ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日

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監督:今川泰宏
出演:山口勝平、島本須美、飯塚昭三、若本規夫、小川真司
時間:339分
公開:1992年
ジャンル:
SFアニメ(日本)

コメント一覧

柴田宣史 | 簡易評価: なかなか | 見た日: 2011年04月11日 | 見た回数: 1回

まずはオープニングをご覧あれ*1


3歳の息子が丞二にもらったロボット(わかる人にはわかるFAZZ)のおもちゃのおかげで、「かっこいいロボットがみたい」というので、こんなのはどうだろうと借りてきたのだけど、このやけにハイカロリーなオープニングにまずびっくり。

なにがすごいってこのハイカロリーなまま300分強。ずーっとこの調子です。

* * *

全7話構成ですが、Wikipediaによると1992年から1998年まで、実に6年間かけて制作されたそう。

第1話から音楽がやけにかっこうよくてこれも驚いたのですが、

天野正道が作曲し、ワルシャワ・フィル(常任指揮者でもあった)によりフルオーケストラで演奏された音楽も、予算面で制作が難航する一因になった……

というから、納得。

アニメーションとしてのデキもよくって、CG前夜の技術にも関わらず、いまのアニメなんかよりよっぽど気持ちよく動く。

* * *

でも、評価には大変悩むところ。

たとえば、これもWikipediaで納得ですが、スターシステムという技法を採っていて、つまりは横山光輝作品の登場人物が総出演する訳です。

総出演といっても、使っているのは顔くらいで設定はさすがに壊れていて、たとえば悪の首領はバビル2世なんですが、その配下にヨミ(バビル2世の悪役)がいたりする。それだけじゃなくって、魔法使いサリーちゃんや、諸葛孔明など「三国志」の登場人物等、どっかでみたことのある人物たちが目白押し。

そういえば主人公もスーツに半ズボンだから「鉄人28号」の金田少年と似ているといえば似ている。

そういう人たちが、くんずほぐれつしながら話が展開していく。

* * *

また「そういう人たち」が、どう見てもロボより圧倒的に強そう。

まず空を飛ぶなんてのは各人朝飯前。みんなそれぞれ発電したり、変身したり、パンチで大きなものを壊したりやりたい放題。

対してロボと大作少年(主人公)はわりと身の丈の力で立ち向かう。

夫婦して、ロボ、何のためにいるのかよくわからん状態。

* * *

で、お話自体は、なんだか「エヴァンゲリオン?」というような話。

父と子の葛藤、10年前の大災厄。

無公害、完全リサイクルできるエネルギーが世界を新世紀に導く中、そのエネルギーを無効化できる兵器を持つ悪の組織。

すべての機械類が停止する中、なぜか動くことのできるジャイアントロボ。

決め台詞は「いまさら、ロボの原子力が怖いっていうんですか!?

こえーよ。

その背中から出てる蒸気、大丈夫なのか? 目から出てんのは冷却水じゃないのか?

まあ、作中でも原子力万歳な訳でなく、非常に問題をはらんだ技術(というより、科学技術自体相対化しようという、言ってみればよくある視座)として扱っているのですが、なんだかひっかからずにみるのはちょっと難しかったかな。

* * *

というわけで、お話にぐっとのめり込むには、キャラクタや設定が邪魔をしてのめり込めず、やはりどうしてもおすすめでなく、しかしよくできているのでイマイチでもない。音楽や動きは相当よかったので、やっぱりなかなかかなー。

まとめると、とにかくハイカロリーな話でした。

あ、ちなみに当の息子は2話目くらいから脱落してました。ちゃんちゃん。


  • *1 動画、消されちゃったみたい