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石田憲司 | 簡易評価: ざんねん | 見た日: 2015年10月22日 | 見た回数: 1回
お待たせ(待ってない?)しました。第3作目です。今までは謎の巨大生物同士の戦いでしたが、ここへ来て人類の技術力のすべてを集結したスーパー潜水艦。メカ・シャーク登場です。
ちなみに、日本語だと似てて笑えるが、英語だとMEGAとMECHA・・・ア、まぁ似てるっちゃ似てるか。
んと、正当評価がだんだん怪しくなってきた僕ですが、相変わらず評価はぶれませんとも「ザンネン」です。今回思ったのは、ちょっと技術力が上がってきている事。
前作「メガ・シャークvsクロコザウルス」が前作比1.08クオリティアップと言っていたのですが、今作はドーンと50%くらいアップと言ってもいいはず。何しろあのメガ・シャークがちゃんとサメっぽい動きをしてるんですもの。が、対抗馬のメカがなんかダサくてカッチョ悪かったのはご愛嬌。こっちでマイナスのバランス取ってどーする。
では、恒例の本編まるわかりネタバレコーナー。見逃せない作品なので、必ず上映作品を見てから呼んでくださいね。
2回ほど死んでるメガ・シャークちゃんですが、今回は新たなやつです。なんでも水の問題かなんかで氷河を運んできたらエジプト付近でその氷の中から奴が復活。だそうです。そんなにいっぱいいるのか。北極の氷の中にはあんなでっかいのが。 逃げ出したサメは毎度のことながら、あえて人間を狙うかのように破壊を繰り出します。
思い出してみてください。1作目ではゴールデン・ゲート・ブリッジ。2作目はパナマ運河。じゃ、3作目・・・そう。エジプト付近がヒントになってますね。 巨大な尾びれをぶんと振ると、巨大な船が吹っ飛んで、まさかのスフィンクスに激突。笑える。 よくよく考えると、ゴジラもガメラも主要なモニュメントぶっ壊すし、巨大生物の宿命かもしれませんな。
こりゃイカンと、世界中の叡智を集結して、人類も対抗手段を繰り出します。人工知能(ネロ)と、超強力(サメ型)潜水艦。そのなも「メカ・シャーク!!!!!」
乗り込むは小型艇と人工知能で訓練を重ねてきたタンクトップ(うすぎな)女性。これもお約束なのかもしれません。潜水艦の密閉空間だとどうしても熱いんでしょうねぇ。
馴れ馴れしい人工知能「ネロ」と、洋上にいる旦那さんとの3人で対サメ用のトレーニングをしているとなんと、ででーん。「ダイオウイカ」登場。
NHKスペシャルではない。アサイラムスペシャルである。
しかも小型サメ潜水艇に巻き付いて攻撃してくるというお約束。ちなみにダイオウイカに関しては全容は見えない分、NHKスペシャルのほうが遥かに。数百倍素晴らしいはずである。
巻き付かれた小型艇は新兵器電気スキンで撃退。使用前に、浮上出来るだけの電力は残さなきゃ。と言いつつ使用率30%というエコ設計!
見事ダイオウイカを撃退した小型艇は浮上し、毎度おなじみ戦争好きな海軍大将に、新型艦の搭乗とサメ撃退を命じられる。人工知能がまだ搭載できていないという旦那の意見を無視して、出撃を命じられた奥さん。
ちなみに、後にわかることであるが、インストールに1日しかかからないらしい。それくらい待ったれよ。と思わなくもないが、その間被害が出たら同責任とってくれるんだ。という海軍大将の強い意志と馬鹿さ加減(夫失礼。判断の甘さです)が伺える。
では、いざ、奥さん搭乗のメカvsメガの戦い。とにかく武器は魚雷しかない。あ、電磁スキンってあるけど、噛みつかれるとかしなきゃダメですな。前2作の経験から魚雷なんてあたっても殆ど聞かないサメちゃんに対して無謀とも言える闘いを挑むのだ!
で~ん。発見。ある程度バトルしたあと、魚雷発射!
