エクソシスト 信じる者 The Exorcist: Believer

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監督:デヴィッド・ゴードン・グリーン
出演:レスリー・オドム・Jr.、エレン・バースティン、アン・ダウド、リディア・ジュエット
時間:111分
公開:2023年
ジャンル:
ホラー

コメント一覧

柴田宣史 | 簡易評価: まあまあ | 見た日: 2024年05月04日 | 見た回数: 1回

Wikipediaによると、シリーズ6作目だそうだけど、1, 2, 3, ビギニングはわかるんだけど、ほかにあったっけ?

さておき、本作は1の流れを汲む作品だそうで、1作めの役者を割と揃えて作られているんだけど、かといって、カラス神父はストーリー上「エクソシスト3」で成仏してるし、メリン神父も出てくるには無理のある年齢設定*1。なので、出てくるのは、母娘。

まあ、でもそれはストーリー上はあんまり重要じゃない。大事なのは、2人の少女が悪魔祓いを受けること。悪魔祓いものの工夫としては、2人同時に儀式を行うってところかなと思うんだけど、そんなに別段魅力的な設定でもない。首をバキっと行くところは、絵になるなと感じるけどそれくらい。

メイキングによれば、悪魔祓いの儀式は、宗教や地域によって多様なので、そういうのをチャンポンにしてみたって言ってるんだけど、んー。エクソシストのシリーズにその観点は不要じゃないかしら。ブードゥ教の何かが見たいなら、それを見るから、エクソシストには、因習的だったり、バチカンの最新の知見だったりするカソリックの深い世界でやってほしい。

いや、一作目の冒頭はたしかにアラブの土地での、悪魔像の発掘から端を発するので、そういうエキゾチックな要素が確かにあるんだけど、そういうんじゃないんだよなあ、と。

で、最後の最後、引っ張りに引っ張って、リンダ・ブレアが出てくるんだけど、見てる側としては、ネタバレ隠しも不要な気分。

ジュラシック・ワールド/新たなる支配者」が、「よく役者を集めたな」、という気分になるのとほとんど変わらない。むしろ、作品の中に、作品の外の事情をまぜんなよ、と若干興ざめかしら。


  • *1 ついでに言うと、カラス神父のジェイソン・ミラーも、メリン神父のマックス・フォン・シドーをも役者が鬼籍に入っている

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