さいきん「ジョーズ」を見たので、じゃあ続けてと視聴。

水上スキーを追いかけてくる絵やヘリコプターを食べちゃう絵なんかはなかなかいいのですが、残念ながら、典型的な「一作目は面白かったね」映画。

じつは「まあまあ」評価も、スピルバーグ以外の残った役者やジョン・ウィリアムズへの同情票といってもいいかも。

メイキングでも、「当時続編ものがあまり一般的でなかったこともあって、本作を作るかどうかについては、かなり逡巡があった（大意）」といっていますが、いちおう一作目の40%の興行成績を上げ、「ホラーの続編はそれなりに儲かる」という流れを築いた作品でもあるそうです。

そろそろハリウッド映画も金をかけられるようになってきたということなんでしょうか、前作のジョーズの模型がボロボロで使えなくなったので、あたらしい模型を作り、ついでに適当な島がなかったので、プレハブで島まで作っちゃう、というのもアメリカンだなーと（「ストーカー」のタルコフスキーみたいに草原を作っちゃうという例が他の国の映画にない訳じゃないですが）。

いちおう浜辺の観光客が、逃げ惑うシーンとかもあるんですが、そもそもそこが空振り設定だし、クライマックス部分、前作では男たちの不思議な空間がいい感じなのですが、顔の覚えにくい10人弱の若者がぎゃーぎゃーわめいてちょっとづつ食べられたりしているところに高圧電線で、ドーンというのは、どうしても乗り切れませんでした。

どうしよう、三作目……。

＊　＊　＊

そうそう書き忘れてた。作中、目の前に転がっているのはサメに食べられたシャチの死体で、セリフも「killer whale」と言っているのに、字幕が「鯨（クジラ）」と言い張るシーンがあります。あきらかな誤訳だと思うのだけど、あんまりウェブ上には言及がないですね。