カキーン。ボカーン。
解説:メカ・シャークが投じた魚雷の一等を、尾びれのフルスイングで吹き飛ばし、見事に洋上の味方艦艇にホームラン。
その後も戦いつつも完全にはが経たずにほぼ撃破される。
駄目だこりゃ。これが最終兵器だとしたら人類終わったな。
が、待て待て、人工知能「ネロ」のインストールが残っているじゃないか。これを入れたら万能兵器になるから任せとけ!
ウィーーーン。インストール完了。早!
旦那との会話。「彼女は結婚してるからな」みたいなよくわからないネタ振り。ははーん。このパターンはきっと、実は奥さん(操縦者)に恋しているネロが人類を裏切ってどーコーだな。とか思ってたんですが、ネタバレ内のネタバレになってしまうが、全然そんなことなかった。 というか、もっと程度の低い人工知能だったのだ。
第2戦に向け、奥さんとともに出動したのもつかの間、フリーズ。再起動を繰り返す。この過程でメカが裏切るか・・・という期待も裏切られ、単純にフリーズ&再起動のくりかえし。ふるいWindowsか!
とはいえ、ちょっとは期待をもたせたメカの実力も見せたいじゃないですか。今回はうっかり危険空域内にはいってしまったジャンボジェット。 なんで海の映画で危険空域が存在するのだ?と不思議に思った視聴者はまだ甘い。メガ・シャークは飛べるのだ。
当然のことながらメカ・シャークを手玉に取りつつ、何を思ったか空のジャンボに向けてジャンプ!おぉ、飛行機落ちたな。ところが、そこはメカ・シャークの面目躍如、少し遅れてメカもジャンプ!
ジャンボの眼前で2体が体当たり。ジャンボの前の道が開ける。唖然とするパイっと。そして、唖然とする視聴者。
その後も海中でバトルは続く。 人工知能が何の役に立つのかわからないが、見事サメしか見ず、周りを見えていないさまを露呈しつつ、ミサイル発射、サメ避ける。石油パイプに激突。石油流出の大惨事。
ここは映画の良心の一つ。海洋汚染なんかほっとけ。鮫だサメ。という海軍大将と、海を愛する旦那が言い争う。ただボケーーーっと待つ奥さんとネロ。この二人に判断能力はない。ただ命令をまつのみ。
とにかく旦那が説得してなんとかしろ。と投げっぱなしジャーマンな司令を送ると、メカ・シャークはまっすぐ進んでパイプをぐにゃりと曲げて破損口をふさぎ一件落着。海洋汚染は防がれた。ブラボー。
所要時間、約30秒。
さっさとやってサメを追いかけたらいいのに。これだから上からの命令しか聞けない軍人はしょうがないんだ。人工知能ネロも同様でさっと所要時間とか計算してくれりゃいいのに。まぁ、機械は機械だしな。
じゃ、サメ追うぞ。
再びバトル。サメの体当たりやら何やらで改定で動けなくなる始末。ほれ、岩とか上に乗っかってくると重いからねぇ。呼びかける旦那にもこたえないものの、自力で見事再起動を果たしたネロは、役に立たない奥さんを無視するかのように、なんか脱出してみるよ。と自立コンピュータの面目躍如な活躍で、電磁波スキンで岩をふっ飛ばし、なんとか浮上。
しかし、奥さんは意識不明の重体(あっさり治る)。海軍はサメの頭突きやフライングボディアタック(飛び跳ねて船の上にドッシーン)などを繰り出し、最強米海軍をズタボロにするのだ。 ところで、60mクラスだったよね。メガ・シャーク。空母ってもっとでかくねえか??よく体当たりだけで沈められたな。
ともあれ、もう手がない。海はサメのものだ。
ここで立ち上がる一人の男。あ、でも足はなかった。コンピュータのネロ。俺一人で行くよ。任せとけ。と、自信満々に根拠もなく言ってのける。人類に手はないので、よろしくー。と勝手にいかせる上層部。ええかげんやな。
ともあれ、人類の命運はこのサメ型潜水艦と無能な人工知能の肩に託されたのだ。あ、肩もなかった。んーと。背びれ。くらいかな?
