パイレーツ・ロック The Boat That Rocked

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監督:リチャード・カーティス
出演:フィリップ・シーモア・ホフマン、ビル・ナイ、リス・エヴァンス
時間:135分
公開:2009年
ジャンル:
音楽青春ドラマ

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でべ | 簡易評価: おすすめ | 見た日: 2012年06月30日 | 見た回数: 1回

ふだんならさらりと流して気にもとめないことだけど、なぜか今日、大飯原発再稼働の前日に見てしまったがために、妙に感慨にふけってしまう。音楽の放送時間が規制されていた英国で、国民の半数がリスナーだった海賊放送局を政府がむりやりねじ伏せるおはなし。

映画が始まって5分とたたないうちにひらめいた最初のフレーズは「ハイフィディリティのジャック・ブラックのようなフィリップ・シーモア・ホフマンが見られる映画」。
それがあまりに冒頭だったので、そのうち状況は変わるだろうと思っていたら最後まで見ても「ハイフィディリティのジャック・ブラックのようなフィリップ・シーモア・ホフマンが見られる映画」だった。
ただ落ち着いて思い返せば、彼(ジャック・ブラック)のようではあったが、実際に彼が演じていたらきっとぐっと陳腐になっただろう。だから正しく言い換えるなら、「わたしはこんなジャック・ブラックが見たい」とフィリップ・シーモア・ホフマンに気づかされる映画、ってところでしょうか。ややこしー。

男ばかりの船上放送局が下品で口汚くてだらしなくても、映画そのものは品が良くて、これが英国っぽさなのかしらと思ったり。
お偉方の徹底ぶりも揺るぎがなくて良かった。船の上とは正反対のキリキリした世界があって、情に流されず断固として最後まで放送局を敵対視して、見事に廃止に追い込むんだけど、その愚かさが上手くコミカルにかかれてて憎めない。

すっきり爽やか。良いものを見た。今日は気分良く寝られそう。

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