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尾内丞二 | 簡易評価: おすすめ | 見た日: 2010年08月11日 | 見た回数: とてもたくさん
最近は映画部に未登録の映画タイトルを追加するように心がけているのですが、必然的に他のメンバーがカバーしていないバカコメディやエロコメディなどにウェイトが偏りがちです。 その結果、自分があまりに多くのエロコメ映画を視聴している事実にあらためて驚愕し、『ひょっとしてボク、極度のエロコメ愛好家なのかしら…』などと軽く落ち込む今日この頃。
皆さん、いかがお過ごしですか?
さて、本日ご紹介する映画はコチラ。“アメリカン・パイ”。 知る人ぞ知る童貞バイブル。 キング・オブ・エロコメ。
オジさん、張り切っちゃうゾー!
年齢問わず、ヒトはエロスに対して常に無防備である。
僕がまだ会社員だったころのある日。勤務時間中に同僚と二人で2ちゃんねるを流し読みしていたのだが、当時の2ちゃんねるは本当に荒んでいて、一部のニュース板や技術板では日本語の会話もまともに成立していないことが多かった。
質問をすれば「氏ね」
意見を出すと「逝ってよし」
本来コメントするべき言葉は判り切っているのに、
『まじめに会話成立させて誰が得するの?』 『こんな連中とコミュニケーションを取ってもメリットなんかない』
というそれぞれの思いが、板の住人たちを無秩序へと誘うのだ。
そんな混沌としたスレッド群に飽き始めた頃、同僚が興味深いスレッドを発見する。
“【童貞】もうすぐ初体験【卒業】”
こりゃあちょっとした祭りがみれるぞと思いスレッドを開いたのだが、その本文を見た僕は言葉を失った。
スレッド主は付き合って間もない彼女との初体験に不安を抱いており、初めての体験を失敗しないためのアドバイスを求めていたのだが、なんとそこに書き込む全ての住人が、驚くほど真面目にその希望に沿ったコメントをし続けていたのだ。
『コンドーム装着のタイミング』 『性行為の傾向と対策』 『事前準備とアフターフォロー』
多少上から目線の書き込みが多かったものの、他の板では『氏ね』とか『逝ってよし』を連発しているであろう彼らが、これから巣立っていく童貞ペンギンを自分の体験談も交えつつ激励し、暖かい目で見守っていた。
顔も知らない童貞ボーイを応援したところで、彼らが得することは何もないのに、自分が童貞だった頃の不安や葛藤を思うと、これから未知への扉を開こうとしている若者にエールを送らずにはいられないのだ。
しょーもない掲示板ではあるが、僕は顔の見えない群衆ですら備え持つ無償の愛の形を垣間見た気がした。
…という訳で“アメリカン・パイ”。
エロい描写は『上の下』と言ったトコロで、男子中学生が観るにはかなり刺激が強すぎますが、童貞ボーイの抱える不安や葛藤、現実離れした妄想なども非常に清々しく描き切っており二重マル。 青春コメディ“超能力学園Z”は童貞真っ盛りの男子中学生に観て欲しい作品ですが、この“アメリカン・パイ”はどちらかと言うと、かつて童貞だった皆さんに強くお勧めしたい映画です。
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最近は映画部に未登録の映画タイトルを追加するように心がけているのですが、必然的に他のメンバーがカバーしていないバカコメディやエロコメディなどにウェイトが偏りがちです。
その結果、自分があまりに多くのエロコメ映画を視聴している事実にあらためて驚愕し、『ひょっとしてボク、極度のエロコメ愛好家なのかしら…』などと軽く落ち込む今日この頃。
皆さん、いかがお過ごしですか?
さて、本日ご紹介する映画はコチラ。“アメリカン・パイ”。
知る人ぞ知る童貞バイブル。
キング・オブ・エロコメ。
オジさん、張り切っちゃうゾー!
年齢問わず、ヒトはエロスに対して常に無防備である。
僕がまだ会社員だったころのある日。勤務時間中に同僚と二人で2ちゃんねるを流し読みしていたのだが、当時の2ちゃんねるは本当に荒んでいて、一部のニュース板や技術板では日本語の会話もまともに成立していないことが多かった。
質問をすれば「氏ね」
意見を出すと「逝ってよし」
本来コメントするべき言葉は判り切っているのに、
『まじめに会話成立させて誰が得するの?』
『こんな連中とコミュニケーションを取ってもメリットなんかない』
というそれぞれの思いが、板の住人たちを無秩序へと誘うのだ。
そんな混沌としたスレッド群に飽き始めた頃、同僚が興味深いスレッドを発見する。
“【童貞】もうすぐ初体験【卒業】”
こりゃあちょっとした祭りがみれるぞと思いスレッドを開いたのだが、その本文を見た僕は言葉を失った。
スレッド主は付き合って間もない彼女との初体験に不安を抱いており、初めての体験を失敗しないためのアドバイスを求めていたのだが、なんとそこに書き込む全ての住人が、驚くほど真面目にその希望に沿ったコメントをし続けていたのだ。
『コンドーム装着のタイミング』
『性行為の傾向と対策』
『事前準備とアフターフォロー』
多少上から目線の書き込みが多かったものの、他の板では『氏ね』とか『逝ってよし』を連発しているであろう彼らが、これから巣立っていく童貞ペンギンを自分の体験談も交えつつ激励し、暖かい目で見守っていた。
顔も知らない童貞ボーイを応援したところで、彼らが得することは何もないのに、自分が童貞だった頃の不安や葛藤を思うと、これから未知への扉を開こうとしている若者にエールを送らずにはいられないのだ。
しょーもない掲示板ではあるが、僕は顔の見えない群衆ですら備え持つ無償の愛の形を垣間見た気がした。
…という訳で“アメリカン・パイ”。
エロい描写は『上の下』と言ったトコロで、男子中学生が観るにはかなり刺激が強すぎますが、童貞ボーイの抱える不安や葛藤、現実離れした妄想なども非常に清々しく描き切っており二重マル。
青春コメディ“超能力学園Z”は童貞真っ盛りの男子中学生に観て欲しい作品ですが、この“アメリカン・パイ”はどちらかと言うと、かつて童貞だった皆さんに強くお勧めしたい映画です。