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柴田宣史 | 簡易評価: なかなか | 見た日: 2016年07月23日 | 見た回数: 1回
50年代。ソ連政権下で実在した連続殺人犯アンドレイ・チカチーロをモデルにした映画です。
僕はたまたま原作も読んでいたのだけど、あれ、こんなに「ソ連、怖ー」って話だっけ、というくらいソ連が怖い。
どれくらいがプロパガンダなのかわかんないけど、アネクドートでは、夜中のノックと密告に怯えるソ連の人々が描き出されていて、そのまんまの世界なんですね*1。
深夜、アパートのドアを激しく叩く音が響いた。住人は息を潜め、誰も出ようとしなかった。しかしドアは叩かれ続けた。ついにそのうちの一人が諦めてドアを開けた。次の瞬間、彼は喜色満面に振り返って大声で叫んだ。「みんな喜べ、隣の建物が火事だとよ。」
* * *
いま読んでいる本がJ・P・ホーガンの『終局のエニグマ』という本なんだけど、この本がまた、ソ連体制をボロカスに書いた本なんですね。
悲しいかなこのSFの舞台は2017年。まだソ連政権が残っていて、宇宙基地を作るという話で、そのあたりは残念ながら歴史に追い越されてしまったのだけど、描かれている社会はいかにも官僚主義で固着してしまった社会で、ホーガン、よっぽどソ連が嫌いだったんだなあと思わせられます*2。
チカチーロがなかなか捕まらない理由はこんな感じなんですが、
三つ目の理由に戦慄します。
ただ僕の印象だと、小説では、この辺りももうちょっとさらっと描かれていたような気がするので、映画では強調されているのかも?(随分前に読んだので、忘れちゃってます)
最後に一点だけ。ネタバレにもならないので書いちゃうけど、見た理由のひとつであるゲイリー・オールドマンは、チカチーロ役じゃないからね。
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50年代。ソ連政権下で実在した連続殺人犯アンドレイ・チカチーロをモデルにした映画です。
僕はたまたま原作も読んでいたのだけど、あれ、こんなに「ソ連、怖ー」って話だっけ、というくらいソ連が怖い。
どれくらいがプロパガンダなのかわかんないけど、アネクドートでは、夜中のノックと密告に怯えるソ連の人々が描き出されていて、そのまんまの世界なんですね*1。
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いま読んでいる本がJ・P・ホーガンの『終局のエニグマ』という本なんだけど、この本がまた、ソ連体制をボロカスに書いた本なんですね。
悲しいかなこのSFの舞台は2017年。まだソ連政権が残っていて、宇宙基地を作るという話で、そのあたりは残念ながら歴史に追い越されてしまったのだけど、描かれている社会はいかにも官僚主義で固着してしまった社会で、ホーガン、よっぽどソ連が嫌いだったんだなあと思わせられます*2。
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チカチーロがなかなか捕まらない理由はこんな感じなんですが、
三つ目の理由に戦慄します。
ただ僕の印象だと、小説では、この辺りももうちょっとさらっと描かれていたような気がするので、映画では強調されているのかも?(随分前に読んだので、忘れちゃってます)
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最後に一点だけ。ネタバレにもならないので書いちゃうけど、見た理由のひとつであるゲイリー・オールドマンは、チカチーロ役じゃないからね。