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パコと魔法の絵本
画像表示切り替え監督: | 中島哲也 |
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出演: | 役所広司、アヤカ・ウィルソン |
時間: | 105分 |
公開: | 2008年 |
キャッチコピー: 子どもが大人に、読んであげたい物語。 | |
ジャンル: コメディ、ファンタジー、ドラマ |
コメント一覧
石田憲司 | 簡易評価: おすすめ | 見た日: 2011年01月08日 | 見た回数: 1回
柴田宣史 | 簡易評価: なかなか | 見た日: 2009年06月27日 | 見た回数: 1回
ティム・バートンって普通の世界を描けないじゃないですか? そんなことないですかね? まあ、描けないとしましょうよ。この中島哲也さんもたいがい普通の世界は描けないのだなーと思うのです。「下妻物語」と「嫌われ松子の一生」。ともに異様な食い味の演出ですが、今回も独特な毒々しい総不天然色世界を楽しめます。
筋としては、根本的にはお涙頂戴が好きなんだろうけど、きっと素直じゃないんですね。たとえ泣きそうになっても、ずっこけた演出で帳消しにしてくれて、涙などなかったことにしてくれる。そういうへそ曲がりさ加減が感じられ、ややへその曲がったものとしては、好感が持てなくはないのですが、なんなのかなー、「おすすめ」にしてもいいんだけど、んー。映画部に書くときに「おすすめ」にするときには、いつも勢いがあるんだけど、その勢いがないなあ。「ゼブラーマン」にあって、この作品にないもの……。アニメがイカンのかな、アニメが?
テレビでやっていたのをだらだらと娘(2歳)と視聴。当然、脱線したり、なんやかんや遊びながらなので、ところどころ話が途切れちゃってはいるんですが、概ね見れたんじゃないかと。
さて、そんなこんなで監督は中島哲也。「下妻物語」は邦画の中じゃベスト10に確実に入ってくるいい作品(個人的に、ですよ。)。「嫌われ松子の一生」は、それよりはちょっと面白さにかけるか?でもまぁ悪くはないね。という、なかなかに評価の高い監督さん。
なんというかティム・バートン作品の日本版を撮らせるなら彼かねぇ?とか思ってしまいます。こんだけ癖のある映像をとると、ついついそっちにばっか走っちゃうんじゃないかと思うんですが、あくまでCG演出は演出に過ぎず、良いストーリーであることが基本で、それを彩ってるに過ぎないんですよね。このあたりのさじ加減はいい塩梅ですねー。
まぁ、あとはアヤカ・ウィルソン(多分チャック・ウィルソンとは無関係)ちゃんが可愛らしいこと。この辺は娘を持つ父としては、うーむ。うちの娘ももうちょい大きくなったら・・・とか想像をふくらませ、その点でもストーリーに入り込めたという好循環もあったかもしれませんなー。
ということで、なにやら若干支離滅裂ではありますが、高評価ですよ。「下妻物語」ほどじゃないですが、「おすすめ」で。
がんばれガマ王子!と一緒に応援できたのも高評価の一因かな。