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柴田宣史 | 簡易評価: なかなか | 見た日: 2012年09月24日 | 見た回数: 1回
いわゆるポストコロニアル映画。テーマとしては「キリング・フィールド」くらい重たいのだけど、「キリング・フィールド」ほどは暗い作りではなかったと思います。とはいえジェノサイドの風景として描かれる、もやの中の死体の道は大変な虐殺があったことを描けているとは思いました。
また、たしかに「もうひとつの『シンドラーのリスト』」というのはわからんではないのだけど、フィクションとして比較した場合は、「シンドラーのリスト」のほうがカタルシスがあるな、と思います。
と、ちょっと低めに書き出しはしたものの、よく映画化したなあ、とは思います。
* * *
前半は娘と一緒にみたのだけど、やっぱり「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」でも言及した通り、「誰が悪者なのか」が決まらないと理解しがたいらしい。今回の悪者は、言うとしたら植民地時代のヨーロッパ(ベルギー?)。でも、差別政策の意味なんかはやっぱり理解が追いつかないみたい。
この虐殺が1994年。お隣のコンゴでも90年代後半にツチ族とフツ族の争いの影響ででたくさん亡くなったと思う。こういうことがあると、ナショナリズムやエスニシティから自由になりたいと思うのと同時に、その問題の解決のしがたさにも、どうしても気分が重たくなってしまいますね。主人公のルセサバギナ氏は、渦中にあってどうやってあの価値観を持つことができたのでしょうか。
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いわゆるポストコロニアル映画。テーマとしては「キリング・フィールド」くらい重たいのだけど、「キリング・フィールド」ほどは暗い作りではなかったと思います。とはいえジェノサイドの風景として描かれる、もやの中の死体の道は大変な虐殺があったことを描けているとは思いました。
また、たしかに「もうひとつの『シンドラーのリスト』」というのはわからんではないのだけど、フィクションとして比較した場合は、「シンドラーのリスト」のほうがカタルシスがあるな、と思います。
と、ちょっと低めに書き出しはしたものの、よく映画化したなあ、とは思います。
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前半は娘と一緒にみたのだけど、やっぱり「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」でも言及した通り、「誰が悪者なのか」が決まらないと理解しがたいらしい。今回の悪者は、言うとしたら植民地時代のヨーロッパ(ベルギー?)。でも、差別政策の意味なんかはやっぱり理解が追いつかないみたい。
この虐殺が1994年。お隣のコンゴでも90年代後半にツチ族とフツ族の争いの影響ででたくさん亡くなったと思う。こういうことがあると、ナショナリズムやエスニシティから自由になりたいと思うのと同時に、その問題の解決のしがたさにも、どうしても気分が重たくなってしまいますね。主人公のルセサバギナ氏は、渦中にあってどうやってあの価値観を持つことができたのでしょうか。