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石田憲司 | 簡易評価: ざんねん | 見た日: 2018年06月04日 | 見た回数: 1回
マンガ原作ですんで、元の映画がどうかはわからんのですが、途中までモノすご~く見てて不愉快な気分になる映画でした。
じゃ、最後まで見たらですか?
残念評価ではあるもののいやね、見方を変えると超楽しめたんだわ。 「残念」つけて目立たせてあげたい気持ちで一杯になる稀有な映画(というかキャラクター)だったんですよね。おぉ、こいつすげーな。彼女が居なかったらこの映画10分で終わるだろうな。この評価も納得だわ。とね。
なので勇気を持って最後まで見るのをおすすめします。 ネタバレというか見方を書いておいたほうが楽しめる気もしなくもないのでネタバレにするのもちょっと悩むんですが・・・ネタバレ兼見どころは以下のとおりです。
まずはそのすご~く不快な前半。
ちょっと女子高生役には大人すぎる感もなくはないし、多分役柄的にも配役はミスってんじゃないかなぁ。と思わなくもないんですが、そ~言うのはまぁ、多々ありますんで大目に見ましょう。 茶色い髪に色黒でチャラい姿にもかかわらずピュアで行き過ぎてる感が「ヒロイン失格」の桐谷美玲的立ち位置か・・・と思わなくもなかったんですよ。陰口叩かれてるのも意外と平気だったり気づかなかったり人が良かったり、結構応援したろうじゃないか・・・と思ったりもしたんですが、あかん。失速して急降下墜落。 次第に自分勝手で被害妄想で後先考えずだし、相手のことも考えず好き勝手なトコなど見せられてるうちに、これはもうどうなっても知らんわい。という気分になりました。「ヒロイン失格」の彼女と比べるにはあまりにも失礼な話である。
彼女を取り巻く二人の男子。一人は昔からヒロインがスキだった相手で、暗くて何考えてるかわからない。言葉足らずでこーいうのを寡黙でかっちょいい、となるんだろうか?正直ちょっと気持ち悪いな(役者さんすいません。極私的な役柄に対する感想です)。
ヒロインをふって別れてしばらくした後にお祭りで姿を現し「ここに来れば会えるんじゃないかと思って・・・」と怖いことを言ってみたりする。いや、フッといたのは君(理由あり)やし。理由あるならそれもあかんやろ。的なね。
もうひとりは学校イチのモテ男のチャラい兄ちゃんでヒロインのファーストキスまで奪っちゃうという恐ろしいやつで、大概この手のタイプは受け付けないんですが、ことこの映画に限っては唯一こいつだけがヒロインをピュアに応援し、ピンチを救い、お兄ちゃんの婚約者(元家庭教師)の幸せを願い、親のプレッシャーニモマケズ、デキる兄との比較ニモマケズ、それらを乗り越えて自らの夢であるパティシエを目指すという・・・。 おぉ、おまえだけだ。この映画の救いは。。
そして、正直この映画の本当の主役(だと思ってる。ぼくは)である、とにかくここ最近のみた映画の中でもトップレベルに不幸になれ、と思えちゃうのがヒロインの友人(?)サエちゃん。 何で友人なのかすら不明なくらい、嫌がらせする女子で、モデルさんだったりもして自分自身充実してるはずなのにそりゃもうひどいったらありゃしない。 ヒロインを騙して逆美人局させたり、別れさせて不幸にしたり、人のもの奪ってみたり、誘拐未遂させて誤解させたり・・・、マンガだとそこまでじゃないのかもしれないけど、実写で見せられると気分悪いわい。
ほかにも、チャラい男子の兄は異業種交流主催するような胡散臭いやつで、格好つけたエリートぶっているという明らかに気に入らんタイプのやつ。〇〇いわく。とかいう格言も鼻についてしゃーないわ。弟のことに理解を示してるように見せかけてるあたりも、自分の優越感とその立場を守るためにしか見えないし、あーいやなやつ。
また、その彼の婚約者はチャラい男子のもと家庭教師ですが、純粋でピュアなふりして無意識(ではないのかも)に振り回してるフシもあるし・・・。
ということで途中まで、そのチャラい兄ちゃんだけが心のオアシス的な映画だったんですよ。もともとの彼の取り巻き女子たちがヒロインとくっついた(くっつこうとした)あたりで影響力を発揮しなかったのが不思議でしたがね。
が、だ、これ、途中から俄然見方が変わります。前述のサエチャンが実は裏の主人公で暗躍して引っ掻き回しているではないかと気付かされる。 惜しい、これ最初に気づいてたらもっともっと面白く感じたであろうに。 ヒロインがピンチに陥るたび、どこかしらに常にいる圧倒的な存在感。最後なんて途中で騙されてピンチに陥ったあげく、なぜかヒロインに助けを求めるんですが、「知らんしほっとけ」と見てるこっちが言いたくなるほど。このマイナスの存在感はそうそうお目にかかれないですなー。 ※あれだけ酷いことされてたらたいがい着信拒否レベルなはずなんだけど、そうはさせないなにかがあるんだろうか?
