the Cove the Cove

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監督:Louie Psihoyos
出演:ルイ・シホヨス、リチャード・オバリー、サイモン・ハッチンズ、チャールズ・ハンブルトン
時間:92分
公開:2009年
ジャンル:
ドキュメンタリー

コメント一覧

柴田宣史 | 簡易評価: いまいち | 見た日: 2011年11月20日 | 見た回数: 1回

この問題ってなかなか感情的にならずに語ることが難しいです。かつて僕も、なぜか個人的に太地にいったり、C・W・ニコルの『勇魚』を読んだりで、自分の考えを補強しようとしたりしたもんですが、<なぜ、考えを補強しようと思ったのか>は、うまく説明できません。

ある意味では、僕のなかのナショナリズムかもしれないし、またある意味では、たとえば食べるということでいえば、ブロイラーを肯定して、かつアメリカやヨーロッパ(むろん日本も含む)が、第三世界を抑圧している事実などを飛び越えて、とある国のとある地域の産業を敵視するという行為を非論理的だと感じたからかもしれません、

作中、キーパーソンが、「この問題を乗り越えられなければ、もっと大きな問題など到底乗り越えられない」と予防線を張ります。その言葉自体は間違ってないだろうけど、わかりやすい悪者を見つけたんだなあとも思います。

作品のミソは、もちろん太地の入り組んだ入り江で行われるというイルカの屠殺の暴露映像なんですが、もうひとつは、海産物に含有している水銀の問題です。イルカは海中の食物連鎖で上位に位置する。ゆえに生体濃縮率も高く、それを補食するのは危険だ……という話です。ただ、主張はやや迷走気味で、これらのミソにあわせて、もとイルカ調教師だったキーパーソンの苦悩、イルカが賢い生き物であること、捕鯨国家日本の国際捕鯨委員会戦術や、鯨肉偽装問題等々いいたいことはたくさんある様子。

イルカの屠殺の入り江で、海中の隠しカメラが赤く染まっていく海をうつすところは、これはタイヘンだなあとおもうのだけど、「ファーストフード・ネイション」や「いのちの食べかた」の屠殺シーンだってやっぱりタイヘンだったしなあ。

でも、もっとムカムカしながらみるかと思ったのだけど、そうでもなかったかな。

金 克美 | 簡易評価: まあまあ | 見た日: 2010年10月02日 | 見た回数: 1回

うーん、みてまいましたぁ。太地には実際にいったことあるし、画像にでてくる場所もしってるし、しかしーーー。

環境保護団体というか、いるかを保護しようとしてる人の立場からするとああゆうふうになっちゃうのか、と思うけど、しかしちょっとおおげさなところもたしかにある。

自分たちが(地元の人間に?)殺されても不思議は無いみたいなことをゆったりするんやけど、そんなわけないやろ、と。

だけど片一方で、確かにいるかとか大型の魚に蓄積している水銀値とかも問題視されてることはそうやし、食の安全を管理するはずの水産庁とかは、もうむきだしに「人の文化にくちだすな」的な態度で、環境保護団体も感情的やし日本の態度も感情的で、その衝突のような映画でした。

いのちの食べかた」とか「Food Inc」のほうがまだやっぱり新しい発見とか視点があってよかったかな。

どーでもいいんやけど、外国の監督が日本の一般市民にインタビューしました、みたいな映像は、どうしてあんなに昭和臭がするんでしょうか。。。