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孫文の義士団 十月圍城 / BODYGUARDS AND ASSASSINS
画像表示切り替え監督: | テディ・チャン |
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出演: | ドニー・イェン、レオン・ライ、ニコラス・ツェー、ファン・ビンビン、ワン・シュエチー |
時間: | 138分 |
公開: | 2011年 |
キャッチコピー: 1時間、その男を守りぬく | |
ジャンル: アクション、サスペンス、歴史もの |
コメント一覧
石田憲司 | 簡易評価: まあまあ | 見た日: 2015年10月01日 | 見た回数: 1回
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いや、悪い映画じゃないんですよ。ふつーに見たら。でも、ふつーに見れないじゃないですか。トレーラーだと結構派手なアクション満載だし、ドニー・イェンが出てるし、「きっとイップ・マンみたいな変態的なのが見れるに違いない、ワクワク。」
確かに変態的な格闘シーンもあるし、屋根の上やら人混みの中を人間業じゃない駆け抜け方をしたりするわけで、そりゃ結構見応えもあるんです。
後半30分なんて気を抜くことが出来ないほど緊迫感のある攻防を見せてくれるし、かっちょいいやつもいっぱい出てくる。アクションシーンに関して言うと正直「グランド・マスター」なんかよりはるかにスピード感もありカッチョよろしい
が、なんというかですね、タイトルの通り義に生きて死んでいく、赤穂浪士とか白虎隊とかそんな感じの雰囲気が満載なので、ただ一人、ドニー・イェンのアクションに酔いしれるというふうにならないんですね。
ちょっと全体的に湿っぽいんすよ。死んでゆく人々の美学がわからんってことでもないんですが、いまいち乗りきれない。もしかすると現地の方々からすると、ウォー、となるようなノスタルジックなものがあるのかもしれないんですけどねぇ(それがなんか赤穂浪士みたい?と思った所以でもある)
世界史専攻からすると、なかなかにかっちょいい単語である「辛亥革命」の前段に当たるし、孫文だって偉い人だったような気もするんですけど、アクション映画だぜ。と思ってみたんで肩すかし食らっちゃった。歴史ドラマ的に見れるなら、プラスアクション要素でかなり高評価な作品でもあると思うのだけどね。