第3ラウンド。
ボッカーン。ドッシーン。
解説その2 全然歯がたたないまま、サメの背びれ攻撃でメカは街ナカまでふっとばされてしまいました。やれやれ。
が、ここからまさかの展開。
ふっとばされて、陸に上げられたクラゲのように横たわるメカ・シャーク。人工知能ネロもちゃんと起動せずに無能っぷりを発揮。さらにはなんかおかしくなってるようだ。 が、次の瞬間、脅威の新機能を披露する。
ウィーン。腹のあたりが開き・・・。 うぃーん。キャタピラ出てきた・・・。
なんと、水陸両用の最終兵器だったのだ。
ん?対サメ用のですよね・・・
ここから、主役のサメはほったらかしで、対抗馬と準主役の人間たちの壮絶なバトルが始まります。なんていうタイトルだっけ?
故障したものの、自律行動が出来るようになったスクラップネロとメカ・シャークがあろうことか人類を攻撃し始めたぞ。しかも、人間全員を敵とみなして・・・突っ込んでくる。 逃げ惑う市民。シドニーは大変である。
ただ、何故か唯一の武器である魚雷・ミサイルは使わずただただ道無き道を突っ走るだけ。その姿の魔の抜け方は必見である。実際にあんなの来たら怖いけどね。
逃げ遅れた子どもを救うとか、そんなんがあった後、なんと、奥さんが決死の覚悟でメカ・シャークに飛び乗る。車の屋根から口元めがけてダイブ。見せ場なのでスローである。
ん?成功したの?
なんでも中に入って、サメをおびき寄せる電波を発しつつ、メカを海に釣れだして共倒れにしようという、シリーズと押しての最終作戦。「トモダオレニキタイ」である。これを実施するために命がけで突っ込んだ奥さんに拍手・・・ただ、逃げるつもりがうっかりと「おびき寄せ用のエサ」の収納タンクに落ちてしまうといううっかりな所も披露する。
お次は旦那の番。 指笛吹いてメカシャークを海に誘導。何で反応したんだ?珍しい音だから??後、オフロードバイクで街ナカを走りぬけ、挙句はジャンプ台もないのに60mクラスの超巨大メカ・シャークの頭を飛び越えるという「ゴースト・ライダー」もびっくりなアクションを見せてくれる。お前研究者だったよな。 次に海に誘導した後に奥さんが脱出できないとわかるや小型艇でメカシャークの中に突っ込み、ネロを再起動。そして、奥さんを助け・・・なかった。勝手にエサと一緒に排出されちゃったよ。奥さん。
一方、サメもそろそろ登場して欲しい所。
非常にゆったりと戦艦やら空母の隣を泳ぐ背びれに向かって、海軍大将が「お前はドズル・ザビ」か。と突っ込みたくなるような攻撃を繰り出し(ミサイル聞かない相手に小型の鉄砲で撃ちまくり)、あっさり無視された挙句船を沈められ、食われたりする。ま、主人公じゃないからいいか。
ひとしきり仕事を終えて、最終決戦に向かいます。なんかしらんけどメカ・シャークと対決開始。どうやって旦那が逃げ出したかわからず、どういう理由で決着がついたのかも、見ててもよくわかりませんでしたが、所々で自爆モードを起動。とか言ってたような・・・。それにタイミングを合わせたかのように、サメがメカシャークに噛みつき、2対もろとも大爆発。
逃げていた奥さんと旦那さんに、ベチョーーっと、ふっとばされたサメの破片が飛んで来るというエンディングを迎える。メカの破片は一切飛んでこないんだが、そーいうものかな?
