僕の初恋をキミに捧ぐ

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監督:新城毅彦
出演:井上真央、岡田将生、杉本哲太、森口瑤子、細田よしひこ
時間:227分
公開:2009年
キャッチコピー:
僕たちの恋愛には、タイムリミットがある。
ジャンル:
恋愛青春マンガ・アニメの実写化胸キュン

コメント一覧

石田憲司 | 簡易評価: ざんねん | 見た日: 2014年10月08日 | 見た回数: 1回

来ました来ました。おまちかねの真っ向勝負な作品。
あえて、恥ずかしながら告白するとですね、結構初々しい二人をほのぼの見れたのは事実なのです。キャ。とかいうかんじとはちょっと違うけど。

ただ、出来は絶望的に「残念映画」そのものなんですよねー。
見どころはなんといってもホラーなラストシーン。
これを見た時の衝撃はなかなかのものなので、それを体験すべく頑張ってみるのはありかもしれません。正直ジャンルタグにホラーを付けるべきか悩んじゃうくらいでした。ただし自己責任でおねがいしますよ。いっときますがまごうことなき残念映画ですからね。

では、ここからは恒例の解説コーナーです。どうぞ好きな人はお楽しみあれ。映画自身を楽しみにしてる人は絶対に見ないように!
※でも今回はあっさりめです。

ここから先はお話の核心に関わる記述があります。このリンクで読み飛ばせます。あるいは次の見出しにスキップしてください。

いやまずね、ちょっと、ムムッと思ったのが、ちっちゃい少年少女のガッツリキスシーン。親御さん的にはいかがなものかね。とか思っちゃう。

で、そこから中学・高校と後は大人な方たちが演じてるわけですが、さすがに中学生の立ち位置での二人は違和感があるのですな。独白シーンとかも織り交ぜつつなんですが、どうもしっくりこない。

次にヒロインの行動ですが、ちょっと痛いというか怖いというか。全校生の前で結婚するぜ!と発表してみたり、べったりベタベタで校内校外を問わずにくっつきまくってみたり。

一方で主人公くんも、ヒロインの父であり主治医である彼に対してやれキスしただのセックスしたいだの。お父さん的には殺していいんじゃないだろうか。と思わせる言動の数々。医者って辛いなぁ。

次にライバルたちの扱いがあまりにも嫉妬させる目的ありきな感じで困っちゃう。

ライバルその1
主人公と同じ心臓病(なのかな?)を患ってるお姉さん。

なんか、そりゃありえんわい。というような逃げられない状況でキスを迫ってみたりしちゃって、そのままきゃー・・・。で、それを正直に答えちゃう主人公なので、とりあえずヒロインの中にさらっと亀裂を入れることに成功。お役御免なお姉さんは、画面にも映らずにお亡くなりになったそうな。

ライバルその2
文武両道な学校のアイドル的男の子。ですが、なんかヒロインが気に入ったようで、やれ付きあおうよ。とかなんだかんだでつきまとう。部活の場所で抱きついたりもしちゃう。最近の高校生ってそんなんなん?隔世の念を禁じ得ないですわ。
主人公がヒロインと別れた状態でも残念ながらふられちゃうアイドル君。
別れたと言ってるのに主役の子が「俺が勝ったらヒロインに近づくな!」と、無茶な要求を受け入れる大きな心の彼ですが、何故か心臓病(でしたよね。)で、運動しちゃダメなはずの男の子にガチで短距離走負ける。おい、文武両道どうした!
そもそも、禁止されてて殆ど走ったことのない人間が果たしてまともに走れるのでしょうか??

ちなみに、なぜか勝負に負けちゃった彼は、さすがもてもてアイドルちゃん。他に彼女を作って楽しげにふたりともいい友人関係になりかけてましたが、うーん。これまたすいません。もう用なしなので、と、気持ちよーくダンプに轢かれて脳死状態に。
ちなみに、このシーンだけはちょっと「ファイナル・デスティネーション」思い出させる唐突ぶりでちょびっとびっくりしたのも事実ですがね。

と、ライバル共は皆抹殺計画を尻目になかなか元気な主人公くんは短距離走に勝ったことに気持ちを大きくしてあろうことか弓道場(ヒロインの所属部)で※※※※(自主規制!)

なんでも出来るぜ!みたいなノリでしたが病状悪化につき病院送り。もう移植しかないぜ!という状況でしたが・・・ちょうど都合よく前述のアイドル君が同じ病院にいるじゃないですか。おかげで、本来であれば臓器提供者の存在は知らせちゃダメなはずなのに、あっさりとバレちゃうしねぇ。

ちなみに、アイドル君、父親が主人公と同じ病状にあったことから臓器提供カードなどを保持していて、主人公に行くはずでしたが、筋肉の反応ってやつ?で涙を流したことから一転、親御さんの許可が降りず、移植手術数日前に白紙に戻るというドタバタっぷり。

ただちょっと良かったのは、ほんとに崖っぷちな状況の時にヒロインが泣きながら「アイドル君の心臓をください」と訴える(これはこれで結構エグいコメントだな)んですが、それでも謝りつつも提供できないという親御さんたち。
あそこで、いいよー。ってことになってたらさらにこの映画のとんでもな完成度は上がっていただろうに、ちょっと残念ではありましたね。

絶望的な状況・・・であれ?元気だよ。主人公。ヒロインと一緒に病院を抜けだして遊園地とか行っちゃう。四つ葉のクローバーの魔法だそうです。すげーな。
でもって本来なら普通断るか病院に連れ戻すヒロインの彼女もこれまた目一杯楽しんでます。「最後とわかって」ではないのがミソ。急に治るかい!なにをのんきに楽しんでるんだ?
で、目一杯楽しんで、謝って、倒れちゃう。魔法が切れちゃったんだそうな。

個人的にはここからさらなる魔法で、実は助かっちゃってハッピーエンド。みたいなアクロバチックな展開を予想していたのですが、そこはさすがに良心が働いたのでしょうか?
きっちりと厳しい現実路線にひきもどしてくれました。ふぅ。

さて、恐怖のラストシーン。お医者さんでありヒロインの父である仲間トオルさんがベンチで教会の鐘を聞いてたりします。のどかな午後。平穏な生活に戻ったのかなぁ。みたいに見せておいて・・・。

舞台は教会に。お、花嫁姿のヒロイン。手には・・・骨壷!!!

隠しテキストはここまでです。

とまぁ、なかなかの恐怖なラストでシメられた本作。やっぱりなんだかんだで長くなってしまいました。もっと簡潔に書けたのかもしれませんが、スイマセン!

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