聲の形

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監督:山田尚子
出演:入野自由、早見沙織、悠木碧、小野賢章、金子有希
時間:130分
公開:2016年
キャッチコピー:
君に生きるのを
手伝ってほしい
ジャンル:
アニメ(日本)青春ドラマ

コメント一覧

石田憲司 | 簡易評価: なかなか | 見た日: 2020年12月05日 | 見た回数: 1回

それこそ「君の名は」「この世界の片隅に」にならぶ当時流行ったアニメ映画3Kの一角として名を馳せる(そんなんなかったっけ?)今作。もともとマンガらしーねー。ということと、聾唖ネタだということしか知らない状態で、3本の中じゃ一番見やすいかなー(絵柄的にも内容的にも)。とか思ってたんですが、んー。思ってたんと違う。
こんないじめだの子供の無邪気な残酷さだのといったダークサイドな話だとは思ってなかった。うーん。ちょっと見ててしんどかったなー。

正直こーいうの、子供の頃は経験なかった・・・というか記憶にないだけ?なので、おとなになった今見たら、そんな事する?せーへんやろ。とか思っちゃうんですが、この辺は正直良くわからない。なんも考えないし雰囲気に流されるし。多分やっちゃいないとは思うんだけどひどいことしてたりしないかあー。とか、改めて思っちゃう。

ただ、気分的にはそんなに入り込めなかった感じはあるんだけど、いい話だしよくできてたんじゃないかなー(←偉そう?)とも思います。内容的にはね。うーん。奥歯になんか挟まった書き方だな。印象的ではあるもののとにかく全般的にちょっとキリキリ無理してる感が伝わってきてしんどかったんですよ。なので、心構えがしっかりできてたらもうちょい入り込んで深く見れたような気もするので、いつかまた・・・。

追記:いつかまた見るかなぁ・・・。でも「リリィ・シュシュのすべて」は2回目見てるし、あれよりははるかに気楽だしきっとまた・・・。

柴田宣史 | 簡易評価: なかなか | 見た日: 2017年07月17日 | 見た回数: 1回

原作の連載開始を読んだ時に、こりゃまた少年誌で珍しいところに切り込んできたな、と思ったことを覚えています。

映画はかなりバッサリと原作を省略していますが、まあ、問題はないでしょう。聴覚障害どうこうというより、石田少年の贖罪の物語です。

「いじめる」という無自覚的な振る舞いから、「いじめられる」という自覚的にならざるを得ない経験を経ることで、石田少年は、自分は無価値であるということを通り越して、「存在しないほうがよい」という結論に至ります。

存在しないほうがいい、という仮説に立った彼は、せめて自分の存在で迷惑をかけてしまった人たちに、自分が負債を負わせたと考える人たちに、返済を試みます。

「自分がいないほうがよかった」というのは、鉄壁のロジックなので、簡単には相対化できないのですが、他者の、おなじようなロジックに出会うことで、少しずつ自分の考え方を見直してゆく……というような感じかと思います。

さておき、アニメってすごくなりましたね。手話が丁寧でびっくりしました。

暇なら見て見るといいと思いますよ。