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インサイド・ヘッド Inside Out
画像表示切り替え監督: | ピート・ドクター |
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出演: | ディズニー |
時間: | 94分 |
公開: | 2015年 |
キャッチコピー: なぜ、カナシミは必要なの・・・? これは、あなたの物語── | |
ジャンル: ファミリー、ファンタジー、ドラマ、アニメ(海外) |
コメント一覧
でべ | 簡易評価: なかなか | 見た日: 2015年12月06日 | 見た回数: 1回
柴田宣史 | 簡易評価: おすすめ | 見た日: 2015年11月28日 | 見た回数: 1回
娘が借りていたのをうっかり見たのだけど、すごくよかった。
ヨロコビには、なぜカナシミが必要なのか全く理解できずに、軽視し続けるのだけど、カナシミと旅を共にすることで、カナシミの意味を知るんですわ。
11歳という幼少期から思春期に至る心の動きを、望まない引越しという契機からうまく抽象化して物語にしたなあ、と唸ってしまいました。
忘却の機構や記憶の整理の見せ方もかわいらしく。
隠しテキストはここまでです。
大人なら、冒頭数分でパンチラインは見えちゃうんだけど、でも、迂闊なことを言うと怒られそうだけど、「モンスターズ・インク」くらいよかった*1。
- *1 監督は同じみたいですね
ありきたりな物語を目新しい設定でくるんで出すのがピクサー流、と他のピクサー作品のコメントで書いた記憶があるけど、今回はまた違ったまんじゅうの皮でくるんできたな、というカンジ。
誰もがきっと経験している、子供のころの「思い通りにならない」気持ちを、追体験させつつ紐解いていくので、ひとつでも思い当たるフックがあれば、完全に気持ちをもっていかれちゃう。自分の過去を思い出して胸がくるしくなる感覚は「霧島、部活やめるってよ」と似てる。まったく違う映画だけど、思春期の時代を冷静に振り返ることができるオジサン、オバサンじゃあないと分からないと思う。いくつか腑に落ちないところも、もっと踏み込んで欲しかったところも、キャラクターたちが、んん…、単体であんまり個性的でなかったところも、あるんだけど、自分の経験とのシンクロ率の高さで、とりあえずは脇に置いておいてもいいかな。とにかくずいぶんオトナ向けの話できたなあ。これは子供が見ても面白いのかな、と丞二と話していたら「面白いんじゃない?カラフルな記憶の倉庫で大冒険だし。あと片言でしゃべるちょっとおかしなゾウもこども向けキャラクターって感じだし…」つ、つまりそれはジャー・ジャー・ビンクスってこと?って言ったら丞二はしばらく嬉しそうな顔で驚きを表現したあとに「あいつも空想だったらよかったのに…」と言ったのでした。