ということで、とにかく実にサメが活き活きと動いてたのと、ちょっとだけ実映像に爆発演出を加えるのがうまくなったなぁ。という感想、そして最後に残るのは多くの謎ばかり・・・な映画でした。
必見のざんねん映画ですね。
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お待たせ(待ってない?)しました。第3作目です。今までは謎の巨大生物同士の戦いでしたが、ここへ来て人類の技術力のすべてを集結したスーパー潜水艦。メカ・シャーク登場です。
ちなみに、日本語だと似てて笑えるが、英語だとMEGAとMECHA・・・ア、まぁ似てるっちゃ似てるか。
んと、正当評価がだんだん怪しくなってきた僕ですが、相変わらず評価はぶれませんとも「ザンネン」です。今回思ったのは、ちょっと技術力が上がってきている事。
前作「メガ・シャークvsクロコザウルス」が前作比1.08クオリティアップと言っていたのですが、今作はドーンと50%くらいアップと言ってもいいはず。何しろあのメガ・シャークがちゃんとサメっぽい動きをしてるんですもの。が、対抗馬のメカがなんかダサくてカッチョ悪かったのはご愛嬌。こっちでマイナスのバランス取ってどーする。
では、恒例の本編まるわかりネタバレコーナー。見逃せない作品なので、必ず上映作品を見てから呼んでくださいね。
ここから先はお話の核心に関わる記述があります。このリンクで読み飛ばせます。あるいは次の見出しにスキップしてください。
2回ほど死んでるメガ・シャークちゃんですが、今回は新たなやつです。なんでも水の問題かなんかで氷河を運んできたらエジプト付近でその氷の中から奴が復活。だそうです。そんなにいっぱいいるのか。北極の氷の中にはあんなでっかいのが。
逃げ出したサメは毎度のことながら、あえて人間を狙うかのように破壊を繰り出します。
思い出してみてください。1作目ではゴールデン・ゲート・ブリッジ。2作目はパナマ運河。じゃ、3作目・・・そう。エジプト付近がヒントになってますね。
巨大な尾びれをぶんと振ると、巨大な船が吹っ飛んで、まさかのスフィンクスに激突。笑える。
よくよく考えると、ゴジラもガメラも主要なモニュメントぶっ壊すし、巨大生物の宿命かもしれませんな。
こりゃイカンと、世界中の叡智を集結して、人類も対抗手段を繰り出します。人工知能(ネロ)と、超強力(サメ型)潜水艦。そのなも「メカ・シャーク!!!!!」
乗り込むは小型艇と人工知能で訓練を重ねてきたタンクトップ(うすぎな)女性。これもお約束なのかもしれません。潜水艦の密閉空間だとどうしても熱いんでしょうねぇ。
馴れ馴れしい人工知能「ネロ」と、洋上にいる旦那さんとの3人で対サメ用のトレーニングをしているとなんと、ででーん。「ダイオウイカ」登場。
NHKスペシャルではない。アサイラムスペシャルである。
しかも小型サメ潜水艇に巻き付いて攻撃してくるというお約束。ちなみにダイオウイカに関しては全容は見えない分、NHKスペシャルのほうが遥かに。数百倍素晴らしいはずである。
巻き付かれた小型艇は新兵器電気スキンで撃退。使用前に、浮上出来るだけの電力は残さなきゃ。と言いつつ使用率30%というエコ設計!
見事ダイオウイカを撃退した小型艇は浮上し、毎度おなじみ戦争好きな海軍大将に、新型艦の搭乗とサメ撃退を命じられる。人工知能がまだ搭載できていないという旦那の意見を無視して、出撃を命じられた奥さん。
ちなみに、後にわかることであるが、インストールに1日しかかからないらしい。それくらい待ったれよ。と思わなくもないが、その間被害が出たら同責任とってくれるんだ。という海軍大将の強い意志と馬鹿さ加減(夫失礼。判断の甘さです)が伺える。
では、いざ、奥さん搭乗のメカvsメガの戦い。とにかく武器は魚雷しかない。あ、電磁スキンってあるけど、噛みつかれるとかしなきゃダメですな。前2作の経験から魚雷なんてあたっても殆ど聞かないサメちゃんに対して無謀とも言える闘いを挑むのだ!
で~ん。発見。ある程度バトルしたあと、魚雷発射!
