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戦場のピアニスト The Pianist
画像表示切り替え監督: | ロマン・ポランスキー |
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出演: | エイドリアン・ブロディ、トーマス・クレッチマン、フランク・フィンレイ |
時間: | 149分 |
公開: | 2003年 |
ジャンル: アカデミー賞、ドラマ、戦争 |
コメント一覧
石田憲司 | 簡易評価: まあまあ | 見た日: 2016年12月16日 | 見た回数: 3回
石田憲司 | 簡易評価: なかなか | 見た日: 2010年05月14日 | 見た回数: 2回
「海の上のピアニスト」よりピアニストつながりでの今作。
「船上のピアニスト」だったら大変だ。リメイク作品になるところでしたね。危ない危ない。
こちらは二次大戦時のポーランドにおいて迫害されるユダヤ人ピアニスト(ヴワディスワフ・シュピルマン=実在)のお話。それだけに音楽を楽しむ。というよりは歴史の悲劇を学ぶ、という意味合いの方が強いでしょうか。
いやー、特に前半の日常における迫害シーン(「お祝い」と言って殴ったり、ランダムに選んだ人を銃殺したり、車いすの人を会場からほおり投げて落としたり・・・)のあたりで気持ちが折れそうになりましたね。
ただ、そんな今まで彼らを迫害し続けていた側のドイツ将校のおかげで○○できたという、ドラマチックな展開もある。さらには「善き人のためのソナタ」のラストとは違いそのドイツ将校の彼も、Based on a true storyの厳しさってやつで・・・。
いい映画だとは思います。
でも「主人公である彼が生き残ってハッピーエンド。ハラハラしたけどよかったねー。楽しい時間を体験できたねー。」というような映画ではない分、見終わった後もなんかすっきりしないもやもやしたもん残ってしまい、重たい気持ちになりました。
戦争の悲劇についてうまく消化できてないんでしょうね。初回見た時はもーちょっと軽い受け止め方ですんだんだけどなぁ。
ということで、こーいう作品は自発的に見るものであって、勧められて見るようなもんじゃない(そーでもない?)と思うんで、評価は「なかなか」で。
なんだかんだで変な顔だなー。と思ってたエイドリアン・ブロディ。ニコラス・ケイジ同様に彼もクセのある顔といったらあれですが、それでもよく出てて見る機会の多い役者さんってのは慣れてくるもんですね。
相変わらず重たい。で、本編中ずっと厳しい中で、最後のドイツ人将校とのやり取りはちょっと救われる。さいごスピルマンの演奏を聞かせてあげたくなる気もする。
でも、なんで改めて思うのは、「なんで見たんだろう?」悪くない映画であることは間違いないんだけど、決してテンション上がるような作品でもないんだけどなぁ。