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アンチヴァイラル ANTIVIRAL
画像表示切り替え監督: | ブランドン・クローネンバーグ |
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出演: | ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、サラ・ガトン、マルコム・マクダウェル |
時間: | 108分 |
公開: | 2012年 |
キャッチコピー: あなたの すべてに 感染したい | |
ジャンル: SF、ミステリー |
コメント一覧
石田憲司 | 簡易評価: まあまあ | 見た日: 2016年10月04日 | 見た回数: 1回
柴田宣史 | 簡易評価: なかなか | 見た日: 2013年10月19日 | 見た回数: 1回
セレブリティのものなら何でも欲しい、という観念があるんでしょうか。本作では、なんとセレブリティの「病気」を売買するという話なんですが、とっても独特な世界観でした。
2006年にセレブの誰それがかかったヘルペスを自分が感染することで、セレブとの一体感を味わう、ということらしいのだけど、実際映画を見ないと、この文章の意味さえも怪しくなるくらいですよね。
で、主人公は、その会社に勤めつつ、ウィルスの横流しに手を染めているのだけど、横流し方法は「いったん自分に感染させて社外に持ちだす」というたいへん危ないもの。そんな彼が事件に巻き込まれない訳がないですよね。
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映画の文脈になれてくると、オチもそれなりに読めてくるのですが、この独特の雰囲気は何だろうと思ったら、なんと監督はクローネンバーグの息子なんですね。
なんと変態的な親子なんでしょう。ダリオ・アルジェント一家みたい。
なんだろう。わからなくはないんだけど、ちょっと伝わりにくいし、説明もしにくい。
結局主人公の彼はDNAの横流しをするために自分で売ってたの?もしくは他の一般客と同様に自分もそういう欲求があったということなの?
エグイ描写とか、理解しがたい一般人の趣向(そもそも、セレブが使ってるカバンやら服やらを欲しがる感覚もわからないのに、ましてや彼らの病気の原因がほしい?彼らの肉がほしい?)については正直ちょっとごめんちゃい、わからないです。と言いたくなるんですが、後半の企業間のいろいろなやり取りや思惑の部分は面白かったぞ。
うぇ。っとなりそうなとこもなくはないけど、何故か「ブラインドネス」みたいに生理的に受け付けない感じではなかったし、人にすすめるにはちょっと趣味が悪そうですが、まぁ、悪くはなかったかなと。