月の輝く夜に

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監督:ノーマン・ジュイソン
出演:シェール、ニコラス・ケイジ
時間:102分
公開:1987年
ジャンル:
コメディ恋愛

コメント一覧

石田憲司 | 簡易評価: まあまあ | 見た日: 2012年01月20日 | 見た回数: 1回

もう見る前からいろんな情報を聞きすぎてたのが悪かったんでしょうかねぇ。カゲシタさんが出てくるのはいつだ?いつだ?とか、やれ暑苦しいニコラスケイジがどうだ。いい台詞だねぇ。等々。

また、それに輪をかけて急速な話の展開の多重奏。所々で置いてきぼりになったり理解出来なかったりが重なり、話自体を堪能できたかは微妙なところ。

おじいちゃんおばあちゃんたちの存在感がなかなかよかったし、ラストの怒濤の展開からのハッピーエンドとかは見てて楽しかった。
最後のお兄ちゃん(ニコラスケイジじゃない方)に話しかけるおじいさんのくだりなんかも素敵なシーンだったし、パーツとしては良かったんですがねー。もったいないことしたかな。

追記1:ニコラス・ケイジが若くて新鮮。なんか変な顔具合だとエイドリアン・ブロディに似てる気がしたですが気のせいでしょうかね。気のせいでしょうね。

追記2:カゲシタさんは出てきませんでした。多分。わからんではないシーンはあった気がするんだけど・・・。

でべ | 簡易評価: おすすめ | 見た日: 2012年01月24日 | 見た回数: 1回

総評。
人生最良の一本、とまではいかないけど、幅広い年齢層で「使えるデート映画」ではなかろうか。うじうじと湿っぽくなり過ぎず、ロマンティック過ぎず、下品なコメディになり過ぎず、男の子も女の子も無理せず楽しめる気がする。時間も短めなので映画に不慣れなあのコを誘っても良し。
ただしびっくりするくらいとんとん拍子で話が進むので、そっと手を握るヒマはないかもしれません。

以降、かげしたさんから事前に注目点を受取っているのでそれに添って。

注目1:暑苦しいニコラス・ケイジ
とにかく毛深くて汗だくで暑苦しくていやーと聞いていたのだけど、あんなギラギラしたニコラス・ケイジに会ったのが初めてだったので、いやー!というより物珍しさと感心が先立ってしまった。まず若い。役者との出会いにはタイミングがあって、もちろん彼はわたしよりずっと年上だけど、こうやってある日突然、自分より年下になって現れたりする。正義のヒーローを演じているときでさえ「枯れた」印象のニコラス・ケイジが粗野で荒くれの若造で、それが若いせいもあって以外とハマっていて面白い。好き嫌いというよりも、あまりにわたしの知っているニコラス・ケイジとかけ離れているせいで、すんなり受け入れられてしまいました。

注目2:唐突なキスシーン
ラブストーリーに唐突なキスシーンはつきもので、一年に何回「えっ?いま?」と言っているやら分かりません。ので、今作についても、よくあることでしょーくらいに思っていました。
が、思いのほか早くてびっくりした。「いま?」じゃなくて今回は「もう?」と。ただしその後もびゅんびゅんあり得ないスピードで物語が展開するので、最初のキスシーンなんて序の口だとわかる。これは情熱的で女好きの(勝手なイメージ)イタリア系だからそうなのか、どうなのか。とにかく思いを胸に秘めてうじうじ、秘密を握っちゃったどうしよう、みたいなことがまるでなくて、やりたいことは主張する、気づいてしまったら隠さない、そこらへんがさっぱりしてて話のテンポの良さもあって、ところどころ突っ込みつつかなり楽しく最後まで勢いよく行けました。最後だってそれでいいの?って感じだったし。

