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柴田宣史 | 簡易評価: まあまあ | 見た日: 2010年09月10日 | 見た回数: 1回
この映画は日本では86年に公開されました。当時僕は中学生。
いまでこそホラー映画を見ますが、当時は「なんで、こんな怖そうなものがあって、どこのどいつがこんな映画を見るのだろう」と思っていました。
うっかり「ポルターガイスト3」の予告編をみたときなどは、怖くて数日眠れませんでしたし、「ヘルレイザー」とか、ジャケット写真見ただけで、そのなかにどんな異常な世界が待っているのか想像も難しいほどでした。
* * *
でも、大学生になったとき、あらためてこれらの作品を見てみると、どれもこれも思っていたほど怖いものではありませんでした。
「あんなに怖がっていたのは、いったいなんだったんだ?」と思うと同時に、面白さが際立って感じられるのです。
そこから怖い映画の代名詞だった「エルム街の悪夢」シリーズやウェス・クレイブンの「スクリーム」等(おっと、ウェス・クレイヴンばっかだった ^^;)、ホラー映画を追いかけるようになるのですが、この一連の作業は、いわば僕にとっての確認と試練だったのだなあと思うのです。
つまりホラー映画を一つ見るごとに、僕は過去の自分と遠く違ったものになっていく、成長していくのだ、という実感を得ていたのです。僕にとってホラー映画を見るモチベーションはやや倒錯した克己心だったのです。
本作、デモンズも、そういう怖い映画として記憶していました。
映画雑誌などでかなりグロテスクなシーンを散見したりして、しかも何となくですが、映画館という密室で繰り広げられる、おぞましい殺し合いがある、とか知っている。
絶対に僕はこの映画を見ることはない、と信じていました。
とかなんとか、そんな話をしながら、子供を寝かせて奥さんと視聴。
子供とホラー映画を見る家ではありますが、いちおう基準がありましてダリオ・アルジェントや「ソウ」系の映画については、まだ見せないようにしているのです(本作、出演としてダリオ・アルジェントがクレジットされていますが、製作総指揮もダリオ・アルジェントです。ちなみに、長女(アーシアでないほう、というとかわいそうだけど)も出演しているそうな)。
上述のような理不尽な世界が映画館の中で繰り広げられていきます。
映画の中で起こる恐ろしい出来事と符合する現実世界、ノストラダムスの墓を暴くことでよみがえったデモンズが次々と観客を汚染して増えてゆき、けっこうぐちょぐちょと変身をしたりしてゆく。
逃げ惑うばかりだった主人公たちだが、大事な仲間を失ったところで覚悟がつき、展示してあった日本刀(?)でバッタバッタとデモンズたちをなぎ倒していく。
映画が終わると、いつものように横を見て奥さんに尋ねる……のだが、今日は奥さんから尋ねられる。「で、どこが怖いの?」
そうだねー、ちっとも怖くなかったね。
とまあ、そんな話でした。
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この映画は日本では86年に公開されました。当時僕は中学生。
いまでこそホラー映画を見ますが、当時は「なんで、こんな怖そうなものがあって、どこのどいつがこんな映画を見るのだろう」と思っていました。
うっかり「ポルターガイスト3」の予告編をみたときなどは、怖くて数日眠れませんでしたし、「ヘルレイザー」とか、ジャケット写真見ただけで、そのなかにどんな異常な世界が待っているのか想像も難しいほどでした。
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でも、大学生になったとき、あらためてこれらの作品を見てみると、どれもこれも思っていたほど怖いものではありませんでした。
「あんなに怖がっていたのは、いったいなんだったんだ?」と思うと同時に、面白さが際立って感じられるのです。
そこから怖い映画の代名詞だった「エルム街の悪夢」シリーズやウェス・クレイブンの「スクリーム」等(おっと、ウェス・クレイヴンばっかだった ^^;)、ホラー映画を追いかけるようになるのですが、この一連の作業は、いわば僕にとっての確認と試練だったのだなあと思うのです。
つまりホラー映画を一つ見るごとに、僕は過去の自分と遠く違ったものになっていく、成長していくのだ、という実感を得ていたのです。僕にとってホラー映画を見るモチベーションはやや倒錯した克己心だったのです。
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本作、デモンズも、そういう怖い映画として記憶していました。
映画雑誌などでかなりグロテスクなシーンを散見したりして、しかも何となくですが、映画館という密室で繰り広げられる、おぞましい殺し合いがある、とか知っている。
絶対に僕はこの映画を見ることはない、と信じていました。
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とかなんとか、そんな話をしながら、子供を寝かせて奥さんと視聴。
子供とホラー映画を見る家ではありますが、いちおう基準がありましてダリオ・アルジェントや「ソウ」系の映画については、まだ見せないようにしているのです(本作、出演としてダリオ・アルジェントがクレジットされていますが、製作総指揮もダリオ・アルジェントです。ちなみに、長女(アーシアでないほう、というとかわいそうだけど)も出演しているそうな)。
上述のような理不尽な世界が映画館の中で繰り広げられていきます。
映画の中で起こる恐ろしい出来事と符合する現実世界、ノストラダムスの墓を暴くことでよみがえったデモンズが次々と観客を汚染して増えてゆき、けっこうぐちょぐちょと変身をしたりしてゆく。
逃げ惑うばかりだった主人公たちだが、大事な仲間を失ったところで覚悟がつき、展示してあった日本刀(?)でバッタバッタとデモンズたちをなぎ倒していく。
映画が終わると、いつものように横を見て奥さんに尋ねる……のだが、今日は奥さんから尋ねられる。「で、どこが怖いの?」
そうだねー、ちっとも怖くなかったね。
とまあ、そんな話でした。