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墨攻 A BATTLE OF WITS
画像表示切り替え監督: | ジェイコブ・チャン |
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出演: | アンディ・ラウ、アン・ソンギ、ワン・チーウェン、ファン・ビンビン、ウ・チーロン |
時間: | 133分 |
公開: | 2007年 |
キャッチコピー: 10万人の敵に たった1人で挑む。 戦乱の中国──歴史上に忽然と現れ消えた、墨家(ぼっか)という戦闘集団がいた。天才戦術家[革離]、彼の使命は、戦わずして守ること。 | |
ジャンル: アクション、歴史もの、マンガ・アニメの実写化、ドラマ |
コメント一覧
石田憲司 | 簡易評価: いまいち | 見た日: 2012年03月24日 | 見た回数: 2回
なんやかんやで2度目の視聴。知力を駆使して大群を一人で撃退。と言うものはネタ的にも好きだったりします。キャッチコピーもこれまたかっちょいい。
が、どっちかと言うと地味な攻城戦で、味方の信頼をいかに得るか。とか、それでいて住民に慕われて国王に疎まれたり、困った側近が告げ口したり。はたまた、殺したくないのに殺してしまったり、生きるってなんじゃいな。殺すってなんじゃいな。etc...
戦闘シーンで、ズバズバ采配して大逆転を期待していると肩すかしなのです。迫力でいったらそれこそ「レッドクリフ Part I」の方があるし見栄えもするかと思います。
まず、なんと言ってもハッピーエンドではなく後味悪いんですよねー。
どうせ実話に基づいてるわけでもないし、いい感じになんとかうまい具合にエンディングを迎えてくれた方が、少なくとも見終わったこちらとしてはほっとするんですが,そうは問屋が卸さない。
※原作は日本のマンガ(知らんかった)らしいんですが、なるほど、それならコーイウ展開もあり得そうですな。
主人公の革離(アンディ・ラウ)もとにかくストイックに事をこなし、で、ズズーンと苦悩する。
人間ドラマだからね。と言われればそうなのかも知れませんが、つい中国歴史物だ。三国志だ、なんだ。という気持ちで見始めると、重苦しい雰囲気に、うへー。とつぶされてしまう。
映画自体は残虐シーンがあるかと言うとそれはうまいこと隠されてはいます。が、んとね、切られた足の治療あとだとか声が出ない様とかそんなのを見せられてしまうと逆にそのシーンを頭の中で補完させられてしまって逆効果なんですってば。
ストーリー自体も多分小説だったりマンガだったりだと、さらにいい感じに伝わってくるような気もします。悪い話じゃない。でもその辺は映画だとうまいこと伝わってこないんですよねー。
アンディ・ラウはびっくりするほどかっちょいいのだ。また、ヒロインの女の子もけなげでかわいらしい。その他登場人物に文句はないですよ。
また、攻城戦はそれがメインじゃないにせよ、やはり緊迫感もあるし、気持ちも高ぶる。
そんないいとこもいっぱいあるんですが、やっぱりドヨヨーンと重たい気持ちにはさせられるんで「イマイチ」つけときます。
ただ、なんでしょね?前回見た時の後味の悪さは覚えてたのに、それでもつい「お、やってるのか。見よう見よう」という気持ちになったってのは。
それはそれで逆方向に好きってことなんだろうか?