フライド・グリーン・トマト Fried Green Tomatoes

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監督:ジョン・アヴネット
出演:メアリー・スチュアート・マスターソン、キャシー・ベイツ、ジェシカ・タンディ、メアリー・ルイーズ・パーカー
時間:130分
公開:1992年
キャッチコピー:
友達は、自分をみつめる素敵な鏡。
ふたりの友情は、思い出から始まった。
ジャンル:
ドラマ

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でべ | 簡易評価: おすすめ | 見た日: 2010年08月10日 | 見た回数: 2回

昔話。
いま思えば高校時代のでべは「英語」に夢中だった。
実践英語がウリの某商業高校 国際経済学部に通い、部活は英語部。英会話スクールではクラスを掛け持ち、ティッシュ配りのバイトとしても事務所に入り浸り、夏休みはオーストラリアでホームステイ、カリフォルニアに選抜研修旅行。
動機は単純、英語が話せたらカッコイイ!くらいのものだと思うが、よくもここまで一直線だったと思う。その英語に向けた意欲は残念ながら大学入学ですっかり断ち切られてしまったわけですが。
書いてる途中だけどまず両親に感謝しないといけない気がしてきました。ありがとう。

さて、わたしの英語熱を後押ししてくれたひとりに「英語のまさえちゃん」がいる。聞いてのとおり高校の英語担当教師で、白髪まじりのちいさいおばあちゃん先生。ちいさいけどもパワフルで惰性の教師とは訳が違った。わたしにとっては英語教員であり、部活の顧問であり、なにしろ同じ英会話スクールに通う仲間だったから。わたしとまさえちゃんは、偶然同じスクールの生徒だった。もちろんクラスは違ったけど、そこではわたしと彼女は先生と生徒ではなかった。英語の先生が英会話スクールに通っていることを知っているという秘密めいた関係も魅力だったし、そこで出会えばいつもより近しい距離ではなしをすることができた。なにしろ先生なのに堂々と英会話スクールに通う姿が格好よかった。
でも彼女と一番長い時間を過ごしたのは、スクールでなく英語部の部室だった。と思う。もうほとんど記憶がなく、部室があったのか、自分以外にどんな部員がいたのか、集まってどんな活動をしていたのか全然思い出せない。特にやる気のある部活ではなく、英語に興味があるというより何かしらの楽な部活に所属しようというメンバー構成で集まりも悪かったような気がする。まあ当時のでべは今にも増して偉そうで、同級生や弱い教師を馬鹿にして賢ぶっていたからそう感じただけかもしれない。
でも多分「フライド・グリーン・トマト」を初めて見たのは英語部だ。まさえちゃんがお薦めの映画と言って持ってきた。ときどき部で映画を観ていた気がする。他はなにを見たのか全く覚えていないけど、このタイトルだけは覚えていた。彼女が自分のお気に入りの映画だと言っていたこと、その単純明快なタイトル、まさえちゃんが英語発音で「フライド・グリーン・トメイトゥズ」と呼んでいたこと。
正直映画の内容は覚えてなかった。タイトルどおり、「緑のトマトの揚げたやつ」が出てきたこと以外は。

たった1回の視聴から十年以上たって、偶然に機会が巡ってきた。内容を覚えていなかったし、高校生だったわたしがこの映画をきちんと受け取れていたかも分からないので、懐かしさはなかった。でも要所要所でまさえちゃんのことを思い出した。彼女がこの映画が好きだって言った理由がいまは分かる。逆に映画からまさえちゃんの要素を抽出して、彼女のことを懐かしんでいた。
元気かなあ、まさえ先生。いい映画をありがとう。

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