最後のヒロインが、どちらを選ぶかというその結果までもがすべて彼女の手のひらの上で繰り広げられてるときたらそりゃもう・・・。
それだけに最後胡散臭い兄にあっさり騙されてピンチに陥るのは残念。まぁ、初戦は女子高生だし子供だし、純粋に認められたかった・・・的な救いを描いたのかもしれないんですけど、いやいや、これは出来たら彼ら大人をも手玉に取るような感じでいてほしかったなぁ。
こいつが勝者か、と思わなくもない存在感はお見事で、できればエンドロールに仲良くしてる姿は見たくなかった。常にアンチとして君臨・暗躍し続けてほしかったなぁ。と。
ということで、前半は唯一彼だけを応援したくなる映画でしたが、後半評価一転、最悪の評価のサエちゃんこそがこの映画の真の勝者だという真逆の展開。おかげで前半の心のオアシスのことはそこまで気にならなくなっちゃったし、ヒロインの行く末なんてまさにどーでも良くなっちゃってたもの。
※まぁ、とはいえヒロインが彼を選ばんかったら散々罵っただろうけどね。
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マンガ原作ですんで、元の映画がどうかはわからんのですが、途中までモノすご~く見てて不愉快な気分になる映画でした。
じゃ、最後まで見たらですか?
残念評価ではあるもののいやね、見方を変えると超楽しめたんだわ。
「残念」つけて目立たせてあげたい気持ちで一杯になる稀有な映画(というかキャラクター)だったんですよね。おぉ、こいつすげーな。彼女が居なかったらこの映画10分で終わるだろうな。この評価も納得だわ。とね。
なので勇気を持って最後まで見るのをおすすめします。
ネタバレというか見方を書いておいたほうが楽しめる気もしなくもないのでネタバレにするのもちょっと悩むんですが・・・ネタバレ兼見どころは以下のとおりです。
ここから先はお話の核心に関わる記述があります。このリンクで読み飛ばせます。あるいは次の見出しにスキップしてください。
まずはそのすご~く不快な前半。
ちょっと女子高生役には大人すぎる感もなくはないし、多分役柄的にも配役はミスってんじゃないかなぁ。と思わなくもないんですが、そ~言うのはまぁ、多々ありますんで大目に見ましょう。
茶色い髪に色黒でチャラい姿にもかかわらずピュアで行き過ぎてる感が「ヒロイン失格」の桐谷美玲的立ち位置か・・・と思わなくもなかったんですよ。陰口叩かれてるのも意外と平気だったり気づかなかったり人が良かったり、結構応援したろうじゃないか・・・と思ったりもしたんですが、あかん。失速して急降下墜落。
次第に自分勝手で被害妄想で後先考えずだし、相手のことも考えず好き勝手なトコなど見せられてるうちに、これはもうどうなっても知らんわい。という気分になりました。「ヒロイン失格」の彼女と比べるにはあまりにも失礼な話である。
彼女を取り巻く二人の男子。一人は昔からヒロインがスキだった相手で、暗くて何考えてるかわからない。言葉足らずでこーいうのを寡黙でかっちょいい、となるんだろうか?正直ちょっと気持ち悪いな(役者さんすいません。極私的な役柄に対する感想です)。
ヒロインをふって別れてしばらくした後にお祭りで姿を現し「ここに来れば会えるんじゃないかと思って・・・」と怖いことを言ってみたりする。いや、フッといたのは君(理由あり)やし。理由あるならそれもあかんやろ。的なね。
