クローズEXPLODE

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監督:豊田利晃
出演:東出昌大、早乙女太一、勝地涼、KENZO、やべきょうすけ
時間:129分
公開:2014年
キャッチコピー:
凶乱怒濤。
ジャンル:
アクションマンガ・アニメの実写化

コメント一覧

石田憲司 | 簡易評価: ざんねん | 見た日: 2015年10月14日 | 見た回数: 1回

こりゃひどい。

個人的には自信を持っておすすめできる残念作品。でもそれは全2作が好きな僕が感じるだけで、普通に見てたらそんなでもないのかもしれません。
ので、一応ネタバレはしないようにしましたが、見ようと思っている方はご注意ください。読まずに見たほうが変な先入観を持たなくて住むんじゃないかと・・・。

あさてさて。

古くはビーバップハイスクールから、ろくでなしBLUESなど、学園不良モノなんていっぱいあるんですが、学園モノであるゆるくてお馬鹿で自由な空気ってのはやっぱりこの手の作品じゃ必須だと思うんですね。ほれ、「ろくでなしぶるーちゅ」とかさ。
喧嘩しかしないんだったら別に学園要素はいらんし格闘アクションでも見とけってことになるわけですわ。

では今作。そりゃもうニガミきった顔した兄ちゃんたちがその筋の方々とも入り混じって、ただただ殴ったり蹴ったり。とにかく喧嘩するだけ。荒廃した学校(それもなんか世紀末救世主伝説学校版みたいな)と、それらを取り巻く世界。

うーん。違うんだ。

「クローズ」実写版の前2作はその点、しっかりとコメディ路線というかおちゃめなポイントも抑えていて、ただただ「黒木メイサ」パートがなけりゃなぁ。と、ちょっとした汚れを憂うだけで済んでたんですが、その続編については、逆に汚れたものの中からキラリと光るものを探すような、そんな気分。しかも・・・みあたらん!

もちろんこの作品だって立派に劇場公開して、主役の東出くんや期待の若手もいっぱい出てるんじゃないかと思うんですが、いかんせんそれぞれのキャラの魅力が全然出てないんだなぁ。小栗旬や山田孝之ほか、当時の主だったメンツを揃えたた前2作品と比較するのはちと厳しいとはいえ、もうちょっとなんとかならんかったもんかね?

唯一柳楽優弥くん(エンドロールまで本人とは気づいてなかったけど)はさすがの存在感を発揮してたように思いますが、主人公含め他の子たちは全然ぱっとしない。

なんだったら前2作品から特別出演みたいな感じのやべきょうすけと高橋努のお二人のほうがメインの学生さんたちよりはるかにキャラたってるってのも悲しい所。あと、主要キャラの「リンダマン」はまぁ許せるけど、正直本編にはほとんど絡んではこないしね。

全体的な見た目はセットも登場人物もVシネマ感というかなんというか華がないのと同時にストーリー的にも悲しい出来で、前述の定番というか外していただきたくないポイント以外にも、北斗の拳じゃないけど喧嘩して仲良くなる。みたいなとこなんかも学生だっていうポイントを付いたいい感じの話になるはずが・・・ん?仲良くなってるように見えないぞ。養護施設のクダリとか幼なじみとのどーたらもなんか取ってつけたみたいだし。キャラの立っていない男の子たちがただただ殴ったり蹴ったりしてるの見てもなんにも伝わってこないし・・・。おんなじことやってる全2作と比べて全然共感も喜びも嬉しさも伝わってこない。

正直絶望的につまんなかったなぁ。

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