トータル・リコール(2012) TOTAL RECALL
画像表示切り替え監督: | レン・ワイズマン |
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出演: | コリン・ファレル、ケイト・ベッキンセール |
時間: | 118分 |
公開: | 2012年 |
キャッチコピー: なりたい自分になれる記憶、 あなたは買いますか? | |
ジャンル: SF、アクション、リメイク |
コメント一覧
石田憲司 | 簡易評価: まあまあ | 見た日: 2015年05月26日 | 見た回数: 1回
柴田宣史 | 簡易評価: まあまあ | 見た日: 2013年08月22日 | 見た回数: 1回
なんだか知らないけど、たいへん眠たかったです。
絵はきれいになったけど、火星にいかないくらいで、本筋はほとんど同じ。だから評価も似たような感じなんですが、前作は昔みた作品ということがあって、まだ何かしらの思い入れのようなものがあるので、ちょっとあっちのほうが好印象かな。
* * *
ところで、地球の直径がだいたい12,000kmだとして、これをコアを通って、17分で移動する技術(時速42,000kmくらい?)ってたいへんですよね。よくわかんないけど、この短時間の加速だと、たぶんたいへんなGがかかるんではないでしょうか*1。コアを抜けて穴掘るのも大変そうで、まだ、火星にいく方がむつかしくなさそう?
それに思いついちゃったんだったら仕方がないのだけど、右手に電話を埋め込む技術。これもあんまり流行らなさそう。
記憶をいじる技術があるんだったら、音声情報や視覚情報は、わざわざ手を介するのでなくって、脳に送ったらいいんでないでしょうか。脳に送るのが怖いとしても、映像はもうちょっと考える必要があるけど、耳付近に音を送ればいいのに、手を耳に当てる仕草は間抜けだなあ、と思います。
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街の風景は、富裕層側は「マイノリティ・リポート」、貧困層側は「ブレードランナー」*2、ロボットは「アイ,ロボット」を想起させ、格好はいいのだけど、悪くいうとあんまりオリジナリティは感じませんでした。だから、製作陣もそう思って、手に電話を埋め込む、なんて暴挙に出たのかしら。
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税関(?)のおばちゃんとか、旧作を知っている人がニヤリとできる演出がいくらかあるのはよかったかな。
- *1 単純に当てはまらないとおもうけど、第二宇宙速度(脱出速度)がだいたい時速4万キロだそうな。
- *2 お、ディックつながり。ディックじゃないけど、このあたりが似通ってる「ニューロマンサー」は映画化しないんかな……と調べてみたら、な、なんと、ヴィンチェンゾ・ナタリで映画化!? それってうまくいくんだろうか。
「トータル・リコール」を知らなくて、シュワちゃんの影に怯えない環境で見てたら(つまりオリジナルを知らなけりゃ)、十分楽しめる一本だったかもシンないです。はい。
ただ、いかんせん記憶に刷り込まれたシュワちゃん版の「トータル・リコール」。ついついあの作品の影を追ってしまうために、あれ?顔パカパカ(見た人ならわかるはず)とかないの?ん?人間だけの話?
もっとおどろおどろしくて雑多な雰囲気は?
みたいなね。
いまどきの作品らしくシュッとしてるし、綺麗なお姉さんもバシバシ殴りかかってくるし(一人は「アンダー・ワールド」の彼女)、ガン=カタではないものの多対一の銃器アクションみたいなところまで見せてくれるし、記憶がどーコートか、やることやってるんですけどねー。
前作が素晴らしい作品だ、ってことでもないのに、何故か大きく立ちはだかってるのが不思議に感じる、ある意味不遇なな一本でした。