空飛ぶタイヤ

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監督:麻生学、鈴木浩介
出演:仲村トオル、萩原聖人、國村隼、田辺誠一
時間:310分
公開:2009年
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その事故は、事件だった。
ジャンル:
サスペンス犯罪ドラマ

コメント一覧

柴田宣史 | 簡易評価: なかなか | 見た日: 2011年05月02日 | 見た回数: 1回

奥さんが池井戸潤に凝っていて、さいきん原作を読んだので答え合わせに一緒に視聴。

映画ではなく、WOWOWで製作されたテレビドラマ。全5回で合計6時間弱。もうちょっと短くしてほしいけど、シャビシャビで薄くって見られないよというようなものでもない。わりとぎゅっとつまった6時間。

* * *

インターネット上でも「タイトルセンスが残念」というのは散見されますが、いわゆる「三菱リコール隠し事件」をもとにしたフィクションで、空を飛ぶタイヤは、母子を襲ったあのタイヤです。

事件についてはこのページ(失敗事例>三菱自動車のリコール隠し)がよくまとまっていると思う。

* * *

単純に中小零細企業従事者として身につまされるところはあるのだけれど、作品に通底する「天下のホープ自動車(架空の名前)がそんないい加減なことをするはずがない」という誤謬がつらい。

今朝方、でべちゃんが「丞二が、『今の日本人は福島原発についてもこんな反応をしているくらいだから、ゴジラがきても避難しないのじゃないか』と言っていた」と話してたけど、ポスト東日本大震災の現状と大きく符合する箇所が多く感じられて、やっぱりつらい。

僕自身、ほんとうに「おかしいものをおかしい」と感じられるのだろうか。民主主義が「開示された情報をもとに判断する」という前提に立っている以上、すべての情報は開示されていなければおかしいし、「この情報は公開しても混乱を招くから」とか「公開した方がメリットが少ないから」という理由で、誰かさんによって秘匿されていたらお話しにならない。

ちゅうわけで、いわゆる「社会派作品」なんだけど、第5話。びっくりするくらい悪者が倒されていく。

被害者家族の描写もしんどいので、なにかと溜まりやすい作品だけど、こんだけ悪者がやっつけられていくのはちょっと壮快(奥さんによれば貸しはがしをした銀行支店長も左遷される)。

でも、やっぱりそれなりにどんよりしたので「なかなか」で。

リンク

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