おきらく娯楽映画。

うだつの上がらない主人公、幼なじみの友人（インド人）、微妙な関係のおりこうなオンナノコ、悪役は金持ちのボンボンの愚か者、隣にくっついてるちょっと足りない友達のほうが実は有能、必要なものはすべて取り揃えてございます、って言い切れるほどに典型的なコメディだけど、突飛なこだわりなく、悪ふざけも過ぎず、ロマンスもこざっぱり、あまり悩まずポンポンとことが運んでさくっと終演。上手い。ふつうはひとつかふたつ、突っかかりたくなるものなのに、これだけマンネリ化したものでちゃんと面白くてえらいなあ。

しかしなんていうか、B級コメディを作ってる人たちって映画好きだよねー。最近見たなかでは「モンスター上司」にしても本作にしてもそうだけど、会話の中にいっぱい映画のタイトルを織り交ぜてくるのね。会社や自宅で映画好きに囲まれている我が身としては、彼らと同じ種類の人がこうやって映画を撮ってる世界あるのが、なんとなく嬉しいのでした。