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ミケランジェロ・プロジェクト The Monuments Men
画像表示切り替え監督: | ジョージ・クルーニー |
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出演: | ジョージ・クルーニー、マット・デイモン、ビル・マーレイ、ジョン・グッドマン、ジャン・デュジャルダン |
時間: | 118分 |
公開: | 2014年 |
キャッチコピー: 芸術はプロ 戦争はド素人 美術品奪還 プロジェクト | |
ジャンル: コメディ、ドラマ、戦争、実話 |
コメント一覧
でべ | 簡易評価: まあまあ | 見た日: 2016年07月16日 | 見た回数: 1回
第二次大戦中、ナチスドイツが各国から略奪した美術品を取り戻すために結成された特別部隊。軍部としては当然、前線での結果かが大事なわけで、そんなことに人手は回せません。かき集められた美術の専門家たちは、持病持ち、アル中、年寄りなどなどの寄せ集め集団。基礎訓練を受ければふまじめだし、適当な階級をあてがわれれば、それをネタにふざけ始めるポンコツ兵士。
「60セカンズ」や「スニーカーズ」を思い出すメンバー構成で、なにしろポンコツジイさんたちが、ビル・マーレイ、ジョン・グッドマン、ボブ・バラバン、あとはドラマ「ダウントン・アビー」のグランサム伯爵だったりして、なにかとわくわくする要素満載。これは映画がまあまあでも、このメンツが見られたら結構満足だろうと思っていたのですが。
役者はいい。みんないい。じいさんたちはもちろん、マット・デイモン、ケイト・ブランシェっトも。ところどころで語られる、芸術と人命を天秤にかける判断の悩ましさも面白い。「人命を優先して任務に取り組んでくれ」という片方で、「人は死んでも失われることはない、また増える。しかし失われた芸術は取り戻すことはできない」という思いも去来する。そして、この作戦には敵味方や損得の概念がない。大切なのは美術品を奪い返すことではなく、それらがあるべき正しい場所に戻すこと。それを戦争のど真ん中でやっちゃう。
面白そう、面白かったんだがしかし。いいところがいっぱいあったわりに、しまりがない…。だれかに罪を押し付けるわけではないけど、製作、脚本、監督、主演に名前の上がってるジョージ・クルーニーを悪者にしたい、なーんとも惜しい、スカッとしない映画でした。