カキーン。ボカーン。
解説:メカ・シャークが投じた魚雷の一等を、尾びれのフルスイングで吹き飛ばし、見事に洋上の味方艦艇にホームラン。
その後も戦いつつも完全にはが経たずにほぼ撃破される。
駄目だこりゃ。これが最終兵器だとしたら人類終わったな。
が、待て待て、人工知能「ネロ」のインストールが残っているじゃないか。これを入れたら万能兵器になるから任せとけ!
ウィーーーン。インストール完了。早!
旦那との会話。「彼女は結婚してるからな」みたいなよくわからないネタ振り。ははーん。このパターンはきっと、実は奥さん(操縦者)に恋しているネロが人類を裏切ってどーコーだな。とか思ってたんですが、ネタバレ内のネタバレになってしまうが、全然そんなことなかった。
というか、もっと程度の低い人工知能だったのだ。
第2戦に向け、奥さんとともに出動したのもつかの間、フリーズ。再起動を繰り返す。この過程でメカが裏切るか・・・という期待も裏切られ、単純にフリーズ&再起動のくりかえし。ふるいWindowsか!
とはいえ、ちょっとは期待をもたせたメカの実力も見せたいじゃないですか。今回はうっかり危険空域内にはいってしまったジャンボジェット。
なんで海の映画で危険空域が存在するのだ?と不思議に思った視聴者はまだ甘い。メガ・シャークは飛べるのだ。
当然のことながらメカ・シャークを手玉に取りつつ、何を思ったか空のジャンボに向けてジャンプ!おぉ、飛行機落ちたな。ところが、そこはメカ・シャークの面目躍如、少し遅れてメカもジャンプ!
ジャンボの眼前で2体が体当たり。ジャンボの前の道が開ける。唖然とするパイっと。そして、唖然とする視聴者。
その後も海中でバトルは続く。
人工知能が何の役に立つのかわからないが、見事サメしか見ず、周りを見えていないさまを露呈しつつ、ミサイル発射、サメ避ける。石油パイプに激突。石油流出の大惨事。
ここは映画の良心の一つ。海洋汚染なんかほっとけ。鮫だサメ。という海軍大将と、海を愛する旦那が言い争う。ただボケーーーっと待つ奥さんとネロ。この二人に判断能力はない。ただ命令をまつのみ。
とにかく旦那が説得してなんとかしろ。と投げっぱなしジャーマンな司令を送ると、メカ・シャークはまっすぐ進んでパイプをぐにゃりと曲げて破損口をふさぎ一件落着。海洋汚染は防がれた。ブラボー。
所要時間、約30秒。
さっさとやってサメを追いかけたらいいのに。これだから上からの命令しか聞けない軍人はしょうがないんだ。人工知能ネロも同様でさっと所要時間とか計算してくれりゃいいのに。まぁ、機械は機械だしな。
じゃ、サメ追うぞ。
再びバトル。サメの体当たりやら何やらで改定で動けなくなる始末。ほれ、岩とか上に乗っかってくると重いからねぇ。呼びかける旦那にもこたえないものの、自力で見事再起動を果たしたネロは、役に立たない奥さんを無視するかのように、なんか脱出してみるよ。と自立コンピュータの面目躍如な活躍で、電磁波スキンで岩をふっ飛ばし、なんとか浮上。
しかし、奥さんは意識不明の重体(あっさり治る)。海軍はサメの頭突きやフライングボディアタック(飛び跳ねて船の上にドッシーン)などを繰り出し、最強米海軍をズタボロにするのだ。
ところで、60mクラスだったよね。メガ・シャーク。空母ってもっとでかくねえか??よく体当たりだけで沈められたな。
ともあれ、もう手がない。海はサメのものだ。
ここで立ち上がる一人の男。あ、でも足はなかった。コンピュータのネロ。俺一人で行くよ。任せとけ。と、自信満々に根拠もなく言ってのける。人類に手はないので、よろしくー。と勝手にいかせる上層部。ええかげんやな。
ともあれ、人類の命運はこのサメ型潜水艦と無能な人工知能の肩に託されたのだ。あ、肩もなかった。んーと。背びれ。くらいかな?
