▼メインメニュー
柴田宣史 | 簡易評価: おすすめ | 見た日: 2024年06月03日 | 見た回数: 1回
深作欣二的な世界が好きな人が作ったんだなあ、としみじみ感じる作品。あと「フェイク」を想起させることが多かった。日本のパチーノは役所広司と言われれば、なるほど、とひとり納得したりして*1。
豊川悦司さんの「新・仁義なき戦い。」を見たときにも、古い「仁義なき戦い」とのちょっとした空気の違いが楽しくて、それは、ちょっと陳腐な言葉で言うと「スタイリッシュになった」と、いったん言ってみたい。じゃあ本作はってえと、「うまいこと煮詰められてきた」という印象。
ベテランのマルボウ(役所広司)のもとに経験の浅い大卒の刑事(松坂桃李)があてられるという、まあバディものの定番の導入なんだけど、「経験の浅い大卒」が、「セブン」のブラッド・ピットみたいなシンプルな人物でなくて、わりと芯のある若者なのがよい。
原則、シリアスかつ暴力的なんだけど、不思議な空気を抜く穴みたいなコメディ的な要素を嫌味なく入れているのも妙味。
見てる途中は、「これは『なかなか』確実。」と思ってたけど、一晩経って、振り返ってみると十分楽しんだので「おすすめ」で。
ヤクザものや警察ものの「孤独に頑張る」ハナシの類型って、好まれる類型だし、ぼくも好きなんだけど、先日、エヴァンゲリオンを見直して、思うのは、こういう作品を味わう気持ちって、ある種の自己憐憫の現れなのかな、と。映画部にも何回か書いてるけど、あまり感情移入せずに映画を見るぼくだけど、こういう映画の気持ちの引き寄せ方には、感じるところがありました。
JavaScriptが無効になっているため、このサイトの一部の機能について使えないものがあります。サイト設計上、JavaScriptが無効になっていても、必要な情報は得られるよう配慮しておりますが、「JavaScriptがオフになっていることで必要な情報が得られない」という場合はサイト管理者までお問い合わせください。
深作欣二的な世界が好きな人が作ったんだなあ、としみじみ感じる作品。あと「フェイク」を想起させることが多かった。日本のパチーノは役所広司と言われれば、なるほど、とひとり納得したりして*1。
豊川悦司さんの「新・仁義なき戦い。」を見たときにも、古い「仁義なき戦い」とのちょっとした空気の違いが楽しくて、それは、ちょっと陳腐な言葉で言うと「スタイリッシュになった」と、いったん言ってみたい。じゃあ本作はってえと、「うまいこと煮詰められてきた」という印象。
ベテランのマルボウ(役所広司)のもとに経験の浅い大卒の刑事(松坂桃李)があてられるという、まあバディものの定番の導入なんだけど、「経験の浅い大卒」が、「セブン」のブラッド・ピットみたいなシンプルな人物でなくて、わりと芯のある若者なのがよい。
原則、シリアスかつ暴力的なんだけど、不思議な空気を抜く穴みたいなコメディ的な要素を嫌味なく入れているのも妙味。
見てる途中は、「これは『なかなか』確実。」と思ってたけど、一晩経って、振り返ってみると十分楽しんだので「おすすめ」で。
ヤクザものや警察ものの「孤独に頑張る」ハナシの類型って、好まれる類型だし、ぼくも好きなんだけど、先日、エヴァンゲリオンを見直して、思うのは、こういう作品を味わう気持ちって、ある種の自己憐憫の現れなのかな、と。映画部にも何回か書いてるけど、あまり感情移入せずに映画を見るぼくだけど、こういう映画の気持ちの引き寄せ方には、感じるところがありました。