鮫の惑星 海戦記 Empire of the Sharks

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監督:マーク・アトキンス
出演:アシュレイ・デ・ラング、ジャック・アームストロング、ジョン・サヴェージ、ジョナサン・ピーナー、タンディ・セベ
時間:89分
公開:2017年
ジャンル:
サメホラーパニック

コメント一覧

石田憲司 | 簡易評価: ざんねん | 見た日: 2018年10月04日 | 見た回数: 1回

まさかの続編。本家「猿の惑星」の新しい版も見ていないのにこっちは見るんかい。という声もちらほら聞こえてきますが、ほれ、みんな気になるでしょ。この作品も。

猿の惑星はたくさん映画があるのに対してこちらは2作目。とりあえず直近の聖戦記(グレートウォー)に対しての海戦記(パシフィックウォー)でかぶせてきました。。微妙に似せてるような似てないというかですね。

前作との関連は・・・あるのか??

舞台設定は同じですが多分ないです。前作の生き残っただけの女の子がおとなになってるようなキャラクターはいたけど、明確な関連性はなさそうでしたね。

前作はもうちょっと現実寄り(?)だったんですが、今作はちょっとやりすぎてるかなぁ。なんというかウォーター・ワールドの世界で最強の兵器「SAME」を使ってるだけというかなんというか。

サメ映画という期待からするとちょっと違うかなー。人に操られた鮫が襲ってくるってことはつまりは人が攻めてくる。鮫は単純な武器にしかならんわけでさ。やっぱり自然界で独自進化の末、人類の脅威となってそんざいし、我ら人類も総力を上げて戦ってもらいたいのですよ。
わかってないなぁ。

ここから先はお話の核心に関わる記述があります。このリンクで読み飛ばせます。あるいは次の見出しにスキップしてください。

1作目同様の海に浮かせたなんかの上で生活してる人類。でも鮫の恐怖感はない。が、海賊的な人らがやってきて貢物を要求。水はちょっともらえる。ふーん。そういう話か。で、貢物が足りないから(か、もらえる水が少なすぎるから)ということで何人か人口を減らすためにつれて帰っちゃう。健康な女子がターゲット。理由・・・知らん。そのほうが絵になるから?
で、一人人種の違う金髪美女も捕まる。この子ヒロイン。で、オーランド・ブルームを劣化させたような主人公が救出のためにアレヤコレヤします。
「悪い国に捕まったヒロインを助けるため、いろいろな仲間とともに救出する」。という、助けて、オビ=ワン・ケノービというど定番!

仲間を探すとなればやはり酒場。ここで仲間を募ります。

素潜り名人:鮫をおびき寄せるおとり(逃げ切れず食われる)。
爆弾屋:帝国ぶっ飛ばそう役。海に引きずり降りされて食われる。
技術屋:帝国の基地(通称ウミガメ)の内部構造をサーチ。いいおっさんだがやはり食われる。
船長:船を動かしたりなんじゃもんじゃ。女性故か彼女だけ生き残る。

ちなみに、素潜り名人とばくだん屋は帝国との交渉を混乱させただけであまり役に立たなかった気がするなぁ。
技術やさんは構造サーチという重要な役割を果たすんですが、あとで書きますが、このウミガメ、非常に狭いんでいらなかったんじゃないだろうか?という疑問も残ります。

なんせ悪の帝国が非常にしょぼい。
広さ的には小学校の運動場くらい?まぁ、すべてが海に飲まれた世界なのでそれくらいで充分なのかもしれません。
構成人数・・・10人位?もしかすると船を動かしたりとかそういう見えないところで頑張ってるのかもしれませんが、画面に写ってる限りじゃやっぱり10人前後に見えます。
ま~、それでもトップ数人が数十頭の鮫を操れりゃある程度支配力を持てるのかもしれませんがね。

あとあと、この世界で困った問題は水。真水はなかなかに入手は困難らしいです。これ、海水沸騰させて蒸気を集めるみたいな方法で出来ないのかなぁ。海水もありゃ、火もつかえるしさ・・・。

最後の方はヒロインはだんだん能力開花させて鮫を操り始め、主人公はたった一人で帝国をほぼ殲滅。
ラスボスとの戦いはサメの操り対決(パントマイム)。で、負けておしまい。

隠しテキストはここまでです。

んー。前作のほうがまだ緊迫感もあったけど、全体的に無駄なこと多く、なんでこんなことしてんだ?というのが多々あって消化不良この上ない。

また、前述の通りなんつってもこれサメ映画じゃないよね。というのが最大の問題点。
こうなってくると「ファイブヘッド・ジョーズ」が実によく出来たサメ映画に見えてくる。(注:良い映画に見えるわけじゃない)

多分サメ映画としてみなければ、ま~普通のできの悪い映画にしか過ぎないんですが、サメ映画として見ないのにこれを手に取る可能性は限りなくゼロに近いですよね。
ということでこれは個人的には残念だし、一般的にも残念つけちゃっていいかなとは思うんですが、正直おすすめ「できない」残念映画ですわ。

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