第3ラウンド。
ボッカーン。ドッシーン。
解説その2
全然歯がたたないまま、サメの背びれ攻撃でメカは街ナカまでふっとばされてしまいました。やれやれ。
が、ここからまさかの展開。
ふっとばされて、陸に上げられたクラゲのように横たわるメカ・シャーク。人工知能ネロもちゃんと起動せずに無能っぷりを発揮。さらにはなんかおかしくなってるようだ。
が、次の瞬間、脅威の新機能を披露する。
ウィーン。腹のあたりが開き・・・。
うぃーん。キャタピラ出てきた・・・。
なんと、水陸両用の最終兵器だったのだ。
ん?対サメ用のですよね・・・
ここから、主役のサメはほったらかしで、対抗馬と準主役の人間たちの壮絶なバトルが始まります。なんていうタイトルだっけ?
故障したものの、自律行動が出来るようになったスクラップネロとメカ・シャークがあろうことか人類を攻撃し始めたぞ。しかも、人間全員を敵とみなして・・・突っ込んでくる。
逃げ惑う市民。シドニーは大変である。
ただ、何故か唯一の武器である魚雷・ミサイルは使わずただただ道無き道を突っ走るだけ。その姿の魔の抜け方は必見である。実際にあんなの来たら怖いけどね。
逃げ遅れた子どもを救うとか、そんなんがあった後、なんと、奥さんが決死の覚悟でメカ・シャークに飛び乗る。車の屋根から口元めがけてダイブ。見せ場なのでスローである。
ん?成功したの?
なんでも中に入って、サメをおびき寄せる電波を発しつつ、メカを海に釣れだして共倒れにしようという、シリーズと押しての最終作戦。「トモダオレニキタイ」である。これを実施するために命がけで突っ込んだ奥さんに拍手・・・ただ、逃げるつもりがうっかりと「おびき寄せ用のエサ」の収納タンクに落ちてしまうといううっかりな所も披露する。
お次は旦那の番。
指笛吹いてメカシャークを海に誘導。何で反応したんだ?珍しい音だから??後、オフロードバイクで街ナカを走りぬけ、挙句はジャンプ台もないのに60mクラスの超巨大メカ・シャークの頭を飛び越えるという「ゴースト・ライダー」もびっくりなアクションを見せてくれる。お前研究者だったよな。
次に海に誘導した後に奥さんが脱出できないとわかるや小型艇でメカシャークの中に突っ込み、ネロを再起動。そして、奥さんを助け・・・なかった。勝手にエサと一緒に排出されちゃったよ。奥さん。
一方、サメもそろそろ登場して欲しい所。
非常にゆったりと戦艦やら空母の隣を泳ぐ背びれに向かって、海軍大将が「お前はドズル・ザビ」か。と突っ込みたくなるような攻撃を繰り出し(ミサイル聞かない相手に小型の鉄砲で撃ちまくり)、あっさり無視された挙句船を沈められ、食われたりする。ま、主人公じゃないからいいか。
ひとしきり仕事を終えて、最終決戦に向かいます。なんかしらんけどメカ・シャークと対決開始。どうやって旦那が逃げ出したかわからず、どういう理由で決着がついたのかも、見ててもよくわかりませんでしたが、所々で自爆モードを起動。とか言ってたような・・・。それにタイミングを合わせたかのように、サメがメカシャークに噛みつき、2対もろとも大爆発。
逃げていた奥さんと旦那さんに、ベチョーーっと、ふっとばされたサメの破片が飛んで来るというエンディングを迎える。メカの破片は一切飛んでこないんだが、そーいうものかな?
隠しテキストはここまでです。
ということで、とにかく実にサメが活き活きと動いてたのと、ちょっとだけ実映像に爆発演出を加えるのがうまくなったなぁ。という感想、そして最後に残るのは多くの謎ばかり・・・な映画でした。
必見のざんねん映画ですね。