イントゥ・ザ・サン INTO THE SUN

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監督:ミンク
出演:スティーヴン・セガール、大沢たかお、寺尾聰、伊武雅刀
時間:97分
公開:2005年
キャッチコピー:
こいつら、どっから斬っても、極太なり。
東京戦争!!
ジャンル:
アクションヤクザ/警察

コメント一覧

石田憲司 | 簡易評価: おすすめ | 見た日: 2011年12月19日 | 見た回数: 1回

イマイチセガールアクションの切れが悪い気がする。「ブラックレイン」をちょくちょく思い出させてしまうという悪循環も感じました。あと、コロッケの物まねは入れなくてもよろしい。アメリカ人にはさっぱりやし、セガールファンの日本人はセガールしか見たくないのだ。
とか、ちょっと気になったのはその辺。

が、まぁ、いいですよ。ダッテほら、セガールだし。そういや珍しく沈黙じゃないですね。「沈黙の日本語」にするわけにはどうしてもいかない理由もありますしね。

話的には良くあるバディ・ムービーかと思いきや、意表をついてコンビなのに単独行動。そして、単独解決。うーむ。あのFBI捜査官なんで出てきたんや?事件を裏目裏目に持っていき、あげくサブキャラに殺されるとはかわいそうなやつめ。

また彼らを密偵していたもう一人の女性捜査官(これも多分FBI)も正直何のために出てきたんだろう?シャワーシーンのお色気担当だけ?あとはラストのセガールの後始末としてなんか青いペンキみたいなドロドロしたもので現場を汚して去ってゆく。
由美かおるでももうちょっと頑張るだろうに。

日本の警察はさらになんにもしません。FBIに好き勝手させて見て見ぬ振り。あげくに後始末後の惨状を見て、「これじゃDNAもとれない」と、お手上げ状態。
そんなに何も出来なくて大丈夫か?日本!けっこう人死んでますよ。

基本的にはセガールがなんやいろいろとコネを使って悪いターゲットを調査。じわじわ追いつめていったあげく、今までの操作がなんだったのか?と思うくらい最終的には拳(今回は過多な込みですが)で解決という定番ストーリー。安定感抜群なのだ。

せっかく松田優作ほどではないものの頑張って狂った悪役を演じた大沢たかおも彼の前で鼻たれ小僧。予想通りなんにも出来ないままに散っていきました。哀れだな。ほれ、今作のラスボスにあたるんですから、もうちょっと、下っ端使いまくるとか(全滅するけど)、こうかつな罠を仕掛けるとか(楽々と乗り越えられるけど)そいういった防御面も考えてはいかがでしょうかね?

彫り師の豊原功補だって、何の説明も無くラストバトルに参加し、恨みを晴らすぜ。オラー。と乗り込んでいく。一応、大沢たかおに家族を・・・みたいなこと言ってましたが、急にそれ持ち出していきなり参戦ですか?

なかなかに大物俳優目白押しなんですが、「トモダチデショ。デテヨ」みたいなこといわれて仕方なく(拳に脅されてともいう)でてる感が漂っています。まぁ、でも彼の映画に出れるなら誰でも出ますよね。。

また、セガールは家族愛にも満ちあふれています。本筋では特定の女性にプロポーズしたりする傍ら、実の娘の出演作、「ガメラ3 邪神<イリス>覚醒」(←多分そうだと思う)をたっぷり公開。

セガールの弟子的な立ち位置の女性暗殺者がこれまたナイスな技を繰り出してくれて、正直網セガールいらないんじゃないか?彼女を主演に暗殺者映画でも作ればいいんじゃなかろうか?などと思ってしまう。

ん?あ、もちろんセガールいらないってのは戦わなくても。ってことですよ。当然ながら日本語を操ってどっしりと構えていてもらう必要はあります。もしそんな映画ならまぁ、こうですかね。彼女を逆恨みした輩がセガールのところに間違って押し込んでしまい、ぼこぼこにされるとかさ。

よくよく考えるとセガールの日本映画ってのはなかなか拝めない訳です。一応アジアに造詣が深い。という設定は通底しているとはいえ、
「バッキャロー、クルナユウタヤロ」とか
「コノカタナ、ヨウキレマンネン」
「コレキレマスヨ、ヒトキリニイキマスヨ」
などと妙に任侠映画のノリで片言に日本語をしゃべり(もち関西弁)まくる彼を見れるのは今作くらいのもんじゃないでしょうか?要チェックポイントです。

ということで、実に面白かった。映画の出来がどうこうとか、ストーリー展開がどうこう。映像がどうこう。とかそういう次元を超えております。
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