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石田憲司 | 簡易評価: なかなか | 見た日: 2010年10月01日 | 見た回数: 1回
一球ごとにシーンが止まり、攻守交代、表裏終了ごとに間が空くというスポーツの特性でドラマにしやすいですよね。おかげで、古来よりマンガの題材、小説、映画など他のスポーツを圧倒する存在感を誇る、日本(アメリカもかな?)のキングオブスポーツ「野球」。そんなスポーツに、不良どもが真剣に取り組んで・・・というネタの「ルーキーズ」。
いやー、突っ込みどころ満載。実際の原作は読んでいないのでわからないんですが、映画の尺でやるには少し急展開すぎて、あれよあれよと勝っちゃうのもねー。勝っていくのは構わないんですが、トーナメント特有の盛り上がりを持つ高校野球が舞台でもあることやし、もうちょっと苦労してたどり着くという「らしさ」がちと欲しい。
元々のドラマはなかなかに出来が良くて、数少ないシリーズをベタで熱い展開ながらも毎回楽しく、見届けたドラマでしたが、その辺りの無骨な熱さ映画版だとちょっと失われててダイジェスト版の様でした。これじゃ伝わるもんも伝わらないなぁ。
ドラマ1クールで一シーズンこなしてたのを、今回は2時間半くらいでこなさないといけないって言う制約が魅力を失わせてるなら、いっそ前編・後編や2〜3部作くらいでじっくりやった方が良かったんじゃなかろうか?あるいはそもそもドラマの2ndシーズンとして放送。という展開でも良かったかもしれません。
さらに言うと、がんばってる姿が描かれているのは主人公たちだけで、それと同様、頑張ってるであろう他の学校・メンバーらの努力などが描かれてなかったこと。視聴後のWikipediaチェックでわかりましたが、例えば敵方のエース、川上君もドラマを持ってるようですが、今作では単純に努力すら必要ないスーパーな天才として描かれてるし。うーむ。ちともったいない。敵方の4番なんて、打席にたってホームランしか打ってないしね。やっぱり尺の問題か?
主要メンバー全員のエピソードを織り込むだけでも時間オーバーなのに、その他の人にまで時間を使う余裕はないってことでしょうか。でもさ、それって高校野球をあつかうにしてはどうなのさ?
そういや「タッチ」の実写版の新田君当たりはどう描かれるのかなー?閑話休題。
とにかく、いろんなエピソードを詰め込みすぎ。人気が出た多くの若手スターのためにそれぞれいいとこを織り込まないといけない。あれもこれも。となると長過ぎるので、今度は不要な部分をざくざく削除した結果、なんか軽くてお茶漬けみたいな感じになっちゃった印象です。
ということで、映画としてだめな点を挙げては見たんですが、正直見終わった時には「おすすめ」でもいいかな。という心地よさがありました。
・GREEEEN(Eの数は適当)の曲はドラマ当初から内容と妙に合っていて、映画版の今作の曲も同様に「卒業」と絡んでなんていい歌なんだろう。 ・ラストのマネージャーや監督に対してのメンバーの行動など、基本的には全編ものすごいベタなパターンでしかないくせに妙に気持ちがよろしい。 ・基本的に頑張ってる彼らの、ただ頑張ってるところに焦点を当てた作品であり、邦画しかも高校生活なんていう舞台にもかかわらず恋愛ネタをべたべたと織り込んでないこと(原作に忠実やから?)
などなど、多少のプラス要素もあるんですが、それよりもこっちの方が重要かな?「んなもん、映画評でもなんでもないやん」という声が聞こえてきそうな何かではありますががむしゃらに何かをやってる姿とか、意外に共感というかシンクロしてしまう自分が根底にあって、それが影響してることは間違いないです。「夢」みたいな形も残さないようなものに対して、それこそ全力で取り組む姿勢には結構弱いんですよね。
プロになる為とか将来どうこうとかそんな計算なく(当時はプロもなかったし)、ただ単純に好きやしうまくなりたい。勝ちたい。全国大会ぽわわわーん。という意識で部活をやっていた身からするとその辺が実にわかるんですね。 ※今の自分がそれだけ頑張ってるのかと言われると、うむ。とりあえずスイマセン。となるんですがね。
「プロ野球」というのはお金だったり名声だったりファンであったりその他もろもろのためにやっているが、「高校野球」は純粋に野球のために自分のためにやっている。だから高校野球が面白いんだ。とかいうのをどっかで読んだか聞いたかしたんですが、基本的にトップレベルのものを見た方が楽しいやん。そりゃ、メジャーやでメジャー。位の感覚で見てたボクからするとちょっと新鮮で印象に残ってます。
そうなんですよ。報酬はいらねー。ですよ。
ということで、映画作品としては「まあまあ」か「イマイチ」くらいですが、個人的な気持ちの盛り上がりを考慮して「なかなか」ってとこで。 「おすすめ」にするには、全国の高校球児に申し訳ないと思いますしね。