さて、最後にふたつほど個人的に。

同性だからでしょうが、恋をして突然色気を出す女性は、見ていて楽しい。しかも今回は適度に大人でより良かった。いままでは立ち止まらなかったショーウィンドのドレスの前で立ち止まって、履いたことのないヒールを手に取る…これらの行為がよりいっそう際立つ気がします。
18歳の女の子では「気づき」にならないし、ハイヒールに気持ちは踊っても気負いはしない。25歳の女の子は心の迷いが優先して「きれいになること」に自分を高める理由づけがないと様にならない。30歳の女性なら同世代との比較やあせりから、ただ着飾るだけでは馬鹿に見える。37歳になってようやくこれができる気がします。だから見てて楽しい。

年老いたカップルたちがいきいきと愛を交わす姿が印象的でした。
数十年連れ添った夫婦の、マンネリさやつれなさやそういうものの先に、相手をよくよく知って、深く思いやっているかけらがちらと見える。お互いにその気持ちがあって、お互いにそれを見せるタイミングももうすっかり分かっている。
酒屋のご夫婦の、口論から仲直りへ空気が切り替わる旦那さんのマジックワード。月を見上げる老人のしおしおを情熱に変える奥さんのクサいせりふ。主人公の両親の、テーブルを挟んで向かい合った距離で交わされる告白のシーン。

役者の姿形がみんなよいですね。特におかあさんが好きです。

陰下洋子 | 簡易評価: おすすめ | 見た日: | 見た回数: たくさん

いろいろつっこみたい事は、すでにしゃべってしまって結構満足しているので、違った角度で書いてみようと思う。

以前仕事でカフェ運営の仕事をしていて「食べる・飲む」ということに関心があるときにこの映画を見たせいか、食事のシーンがやたら気になる。

シェールが夜遅く帰って来て、結婚することを父親に告げると、どこからともなくシャンパンときれいなグラスが出て来て、それに角砂糖を入れて乾杯するシーン。
常にシャンパンが常備されていることも、きれいなグラスが用意されていることも、角砂糖を入れるなんてしゃれたことも、私にとっては全くの非日常!でも、おしゃれ。

そして、義理の弟になるニコラス・ケイジの家に行き、いきなりステーキを焼きだすシェール。
いろいろいきなりなことが多いシーンですが、初対面の人の家で料理をしだすのには、びっくり。
でも、かわいいサロン(前掛け)を巻いていたので、最初からそのつもりで持参していたのかも。
もしくはニコラスケイジの持っていたサロンなのか?
あんな荒くれ者なのに、オペラ好きで部屋がきれいなのにもびっくりだけど、そういう趣味なのかも。

そしてお話が進んで、お父さんの浮気に悩むお母さんが独りで寂しくレストランにお食事へ。
ご近所のなじみのレストランなのに、きちんとシャネルスーツ(たぶん)を着てイヤリングをつけて、きちんと正装しているところが、普段でもおしゃれを忘れていません。
そして、小さなテーブルに座って何かのお酒とオリーブを2つぶオーダー。
「オリーブは2つぶだからね。」と念を押すところが、「わたしはいつもこれ」と決まっているところが大人の女って感じがして素敵。

そして一夜明けて、シェールが朝帰り。お母さんはもんもんとした気持ちで、キッチンで朝ご飯を作ってる。バゲットの真ん中をくり抜いて、そこに生卵をおとした目玉焼き付きトーストが、とっても美味しそう。
そしてみんなそれぞれの告白をして、なんだかうまくみんなの都合良く話がまとまり、お祝いの乾杯をすることに。
すると、またどこからともなくシャンパンときれいなグラスと角砂糖がでてきて、乾杯して、ハッピーエンド。

そしてそして、飲み食いのシーンではないけれど、気になるのは、お母さんの疑問「男はなぜ女を追い求めるのか?」
「それは死への恐れから」という答え。
お母さんは、「きっとそうよ」と確信していたけど、わたしにはどういう意味なのか疑問のまま。

おまけ情報:シェールをウィキで調べると、娘が1人います。んっ? 良く見ると、長女→長男になってます。

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