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劒岳 点の記
画像表示切り替え監督: | 木村大作 |
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出演: | 浅野忠信、香川照之、松田龍平、仲村トオル、宮崎あおい、モロ師岡、國村隼、役所広司 |
時間: | 139分 |
公開: | 2009年 |
キャッチコピー: 誰かが行かねば、道はできない。 | |
ジャンル: ドラマ、実話 |
コメント一覧
石田憲司 | 簡易評価: まあまあ | 見た日: 2015年12月10日 | 見た回数: 1回
柴田宣史 | 簡易評価: おすすめ | 見た日: 2014年08月10日 | 見た回数: 1回
先日、ライトハウスでの打ち合わせの合間に、アリマツさんと船岡山に上ったらてっぺんに「三角点を大切にしよう」という碑があったのです。
アリマツさんも「こんなに大事にされている三角点を見たことがない」とおっしゃっておられましたが、船岡山は初めてではないのだけど、僕も意識したことがありませんでした。
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で、このタイミングで本作です。
地図を作るために、三角点を作らなければならない。どんな僻地でも、どんな秘境でも、三角点がないと測量できない。それを陸軍が陸軍の使命として行う訳です。そのチームが陸軍測量部の登山隊(代表は浅野忠信)。
未踏峰の劒岳の頂上に三角点を立てる。未踏峰ということからわかるように難事業なんですね。
加えて、陸軍の事業に挑戦をしてくる民間の登山団体(代表が仲村トオル氏)が物語を盛り上げる……といいつつも、過剰に盛り上げてくる訳でなく、抑制の利いた立ち位置で、なかなかよい。
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作中の立山の自然が美しいのだけど、淡々とでも、さほど眠くなく、測量の物語が進行する。
山を愛する人たちは、気持ちのよい人たちで、それなりに清々しく見終わることができる。
いちおう調べてみたのだけど、実話みたい。
そんなに山好きな僕でもなく、むしろ作中のいくらかの場面は高所恐怖症のケがある僕は戦慄しましたが、いい映画でしたよ。
個人的にもっと「岳-ガク-」みたいに純粋に登山一本で、過酷な登山活動を見せてくれるのかと思ってたフシがあって、それ以外の山々を歩きまわってるシーンなど見てると、うーん。早く挑戦してくれよ。とかが頭をよぎる。
実際はそんなもんじゃないのかもしれないし、映画をとるにしてもそれでも危険なロケだったりしたんだと思うんですが、これは「山をナメとんか。」とか言われそうな気もしますが、ついつい激しい大自然、荒れ狂う猛吹雪、氷壁に宙吊りとか自然との戦いとか過剰演出を期待してしまってねぇ。ハリウッド影響??
これはもしかしたら大画面の映画館とかで見ると違ったのかもしれないなぁ。壮大な自然の圧力とかそのへんがそれほど感じなかったのですよ。軍部と個人の意志と、仕事と野望と、そのへんの人間ドラマとか見てて飽きるようなところもないんですが、んー。ちと変な期待を持ちすぎたか。