アザーズ The Others

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監督:アレハンドロ・アメナーバル
出演:ニコール・キッドマン、フィオヌラ・フラナガン、クリストファー・エクルストン、アラキナ・マン、ジェームス・ベントレー
時間:104分
公開:2001年
キャッチコピー:
その“存在(アザーズ)”が見えた時、全てが変わる。
その恐怖に世界が戦慄した、ゴシック・ホラーの最高傑作。
光さえ届かない館で、子供達は何を見たのか?
ジャンル:
ホラーサスペンス

コメント一覧

柴田宣史 | 簡易評価: なかなか | 見た日: 2012年03月05日 | 見た回数: 1回

ちくちくとホラー追加中。

筋立ては、なんちゅうかよくあるといえばよくある話なのですが、いわゆる怖いシーンがいっさい存在しない上品なホラー。ホラーはちょっと……、という人でも見ることができると思います。絵もきれいだし、ほどよいテンスもあってなかなか楽しい。

例によって、プロデューサを書く欄がないので、加筆しておきますとなんとトム・クルーズだったりしてびっくり。

それにしてもニコール・キッドマンが余分なほどにきれい。四六時中家の中なのに、まったくオフがなく、ずっとオンのまま。オフだとどんな顔になるんでしょうか。

あと家政婦役の役者さんが非常にいいです。いい感じに含みのある役をやりきっておられるなあ、と。

ニコール・キッドマンがきれいだったり、映画も上品だったりでいいこと尽くめなんですが、ちょっと胸の痛くなるところのある話でもあり、万人におすすめといいにくいかしら。

* * *

余談なんですが、作中「子供リンボ(limbo for childだったかな?)」という字幕が出てきます。三途の川原みたいなものだと思うのだけど、そう訳しちゃうと宗教がかわっちゃうし、さりとてまじめに「辺獄」なんて訳しても意味が分からないので、そのまま「リンボ」としたのでしょう。

なんでこんなのに反応するかというと、ちょっとまえに読んだ漫画『ヘルシング』で、「いずれリンボで!」という台詞があるのです。で、「辺獄」をWikipediaで調べてみるとちょっと面白い。

辺獄はローマ・カトリック教会の公式教義ではないが、「神学上の考えられる仮説」として残されている。なお正教会、プロテスタントなど、他教派にはこのような概念は存在しない。

『ヘルシング』では、この台詞を言うのは、カトリック教徒なんですね。いやあ、よくできてるなあ、と。

ただ同時に

辺獄は、ローマ・カトリックにおいて、原罪を犯したが地獄に落ちるほどでもない人間が死後に行き着くと考えられた場所のこと。(中略)Limbusは周辺・端を意味するラテン語であり、原義は地獄の「周辺部」である。

とも書いてあり、『ヘルシング』で、この台詞を言うような人たちは、周辺部よりも、もうちょっと本気の地獄に行きそうだなとも思う(じっさい台詞は「いずれ地獄(リンボ)で!」だったとおもう)。作中では、信仰のための罪ばかりだから、原罪以外はカウントされないのかな?

リンク

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