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イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密 THE IMITATION GAME
画像表示切り替え監督: | モルテン・ティルドゥム |
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出演: | ベネディクト・カンバーバッチ、キーラ・ナイトレイ |
時間: | 115分 |
公開: | 2014年 |
キャッチコピー: 挑むのは、世界最強の暗号──。 英国政府が50年以上隠し続けた、天才アラン・チューリングの真実の物語。 | |
ジャンル: サスペンス、伝記、戦争、実話 |
コメント一覧
石田憲司 | 簡易評価: おすすめ | 見た日: 2017年02月20日 | 見た回数: 1回
柴田宣史 | 簡易評価: おすすめ | 見た日: 2016年01月31日 | 見た回数: 1回
アラン・チューリングについては、サイモン・シンの『暗号解読』でも詳述されていて、この映画は、その本に照らしてみても、かなり忠実に映画化されているというように見受けられます。
娘は
このひと「ビッグバン・セオリー」のシェルドンそっくりやな
と喜んでいました。
* * *
11歳の娘と奥さんと見たのだけれど、11歳の子供でもわかるようにエニグマの理屈が説明されていて、そこを簡単にしている分、数学者がなぜ必要なのか、というあたりはかなりあっさり描かれている。
くわえてクロスワードパズルが前面に出ているので、そのあたりはちょっと食い足らないけれども、歴史に隠蔽された天才と、国家の罪を比較的きちんと描いていて、それくらいのトレードオフなら十分許せる感じでした。
サイモン・シンの著作でも言及されているけれども、暗号解読は解読も難問だが、解読後の対応が大難問で、敵にその暗号を使い続けさせないといけない。
ここではたいへん残酷なロジック──統計──が持ち出されるのだけど、このあたりの葛藤もうまく描いていて、好印象。
隠しテキストはここまでです。
「ホーキング」とカブっちゃうところがあるけど、ベネディクト・カンバーバッチもすばらしく、宣伝チラシにキーラ・ナイトレイが出てくるものの、そんなに史実を歪めるようなこともせず。
最後の有名なエピソードであるリンゴ*1はでてこなかったけれども*2、まあ、そんなのは瑣末です。
コンピュータの祖のひとりである彼にフォーカスをあてたことにも評価したいです。間違いなくおすすめで。
いやー、なんか久々に真剣に通して映画見た印象です。通勤時間とかに見ていると、どうしてもぶつ切りで見ることが多いのと、どうも最近夜見ようとするとついつい眠さに負けてしまったり・・・ってのが続いてたもので。
が、これに関しては一気にエンディングまで連れてこられたみたいな感じでのめり込んでみてました。面白い。
エニグマ絡みの映画って他にもあるんですが、今のところこれがベストかなぁ。
もうちょっと暗号解読をどうやってやっているか、というところを知りたい機もするんですが、それだと映画的に冗長になっちゃうんだろうか?とにかく何かしら悩みながら機械を作って、解読を走らせる。
その点で最後に1ピースのところの人が絡んだことによる解読の鍵が見つかって、これがこうだから・・・みたいな一連の流れは盛り上がって気持ち良かったです。
やっぱりこの手の映画、いかに超難解な暗号(難関)に立ち向かって乗り越えるかが気になるんですよ。
ただ、その部分を抜いても人間関係だったりヒューマンドラマという点でとっても良かったので、評価が下ることはないです。はい。
ちょっと「ビューティフル・マインド」も思い出しましたかね。