TAJOMARU

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監督:中野裕之
出演:小栗旬、柴本幸、田中圭、やべきょうすけ、池内博之
時間:131分
公開:2009年
キャッチコピー:
その男、多襄丸。
絶対、女を捨てない。己を曲げない。そして、どこまでも自由。
ジャンル:
時代劇

コメント一覧

石田憲司 | 簡易評価: まあまあ | 見た日: 2010年04月02日 | 見た回数: 1回

さて、「カムイ外伝」が松山ケンイチなら、こちらは今をトキメく小栗旬。F1層のハートをがっちりキャッチだぜ。と言わんばかりで、さあ比べてみろと言わんばかり。偶然なのか、あえて戦ってみようという意気込みなんでしょうか?。
知名度からすると向こうに軍配が上がるわけですが(個人的には全く知りませんでしたが)原作は芥川龍之介作品だそうです。ふーん。知らないなぁ。

とりあえず見終わった感想。個人的には「カムイ外伝」より“は”面白かった。よりは、ですよ。

ちと長くて、最初の方のくだりとかもっとカットできるだろうに、舞台背景の説明のためとはいえ、そこまで丁寧にやらんでもねぇ。とかは思いますが、メロドラマ・ラブストーリー系の映画は見てて勝手に照れちゃう僕でも比較的違和感なく楽しめたのは大きい。
ストーリーも突飛なことは起こらず、あくまで現実路線(空想上のだけど)。例えば現実社会じゃあり得ない(あり得たのかな?昔は)どこにそんな火薬あるねん・・・的な爆破シーンもなかったし、超人的なアクションもなく、ラストバトルでさえあくまで格闘シーンは蹴ったり殴ったり斬りつけたりの複合技。良く知ったるチャンバラシーンでしたね。よっぽどかっこ良く見せるワイヤーアクションとかならともかく、普通の作品であれば、そういうのはない方が好ましいなぁ。と思ってしまいます。

※残鉄剣っぽいのが唯一の非現実部分かもしれませんが、せいぜいそんなもん?でも最後の戦いじゃその効果は・・・あれ?ゼロになってますね。何でやねん。

とはいえ、こりゃ素晴らしいかというと、うーん。やっぱりなんだか物足りない部分多いな。
地獄谷の下の風景もなんだかセットそのものだったし、松方弘樹が出てくるところはなんだか映画館が薄れて、年末大型時代劇(これも個人的な思い込みですが、バラエティ番組とか釣りしてるイメージが強いから?そういや「茶々 天涯の貴妃(おんな)」にも信長役で出てたな。)みたいだしね。
あと、小栗くんがシュッとしすぎてるのもねー。とは思いましたが、名家のボンボンで盗賊風情に落ちぶれて・・・という演技をあえて。ということであればまぁ良いんじゃないでしょうか。

ということで、ふむ。無茶なことしない点は好感が持てましたが、こちらもやっぱり記憶にはあんまり残らないタイプの作品で、別段お勧めできるようなもんでもないかなぁ。
カムイ外伝」の時と同様、思ったよりは悪くはなかったね。でもまぁ、こんなもん?くらい。比較すると「まあまあ」ですかね。

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