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柴田宣史 | 簡易評価: なかなか | 見た日: 2011年04月11日 | 見た回数: 1回
まずはオープニングをご覧あれ*1。
3歳の息子が丞二にもらったロボット(わかる人にはわかるFAZZ)のおもちゃのおかげで、「かっこいいロボットがみたい」というので、こんなのはどうだろうと借りてきたのだけど、このやけにハイカロリーなオープニングにまずびっくり。
なにがすごいってこのハイカロリーなまま300分強。ずーっとこの調子です。
* * *
全7話構成ですが、Wikipediaによると1992年から1998年まで、実に6年間かけて制作されたそう。
第1話から音楽がやけにかっこうよくてこれも驚いたのですが、
天野正道が作曲し、ワルシャワ・フィル(常任指揮者でもあった)によりフルオーケストラで演奏された音楽も、予算面で制作が難航する一因になった……
というから、納得。
アニメーションとしてのデキもよくって、CG前夜の技術にも関わらず、いまのアニメなんかよりよっぽど気持ちよく動く。
でも、評価には大変悩むところ。
たとえば、これもWikipediaで納得ですが、スターシステムという技法を採っていて、つまりは横山光輝作品の登場人物が総出演する訳です。
総出演といっても、使っているのは顔くらいで設定はさすがに壊れていて、たとえば悪の首領はバビル2世なんですが、その配下にヨミ(バビル2世の悪役)がいたりする。それだけじゃなくって、魔法使いサリーちゃんや、諸葛孔明など「三国志」の登場人物等、どっかでみたことのある人物たちが目白押し。
そういえば主人公もスーツに半ズボンだから「鉄人28号」の金田少年と似ているといえば似ている。
そういう人たちが、くんずほぐれつしながら話が展開していく。
また「そういう人たち」が、どう見てもロボより圧倒的に強そう。
まず空を飛ぶなんてのは各人朝飯前。みんなそれぞれ発電したり、変身したり、パンチで大きなものを壊したりやりたい放題。
対してロボと大作少年(主人公)はわりと身の丈の力で立ち向かう。
夫婦して、ロボ、何のためにいるのかよくわからん状態。
で、お話自体は、なんだか「エヴァンゲリオン?」というような話。
父と子の葛藤、10年前の大災厄。
無公害、完全リサイクルできるエネルギーが世界を新世紀に導く中、そのエネルギーを無効化できる兵器を持つ悪の組織。
すべての機械類が停止する中、なぜか動くことのできるジャイアントロボ。
決め台詞は「いまさら、ロボの原子力が怖いっていうんですか!?」
こえーよ。
その背中から出てる蒸気、大丈夫なのか? 目から出てんのは冷却水じゃないのか?
まあ、作中でも原子力万歳な訳でなく、非常に問題をはらんだ技術(というより、科学技術自体相対化しようという、言ってみればよくある視座)として扱っているのですが、なんだかひっかからずにみるのはちょっと難しかったかな。
というわけで、お話にぐっとのめり込むには、キャラクタや設定が邪魔をしてのめり込めず、やはりどうしてもおすすめでなく、しかしよくできているのでイマイチでもない。音楽や動きは相当よかったので、やっぱりなかなかかなー。
まとめると、とにかくハイカロリーな話でした。
あ、ちなみに当の息子は2話目くらいから脱落してました。ちゃんちゃん。
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まずはオープニングをご覧あれ*1。
3歳の息子が丞二にもらったロボット(わかる人にはわかるFAZZ)のおもちゃのおかげで、「かっこいいロボットがみたい」というので、こんなのはどうだろうと借りてきたのだけど、このやけにハイカロリーなオープニングにまずびっくり。
なにがすごいってこのハイカロリーなまま300分強。ずーっとこの調子です。
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全7話構成ですが、Wikipediaによると1992年から1998年まで、実に6年間かけて制作されたそう。
第1話から音楽がやけにかっこうよくてこれも驚いたのですが、
というから、納得。
アニメーションとしてのデキもよくって、CG前夜の技術にも関わらず、いまのアニメなんかよりよっぽど気持ちよく動く。
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でも、評価には大変悩むところ。
たとえば、これもWikipediaで納得ですが、スターシステムという技法を採っていて、つまりは横山光輝作品の登場人物が総出演する訳です。
総出演といっても、使っているのは顔くらいで設定はさすがに壊れていて、たとえば悪の首領はバビル2世なんですが、その配下にヨミ(バビル2世の悪役)がいたりする。それだけじゃなくって、魔法使いサリーちゃんや、諸葛孔明など「三国志」の登場人物等、どっかでみたことのある人物たちが目白押し。
そういえば主人公もスーツに半ズボンだから「鉄人28号」の金田少年と似ているといえば似ている。
そういう人たちが、くんずほぐれつしながら話が展開していく。
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また「そういう人たち」が、どう見てもロボより圧倒的に強そう。
まず空を飛ぶなんてのは各人朝飯前。みんなそれぞれ発電したり、変身したり、パンチで大きなものを壊したりやりたい放題。
対してロボと大作少年(主人公)はわりと身の丈の力で立ち向かう。
夫婦して、ロボ、何のためにいるのかよくわからん状態。
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で、お話自体は、なんだか「エヴァンゲリオン?」というような話。
父と子の葛藤、10年前の大災厄。
無公害、完全リサイクルできるエネルギーが世界を新世紀に導く中、そのエネルギーを無効化できる兵器を持つ悪の組織。
すべての機械類が停止する中、なぜか動くことのできるジャイアントロボ。
決め台詞は「いまさら、ロボの原子力が怖いっていうんですか!?」
こえーよ。
その背中から出てる蒸気、大丈夫なのか? 目から出てんのは冷却水じゃないのか?
まあ、作中でも原子力万歳な訳でなく、非常に問題をはらんだ技術(というより、科学技術自体相対化しようという、言ってみればよくある視座)として扱っているのですが、なんだかひっかからずにみるのはちょっと難しかったかな。
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というわけで、お話にぐっとのめり込むには、キャラクタや設定が邪魔をしてのめり込めず、やはりどうしてもおすすめでなく、しかしよくできているのでイマイチでもない。音楽や動きは相当よかったので、やっぱりなかなかかなー。
まとめると、とにかくハイカロリーな話でした。
あ、ちなみに当の息子は2話目くらいから脱落してました。ちゃんちゃん。