ラストヒットマン THE LAST HIT MAN

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監督:クリストファー・ウェア・スメッツ
出演:アルフォンセ・ランザ、ジョー・マンテーニャ、ヴィクトリア・スノー、エリザベス・ウィットメア、ロマノ・オルザリ
時間:88分
公開:2008年
ジャンル:
アクションサスペンスドラマ

コメント一覧

石田憲司 | 簡易評価: なかなか | 見た日: 2013年08月15日 | 見た回数: 1回

若干B級感とつまらなさが漂ってきそうな安直なタイトルなんですが、これがそんなに悪くない。少なくともジョージ・クルーニーがかっちょよく見えるだけで内容の薄い「ラスト・ターゲット」よりは面白かった。

タイトルがタイトルだけにバッチリ人も殺すんですが、そちらに焦点はあてていないので、完璧な行動で遠距離からライフルで。とかそんなのも特にはない。しかも失敗しちゃったりもする。プロのヒットマンらしさってのはあんまり感じられないのです。その辺はチョット物足りないかなー。その辺りのディテールはできればこだわって欲しかった。結構のどかに暮らしてたりするしね。

あ、でも、結構斬新な設定かも。自分も娘もヒットマンの家系って。それっぽいのはシティーハンターであったような気もするんですが、映画でだと、たとえば「レオン」みたいに血がつながってなかったり、他にも赤の他人だったり、素性を隠してたりするイメージが強いんですが、子供の頃からフツーに巻き込んじゃってる。というか、後継者的に育ててる。にもかかわらず一人の父親として、娘をこの世界から足を洗わせたいと思っていたりと、その辺の葛藤がなんとももどかしくてよかったです。

後継者的なキャラが出てきても、娘のほうが腕が上だったりするし、でもさ、こんな世界に娘をおいておいてもアカンやん。とか思ったり、さらにはハードボイルドなお父さんキャラを立てているので、娘の恋人に対しての態度が微妙な感じだったりと、どっちかというと人間ドラマ中心。

ということで、ヒットマン的な要素は薄いんですが、父親としての振る舞いだったり、そっちは結構いい感じの話で、娘を持つ父親目線で見ると、おぉ~、何やねん。かっちょいいやんか。とか思ってしまうかもしれません。

てなわけで、悪くはなかったです。父親目線な個人的な感覚を取り除いちゃうとヒットマンなのに眠たい映画かもしれませんが、若干なり感情移入が上手くいきゃ、結構いい作品なんじゃないかなぁ。ふつーの人には「まあまあ」で、プラスアルファがある分、僕は「なかなか」くらいかな。