ハワード・ヒューズは「アビエイター」なんかでも、変人として描かれていて印象的ですが、Wikipediaによれば、「地球上の富の半分を持つ男」ともいわれた大富豪。

なんと本作では、ある作家が、「おれ、ハワード・ヒューズのダチだし」と嘘をついて、マグロウヒルとライフ誌から大金を詐取してしまうという実話。

作中の大胆な作り話も見事だけど、ニクソン失脚に関連したのでは、というちょっとした歴史劇もなかなか趣味がよかった。

主人公はリチャード・ギア。脇役に時々顔を見る、アルフレッド・モリナ。ギアは、僕には正体が分かりづらく感じられる人物なので、こういうふうにキャラクタが際立つ悪人がいいなあと思います。