時をかける少女(2010)

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監督:谷口正晃
出演:仲 里依紗、中尾明慶、安田成美、勝村政信、石丸幹二、青木崇高
時間:122分
公開:2010年
キャッチコピー:
あなたに、会いにいく。

記憶は消えても、
この想いは消えない。
時を超えて、
今、新たな物語がはじまる。
ジャンル:
SF青春

コメント一覧

石田憲司 | 簡易評価: ざんねん | 見た日: 2014年04月10日 | 見た回数: 1回

オリジナル映画は見た記憶しか残っていないのであれなんですが、アニメ映画の評価は僕の中ではピカイチなので、それと比較するとどうしても低めの評価となってしまうのは仕方がない。また、名作のリメイクってのは辛口になりがちなので、そのへんも考慮してあげたい・・・とこなんですがね。

残念なのだ。

ほとんどでべちゃんが書いてくれてる(ネタバレとかに)んで、あえて書くこともないんですが、これだったら「バブルへGO!! タイムマシンはドラム式」のほうが、タイムトラベルのネタをちゃんと使ってて面白いんじゃないかなぁ。
集中できないまま他のこととか考えている間に時間だけが過ぎ、巻き戻す(今やもう、巻き戻すなんて言わないか。時間を戻すんです。)こと数回。タイムトラベルを視聴者にさせてどうする。さらに言うと、そのシーンを見なおしてみて思う。「見んでもよかったやん」と。

タイムトラベルモノって法廷ものとかと並んで結構外れが少ないジャンルのはずなんですが、いやー、ここまで素材をムダにしていいものか。期待値とかリメイクゆえのなんとか、とかそのへん全部すっとばしても、おもしろいか?これ。とぜひ作った人に伺いたい。

昔の名作を今の人にも伝えたい。とかそーいう意図が悪いとも思わないんだけど、そうであれば、昔のものをキャストだけ変えてそのまま作りなおせばいいのだ。少なくとも僕の中ではドラえもんのリメイクは結構上手く行ってると思うぞ。また、新たなタイムトラベル物を作りたいなら、昔の名前を引っ張ってきて客寄せするなよ。

ということで改めて言おう。

残念なのだ。と。

でべ | 簡易評価: いまいち | 見た日: 2010年10月23日 | 見た回数: 1回

タチの悪い駄作。

別に悪い筋ではない。最初の作品のリメイクではなく「続き」の物語なので、懐かしさが怒りに変わりにくい。最近の若い役者さんは要領がよいのか目に余る大根でもない。逐一腹を立てるほど出来の悪い作品ならまだ気持ちの収まりがつくのに、最後まで見ても「まあ悪くないんじゃないの」と素直に言えそうな、でもまったく箸にも棒にもかからない下らなさ。
なにしろ見ている間ヒマを持て余す。そんなこと滅多にないんだけど、よっぽど途中で早送りしようか悩みつつ、うっかり携帯電話をいじっていたり、ぼんやり関係ないこと考えていたりする。あ、いかんいかん、今わたし映画を見てるんだった。で、なんだって?

まず、タイムトラベルものでSFならディテール大事にしてほしい。仕組みもルールも関わった人の反応もどれもこれも肩透かし。随所でがっかりさせられ、から笑いがこぼれ、だんだん集中力が落ちて行く(ネタバレ参照)。もう思い切ってトレンディなラブストーリーを主題にするならタイムリープはおざなりでも諦めようがあるのに、そうもいかず。その辺はさわやか〜に最初の作品を踏襲。で、どうしたいんだって?

あとすべてのキャラクターが泥臭くなく地に足付いてなくて、みんなフワフワしたいい人ばかり。ギャル校生も貧乏学生も未来人も研究者もとにかくこざっぱりしすぎて、そんなわけねーだろうと。も、鼻でヘソを笑かしちゃいます。

でも今作初対面の中尾明慶くんは笑顔の可愛いキュートな男の子だったなあ。細目であっさり和犬顔俳優好き(田辺誠一さんとか市原隼人くんとか及川光博さんとかね)の心をそそる顔。10コ年下か・・・。
ぱっと見男前ではないけど、役に似合った昭和顔で上半分だけ見ると東山紀之さんに似てる。彼の吸う煙草の濃い煙も、控え目な恋心も、良い雰囲気ではあった。部屋に「スローターハウス5」のチラシがあって目を引いたり。

年齢的にもキャラクタ的にも原田知世さん、尾美としのりさんが当時の役を引き継ぐとしっくり来そうなので、別人だったことが若干惜しまれます。

以下、主にネタバレのぶつぶつ

ここから先はお話の核心に関わる記述があります。このリンクで読み飛ばせます。あるいは次の見出しにスキップしてください。

・タイトルロゴがいや。
・軽傷 + 頭を強打で昏睡って、頭に包帯もありませんが。
・お母さん私服完璧すぎ。そんなモデルのような研究者おるかいな。
・タイムリープ演出過剰?アニメ映画に流されてるんかな。
・やたら彼女を走らせたがるのもアニメ映画の影響かしらん。
・1974年のみんなはパンツ見えそうな制服スカートに突っ込まないの?茶髪だし。
・2010年の彼女は1974年にあっさり馴染みますねー。さすが若者は順応能力が高い。
・彼女が未来からきたこと、下心もなくあっさり信じすぎ。
・未成年の女の子が、二十歳そこそこの男の子の下宿に「泊めて」なんて下心もなく言ってはいけません。
・未来人がタートルネックに革ジャケットってセンス古っ。
・そのマシンなに!わー、未来っぽいね。
・僕の使命は君と関わった人たちの記憶を消すことって突然出てきて何の権限?
・そこまでほっといて「未来を変えてはいけない!」って言いますがね。
・記憶消すならちゃんとやって!中途半端に情けをかけないで。
・今(2010年)に戻ってきたらこっそり何かが変わってるというのを実は期待してたんだけど。伏線はっといて全部なかったことにした!

隠しテキストはここまでです。