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ホテル・ルワンダ Hotel Rwanda
画像表示切り替え監督: | テリー・ジョージ |
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出演: | ドン・チードル、ソフィー・オコネドー、ニック・ノルティ、ホアキン・フェニックス、ジャン・レノ |
時間: | 122分 |
公開: | 2004年 |
キャッチコピー: 「愛する家族を守りたい。」 ただ1つの強い思いが、1200人の命を救った…。 | |
ジャンル: サスペンス、ドラマ、戦争、実話 |
コメント一覧
柴田宣史 | 簡易評価: なかなか | 見た日: 2012年09月24日 | 見た回数: 1回
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いわゆるポストコロニアル映画。テーマとしては「キリング・フィールド」くらい重たいのだけど、「キリング・フィールド」ほどは暗い作りではなかったと思います。とはいえジェノサイドの風景として描かれる、もやの中の死体の道は大変な虐殺があったことを描けているとは思いました。
また、たしかに「もうひとつの『シンドラーのリスト』」というのはわからんではないのだけど、フィクションとして比較した場合は、「シンドラーのリスト」のほうがカタルシスがあるな、と思います。
と、ちょっと低めに書き出しはしたものの、よく映画化したなあ、とは思います。
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前半は娘と一緒にみたのだけど、やっぱり「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」でも言及した通り、「誰が悪者なのか」が決まらないと理解しがたいらしい。今回の悪者は、言うとしたら植民地時代のヨーロッパ(ベルギー?)。でも、差別政策の意味なんかはやっぱり理解が追いつかないみたい。
この虐殺が1994年。お隣のコンゴでも90年代後半にツチ族とフツ族の争いの影響ででたくさん亡くなったと思う。こういうことがあると、ナショナリズムやエスニシティから自由になりたいと思うのと同時に、その問題の解決のしがたさにも、どうしても気分が重たくなってしまいますね。主人公のルセサバギナ氏は、渦中にあってどうやってあの価値観を持つことができたのでしょうか。