劇場版テニスの王子様 英国式庭球城決戦

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監督:多田俊介
出演:皆川純子、置鮎龍太郎、甲斐田ゆき
時間:90分
公開:2011年
キャッチコピー:
こんなに熱くてこんなに切ないテニプリ見たことない。
ジャンル:
アクションサスペンスアニメ(日本)スポーツ

コメント一覧

石田憲司 | 簡易評価: ざんねん | 見た日: 2012年10月28日 | 見た回数: 1回


こんなに熱くならなくて、こんなにスポーツじゃない
テニスを見たことない。


前回実写版の「テニスの王子様」を見た時よりは、まだアニメのほうがマシかな。ありえないと割り切れるからね。一応原作はサラッとは読んでて、訳がわからない必殺技が増えたねぇ。くらいで読むのをやめちゃってるんですが、こんなに突き抜けた作品でしたっけ?

そもそもテニスしてないっていうのがたちが悪い。ラケットとボール。という要素のみで、一部なんてネットすらない状況で戦ってる。ムム。何マンガ?

ここから先はお話の核心に関わる記述があります。このリンクで読み飛ばせます。あるいは次の見出しにスキップしてください。

気の力を打ち込んで相手をふっとばす気功砲(今作は放った側は死なない分、天津飯よりも上)。
ボールは1試合に数十個同時に使用可能。
レンガ造りの城の壁に穴を開け、鉄製の柵を縁ごとぶち倒す。
テニスの勝負はポイントを奪うのではなく、相手をK.Oするか否か(一応、ポーズで「フィフティーン・ラブ」とかは言う)。
跳躍力は約8mくらい?100m2秒くらいの走力を誇る。

それが、中学テニスの実力である。

隠しテキストはここまでです。

漫画もちらっと読んだ時むちゃくちゃでしたが、動く絵で見せられると余計に「んなあほな」感が際立ちますね。

いやまて、ボクシング漫画の「リングにかけろ」があるぞ。ギャラクティカ・ファントムとかだと人を星までふっとばすぞ。とおっしゃる形もいるかもしれませんが、ボクシングはスポーツですが、ボクシング漫画はバトルマンガとしませんか?

せめて最低限のルールに則ってスポーツはやりましょうよ。キャプテン翼だって、手でボールを持ってゴールする。みたいなのはないですよ・・・ま、演出はいろいろありますがここまでじゃない。

ほれ、せめてネットを突き破るとか、素手(キーパーグローブ付きね)で岩石を割るとか、数キロの距離物ともせず小学生がボールを蹴り、その天文学的なパワーが宿ったボールを、同じ小学生(SGGK)が軽くキャッチしてみるとか、大津波をボールで突き抜ける。とか、コンクリートの壁にシュートで穴を開けるとか。界王星で行われてるだとか。

お、書いてみるとやっぱりむちゃくちゃだぞ。

まぁ、この手のスポーツマンガを派手に見せるとしたら、やはり少年漫画たるもの、必殺技が必要なのか。キャプテン翼、巨人の星など名だたる名作が名を連ねてますが、今作もただただまじめにテニスしてるだけじゃつまらなかったんですかねぇ。
せめて必殺技はともかくとして、5セットマッチのルールぐらいは・・・

「エースをねらえ!」とかまじめにやって(読んだことないけど)る気がするんだけどなぁ。

スポーツマンガという根底を覆されたので、やたらムダな文章が増えてしまってますが、スポーツ観点から見るとですねそれなりの実力者たちが、ボール撃ったあと、リアクションを考えずにぼんやりして、打ち返されるやいなやダッシュという・・・うーん。イカン。まじめに書いているこちらがバカみたいだ。
あまりにも説得力に欠けるか。瞬間移動に近い機動力があるなら、あえてムダに動かなくてもエネルギーロスは防げるしなぁ。

てな感じで、評価としては残念でしたが、一方でこれはある意味、むちゃくちゃ面白いんじゃないかとかも思った不思議な作品。ヘンテコで突き抜けてる具合がすごい分、チャンネルが合えばものすごーく楽しめる「バトル」マンガなのではないかとね。正直ありえなさ具合が面白かったし。
改めて、原作も読んだ上で再挑戦(しないだろうけど)したら、また新たな発見があってめっちゃおもろいかもしれないなー。図書館とかにあるかな?

いやー「イナズマイレブン」見る日がさらに楽しみになりました。

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