり乗れなかったりはあったし、どうしてもカーレース=広告側面がある分、オーナーやらスポンサー・株主等の意向はムゲに出来ないし、そーいうとこも踏まえてみてるとヤツの行動とか思惑もわからなくはない。
ま、わからんくはないけど、やっぱりなかなかに見事な敵役で「なんであんな邪魔しやがるんだ?」と思うのに代わりはないんだけどね。
実際のレース自体は24時間分あるので、尺も多めにとってはあるんですけど、ところどころ繰り出すピット内の妨害行為やら邪魔など、ちょっとニヤっとしちゃうところもありました(純粋にスポーツとして捉えたらあれはあれであかんやろ。と、思っちゃうんですけどね。)
まー、レースシーンも良かったし、大の大人がごくごく普通に喧嘩してて、それを眺める奥さんの構図。なんかも悪くはなかった。息子さんとトーチャンの関係性なんかも含めて、いいとこばっかりでした。満足満足。