もうひとりは学校イチのモテ男のチャラい兄ちゃんでヒロインのファーストキスまで奪っちゃうという恐ろしいやつで、大概この手のタイプは受け付けないんですが、ことこの映画に限っては唯一こいつだけがヒロインをピュアに応援し、ピンチを救い、お兄ちゃんの婚約者(元家庭教師)の幸せを願い、親のプレッシャーニモマケズ、デキる兄との比較ニモマケズ、それらを乗り越えて自らの夢であるパティシエを目指すという・・・。
おぉ、おまえだけだ。この映画の救いは。。
そして、正直この映画の本当の主役(だと思ってる。ぼくは)である、とにかくここ最近のみた映画の中でもトップレベルに不幸になれ、と思えちゃうのがヒロインの友人(?)サエちゃん。
何で友人なのかすら不明なくらい、嫌がらせする女子で、モデルさんだったりもして自分自身充実してるはずなのにそりゃもうひどいったらありゃしない。
ヒロインを騙して逆美人局させたり、別れさせて不幸にしたり、人のもの奪ってみたり、誘拐未遂させて誤解させたり・・・、マンガだとそこまでじゃないのかもしれないけど、実写で見せられると気分悪いわい。
ほかにも、チャラい男子の兄は異業種交流主催するような胡散臭いやつで、格好つけたエリートぶっているという明らかに気に入らんタイプのやつ。〇〇いわく。とかいう格言も鼻についてしゃーないわ。弟のことに理解を示してるように見せかけてるあたりも、自分の優越感とその立場を守るためにしか見えないし、あーいやなやつ。
また、その彼の婚約者はチャラい男子のもと家庭教師ですが、純粋でピュアなふりして無意識(ではないのかも)に振り回してるフシもあるし・・・。
ということで途中まで、そのチャラい兄ちゃんだけが心のオアシス的な映画だったんですよ。もともとの彼の取り巻き女子たちがヒロインとくっついた(くっつこうとした)あたりで影響力を発揮しなかったのが不思議でしたがね。
が、だ、これ、途中から俄然見方が変わります。前述のサエチャンが実は裏の主人公で暗躍して引っ掻き回しているではないかと気付かされる。
惜しい、これ最初に気づいてたらもっともっと面白く感じたであろうに。
ヒロインがピンチに陥るたび、どこかしらに常にいる圧倒的な存在感。最後なんて途中で騙されてピンチに陥ったあげく、なぜかヒロインに助けを求めるんですが、「知らんしほっとけ」と見てるこっちが言いたくなるほど。このマイナスの存在感はそうそうお目にかかれないですなー。
※あれだけ酷いことされてたらたいがい着信拒否レベルなはずなんだけど、そうはさせないなにかがあるんだろうか?
最後のヒロインが、どちらを選ぶかというその結果までもがすべて彼女の手のひらの上で繰り広げられてるときたらそりゃもう・・・。
それだけに最後胡散臭い兄にあっさり騙されてピンチに陥るのは残念。まぁ、初戦は女子高生だし子供だし、純粋に認められたかった・・・的な救いを描いたのかもしれないんですけど、いやいや、これは出来たら彼ら大人をも手玉に取るような感じでいてほしかったなぁ。
こいつが勝者か、と思わなくもない存在感はお見事で、できればエンドロールに仲良くしてる姿は見たくなかった。常にアンチとして君臨・暗躍し続けてほしかったなぁ。と。
ということで、前半は唯一彼だけを応援したくなる映画でしたが、後半評価一転、最悪の評価のサエちゃんこそがこの映画の真の勝者だという真逆の展開。おかげで前半の心のオアシスのことはそこまで気にならなくなっちゃったし、ヒロインの行く末なんてまさにどーでも良くなっちゃってたもの。
※まぁ、とはいえヒロインが彼を選ばんかったら散々罵っただろうけどね。
隠しテキストはここまでです。