青の炎 青の炎

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監督:蜷川幸雄
出演:二宮和也、松浦亜弥、鈴木杏、秋吉久美子
時間:116分
公開:2003年
キャッチコピー:
こんなにも切ない殺人者が、
かつていただろうか。
17才の少年が望んだものは、
平凡な家庭とありふれた愛。
しかし現実は、それさえ許さなかった。
ジャンル:
サスペンス犯罪青春

コメント一覧

松田馨 | 簡易評価: なかなか | 見た日: 2009年12月02日 | 見た回数: 1回

なんとなくアイドル、ということだけでちょっと斜めに見てしまうのですが、主演の二人ともいい演技してました。

二宮くんが「演技派らしい」ということは知っていたのですが、ちゃんと見たのは初めて。17歳の危うい感じとか、クラスの中で浮いている感じが良くでてました。義父を殺しにいくシーンでは、見ているこっちが心臓に悪い!というくらい、見入ってしまいました。

ヒロインの松浦亜弥もすごいなぁと思ったのが、最後までまったく笑わない。CMに出ている彼女を見て、故・八木清和が「サイボーグみたいだ」と言っていたのを思い出しました。主人公との最後のやりとり、あぁきっとこの後どうなるかわかってるんだろうなと思わせるその演技に、巧です。

山本寛斎が義父の役なんですが、不気味で異質な感じがよく出ていて、いい配役だなと。母親と妹も文句ないんですが、主人公を脅す不良がひとりだけブッチギリ大根で、びっくりしました。なんでひとりだけデビルマンクオリティ!?みたいな。ヤンキーのなんたるかを演技指導してやろうかと思いましたよ、ほんと残念。でもまぁ、そのダメダメな脅しっぷりのあとに、あっさり脅した相手のことを心配するような軽いノリがまた17歳って感じで良かったんですけど。

原作は読んでませんが、救いようのない話です。主人公のとった行動や、主人公の母親のとった行動にいろいろとダメ出しをしたくなりますし、愛依子と二人で「17歳について」議論したりと楽しめた映画でした。それだけ感情移入してみてたということで、個人的にはけっこういい映画だったと思うのですが、2回目見たいような、見たくないような微妙な気持ちなのと、あんまり人におすすめするタイプの映画ではないので「なかなか」評価としました。

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