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一球ごとにシーンが止まり、攻守交代、表裏終了ごとに間が空くというスポーツの特性でドラマにしやすいですよね。おかげで、古来よりマンガの題材、小説、映画など他のスポーツを圧倒する存在感を誇る、日本(アメリカもかな?)のキングオブスポーツ「野球」。そんなスポーツに、不良どもが真剣に取り組んで・・・というネタの「ルーキーズ」。
いやー、突っ込みどころ満載。実際の原作は読んでいないのでわからないんですが、映画の尺でやるには少し急展開すぎて、あれよあれよと勝っちゃうのもねー。勝っていくのは構わないんですが、トーナメント特有の盛り上がりを持つ高校野球が舞台でもあることやし、もうちょっと苦労してたどり着くという「らしさ」がちと欲しい。
元々のドラマはなかなかに出来が良くて、数少ないシリーズをベタで熱い展開ながらも毎回楽しく、見届けたドラマでしたが、その辺りの無骨な熱さ映画版だとちょっと失われててダイジェスト版の様でした。これじゃ伝わるもんも伝わらないなぁ。
ドラマ1クールで一シーズンこなしてたのを、今回は2時間半くらいでこなさないといけないって言う制約が魅力を失わせてるなら、いっそ前編・後編や2〜3部作くらいでじっくりやった方が良かったんじゃなかろうか?あるいはそもそもドラマの2ndシーズンとして放送。という展開でも良かったかもしれません。
さらに言うと、がんばってる姿が描かれているのは主人公たちだけで、それと同様、頑張ってるであろう他の学校・メンバーらの努力などが描かれてなかったこと。視聴後のWikipediaチェックでわかりましたが、例えば敵方のエース、川上君もドラマを持ってるようですが、今作では単純に努力すら必要ないスーパーな天才として描かれてるし。うーむ。ちともったいない。敵方の4番なんて、打席にたってホームランしか打ってないしね。やっぱり尺の問題か?
主要メンバー全員のエピソードを織り込むだけでも時間オーバーなのに、その他の人にまで時間を使う余裕はないってことでしょうか。でもさ、それって高校野球をあつかうにしてはどうなのさ?
そういや「タッチ」の実写版の新田君当たりはどう描かれるのかなー?閑話休題。
とにかく、いろんなエピソードを詰め込みすぎ。人気が出た多くの若手スターのためにそれぞれいいとこを織り込まないといけない。あれもこれも。となると長過ぎるので、今度は不要な部分をざくざく削除した結果、なんか軽くてお茶漬けみたいな感じになっちゃった印象です。
ということで、映画としてだめな点を挙げては見たんですが、正直見終わった時には「おすすめ」でもいいかな。という心地よさがありました。
・GREEEEN(Eの数は適当)の曲はドラマ当初から内容と妙に合っていて、映画版の今作の曲も同様に「卒業」と絡んでなんていい歌なんだろう。
・ラストのマネージャーや監督に対してのメンバーの行動など、基本的には全編ものすごいベタなパターンでしかないくせに妙に気持ちがよろしい。
・基本的に頑張ってる彼らの、ただ頑張ってるところに焦点を当てた作品であり、邦画しかも高校生活なんていう舞台にもかかわらず恋愛ネタをべたべたと織り込んでないこと(原作に忠実やから?)
などなど、多少のプラス要素もあるんですが、それよりもこっちの方が重要かな?「んなもん、映画評でもなんでもないやん」という声が聞こえてきそうな何かではありますががむしゃらに何かをやってる姿とか、意外に共感というかシンクロしてしまう自分が根底にあって、それが影響してることは間違いないです。「夢」みたいな形も残さないようなものに対して、それこそ全力で取り組む姿勢には結構弱いんですよね。
プロになる為とか将来どうこうとかそんな計算なく(当時はプロもなかったし)、ただ単純に好きやしうまくなりたい。勝ちたい。全国大会ぽわわわーん。という意識で部活をやっていた身からするとその辺が実にわかるんですね。
※今の自分がそれだけ頑張ってるのかと言われると、うむ。とりあえずスイマセン。となるんですがね。
「プロ野球」というのはお金だったり名声だったりファンであったりその他もろもろのためにやっているが、「高校野球」は純粋に野球のために自分のためにやっている。だから高校野球が面白いんだ。とかいうのをどっかで読んだか聞いたかしたんですが、基本的にトップレベルのものを見た方が楽しいやん。そりゃ、メジャーやでメジャー。位の感覚で見てたボクからするとちょっと新鮮で印象に残ってます。
そうなんですよ。報酬はいらねー。ですよ。
ということで、映画作品としては「まあまあ」か「イマイチ」くらいですが、個人的な気持ちの盛り上がりを考慮して「なかなか」ってとこで。
「おすすめ」にするには、全国の高校球児に申し訳ないと思いますしね。