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柴田宣史 | 簡易評価: おすすめ | 見た日: 2016年06月03日 | 見た回数: 1回
よかったです。
でべちゃんからは河瀬直美監督作品について、見るのに体力を使うと聞いていたので、覚悟の上、臨んだのが良かったのかもしれない。
ハンセン氏(らい)病の人については、僕には全く印象がなく、隔離政策(らい予防法)が、割と最近になってなくなったということ、隔離されていた人たちは行き場がなく、けっきょく、そこに住み続けていること、高齢化が激しいこと、というように知識でしか知らないのです。
身の回りにらい病の人がいないから、当たり前と言えば当たり前なんですが、映画の語り口とあんこ作りをキーワードにしているところで、その世界をよく描いたなあと思うのです。
樹木希林さんがすごくよかった。若いむすめの時に隔離され、あんこばかり作ってきたのでしょう。それがよく伝わってくるのです。
劇中に出てくる言葉、
私たちは、この世を見るため、聞くために、生まれてきた。……だとすれば、何かになれなくても、私たちには生きる意味があるのよ
という言葉には、涙腺の存在があやしい僕でも、すこし涙が出ました。最近見た、「アリーテ姫」では、「何かになるために生まれてきた自分」が問われていたのだけど、それを問うことができるのは、幸せなことなんだな、と思います。
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よかったです。
でべちゃんからは河瀬直美監督作品について、見るのに体力を使うと聞いていたので、覚悟の上、臨んだのが良かったのかもしれない。
ハンセン氏(らい)病の人については、僕には全く印象がなく、隔離政策(らい予防法)が、割と最近になってなくなったということ、隔離されていた人たちは行き場がなく、けっきょく、そこに住み続けていること、高齢化が激しいこと、というように知識でしか知らないのです。
身の回りにらい病の人がいないから、当たり前と言えば当たり前なんですが、映画の語り口とあんこ作りをキーワードにしているところで、その世界をよく描いたなあと思うのです。
樹木希林さんがすごくよかった。若いむすめの時に隔離され、あんこばかり作ってきたのでしょう。それがよく伝わってくるのです。
劇中に出てくる言葉、
という言葉には、涙腺の存在があやしい僕でも、すこし涙が出ました。最近見た、「アリーテ姫」では、「何かになるために生まれてきた自分」が問われていたのだけど、それを問うことができるのは、幸せなことなんだな、と思います。