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石田憲司 | 簡易評価: なかなか | 見た日: 2013年01月10日 | 見た回数: 1回
正直西原さんのマンガ原作とは知ら内で観始めたんで、冒頭の下品さが上手いこと消化できずに苦労しました。 「バーバー吉野」的なちょっと田舎のおおらかな床屋さん絡みの話だと思ってたんで、女の人の強さとかしたたかさとか、貧乏に対する観念が全面に出てきて、男はみんなダメ人間。んな空気に最初から気圧される。 全体的に若干狂ってる感じがあったり、常識から外れてるのが当然で、うーん。一つ目族の世界に来た人間みたいな感じ?
そんな中で、若干暗くて受動的で全体的に受け身ではあるもののまともそうな主人公の菅野美穂さんなんですが、実は彼女が一番怖いとはねー。
いや、「野ばら」に集うおばちゃんらも下品でダイナミックで同じ人間なのか?みたいな印象こそ受けるんですが、立派に現実を生きてるんですね。 一方で、一番まともでありそうな主人公。何でしょ?離婚して娘と母親と三人で生きてるんですが、どこか自分に居場所がないと感じている。娘ですら、どこか自分と壁があるような・・・。で、そんな中で片方では現実から離れた世界で生きてたりするわけですわ。 怖い部分も可愛らしい部分も全て良い感じに出てるので、菅野美穂を見る分にはいいかも知れません。結構複雑で難しい役どころだと思うんですがね。良い感じに普通で、その奥でどこか歯車が狂ってて。
また、彼女の娘役の「もも」ちゃんの存在が結構印象深くて、あちらの世界とこちらの世界を行ったり来たりしちゃってるような母親を現実の世界に呼び戻してくれる重要な役どころをこなしてくれてたんで、そこは結構救いだったかな?
あと、なんだかんだで主人公のことをわかっていて、それでもおおらかに笑って受け止めてくれてるところまで描かれていて、それこそ彼女の居場所がある状態。ってのが素敵でしたね。
ということで、前半はイマイチでしたが、後半になるにつれて、その違和感やら気持の悪さの正体が明らかになってきて、グイグイと引っ張られていった感じ。で、ラストの以外な結末と現実への帰還。結構印象深かったですね。
評価としては、個人的には今年一本目にしてはちと重めのずっしりした気分になったものの、いやー面白かったです。女の人は強いなぁ。
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正直西原さんのマンガ原作とは知ら内で観始めたんで、冒頭の下品さが上手いこと消化できずに苦労しました。
「バーバー吉野」的なちょっと田舎のおおらかな床屋さん絡みの話だと思ってたんで、女の人の強さとかしたたかさとか、貧乏に対する観念が全面に出てきて、男はみんなダメ人間。んな空気に最初から気圧される。
全体的に若干狂ってる感じがあったり、常識から外れてるのが当然で、うーん。一つ目族の世界に来た人間みたいな感じ?
そんな中で、若干暗くて受動的で全体的に受け身ではあるもののまともそうな主人公の菅野美穂さんなんですが、実は彼女が一番怖いとはねー。
いや、「野ばら」に集うおばちゃんらも下品でダイナミックで同じ人間なのか?みたいな印象こそ受けるんですが、立派に現実を生きてるんですね。
一方で、一番まともでありそうな主人公。何でしょ?離婚して娘と母親と三人で生きてるんですが、どこか自分に居場所がないと感じている。娘ですら、どこか自分と壁があるような・・・。で、そんな中で片方では現実から離れた世界で生きてたりするわけですわ。
怖い部分も可愛らしい部分も全て良い感じに出てるので、菅野美穂を見る分にはいいかも知れません。結構複雑で難しい役どころだと思うんですがね。良い感じに普通で、その奥でどこか歯車が狂ってて。
また、彼女の娘役の「もも」ちゃんの存在が結構印象深くて、あちらの世界とこちらの世界を行ったり来たりしちゃってるような母親を現実の世界に呼び戻してくれる重要な役どころをこなしてくれてたんで、そこは結構救いだったかな?
あと、なんだかんだで主人公のことをわかっていて、それでもおおらかに笑って受け止めてくれてるところまで描かれていて、それこそ彼女の居場所がある状態。ってのが素敵でしたね。
ということで、前半はイマイチでしたが、後半になるにつれて、その違和感やら気持の悪さの正体が明らかになってきて、グイグイと引っ張られていった感じ。で、ラストの以外な結末と現実への帰還。結構印象深かったですね。
評価としては、個人的には今年一本目にしてはちと重めのずっしりした気分になったものの、いやー面白かったです。女の人は強いなぁ。